今は緑の美しい季節だ。丹田呼吸による精神集中、残像力を鍛えるト
レーニングを繰り返していると、季節の緑が美しく感じるようになる。
右脳の働きがよくなっている証拠だ。素直に美しい風景を楽しみ、感動
をしっかり自分の中に取り込もう。風景を美しく感じるだけでなく、仕
事をしていても、いつもより文章がすらすら書けたり、上手にプレゼン
できるようになったり、昨日までの自分とちょっと変わっていることに
気づくはずだ。

 さて、もう少しイメージを増強するトレーニングのお話をしたい。
 イメージを自由に操れるようになると、記憶力が増すばかりでなく、
発想力も同様に増す。アイデアが沸々とわきでるようになる。企画や制
作の仕事をしている人は想像力が欠乏しないようにあらゆる手段を講じ
て能力を維持しようと努めるが、足で稼ぐビジネスマンには左脳だけで
もある程度仕事はこなせるので、発想や企画に必要な右脳の方がお留守
になりがちである。

 しかし、普段使わない右脳を鍛えさえすれば、同じように左脳しか使
っていないライバルに一段と差をつけ、能力を発揮することができるだ
ろう。例えば、営業にまわっている者であれば、交渉力、説得力に格段
の冴えをみせるであろう。生産現場の監督であれば思いも寄らぬ頭の切
り替えでロスタイムや在庫の大幅な削減を果たし経営効率を高めること
ができるであろう。すべての職種において自由に発想し、企画し、実践
する力を身につけることができるであろう。

 そのためには、残像にせよ、昔の思い出にせよ、イメージを自由に操
作できるようになるためには、その基本形ともいえるイメージ操作の型
を習得する必要がある。次に、その型を示してみる。

1 拡大法 イメージをふくらませてみせる。
2 移動法 イメージの中のアイテムを移動する。
3 回転法 イメージをぐるぐる回転させる。
4 鏡像法 イメージを鏡に映すように左右を反転させてみる。
5 彩色法 イメージの色をつけてみる。
6 採光法 イメージを光らせてみせる。
7 増殖法 イメージの数を増やしてみる。
8 変容法 イメージを別の形に変える。
9 活性法 イメージに命を与え生き物の動きをさせる。
10変質法 イメージを構成する材質を変えてしまう。
11融合法 イメージを他のイメージと融合させる。
12結合法 イメージを他のイメージと結合させる。

 イメージは言葉で説明するようなものでなく、感性で捉えるものであ
る。感性を磨くということは、イメージを自由に操作できるようになる
ということと同じ意味である。