日本の住宅は結露発生器だったわけですが、この状況を理解できれば結露を防ぐ方法は単純でかんたんなも
のになります。その一方で、結露をなくすための対処療法は複雑で難しいものになります。なぜかという
と、結露する「条件をつくっておいて、それをどうやってなくすかということですから、無理が多いです。
ここでは、新築時の対策だけを考察します。表面結露を防ぐための住宅設計項目は以下のようなものと考えます。
①家の中に冷えた部分をつくらない。
②換気して生活上で発生する水蒸気を放出する。
③過度な水蒸気を発生させない。
④調湿性のある内装材をもつ。
①では、断熱・気密を充実させて、家全体に熱を配ることが対策となります。ちいさな熱で全室暖房です。
②では、空気汚染を防ぐための換気をしていれば、十分です。特別に結露に対応した換気を考える必要はないと思います。
③では、開放型ストーブを使わないこと。水蒸気が一時的に大量に発生する場合は局時的な換気で対応することが対策となります。
④では、室内空気汚染防止も考慮して、できるだけ自然材を内装にもちいることが対策となります。

内部結露については、次の機会にお伝えしようと思います。