窓の性能 #2 | ハウスクリエイト 熱血社長の木の家ブログ

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窓の性能  #2

ガラスやサッシはどうやって選ぶか?

窓からの熱損出は、ガラス自体からの熱伝導、放射や対流、ガラスのスペンサーや枠からの熱伝導、
可動部からの漏気、窓と周りとの取り合い部分からの熱伝導と漏気によるものとに考えられます。
これらをいかに防ぐことができるかが、ガラスとサッシを選ぶポイントになります。
サッシの枠の材質には、アルミ(熱伝導率175W/㎡K)、プラスチック樹脂(熱伝導率0.18W/㎡K)、
木(熱伝導率0.11~0.15W/㎡K)などがあります。アルミは熱損出が大きく結露が生じやすいため、
寒冷地には適していません。最近では、外側がアルミで室内側がプラスチックの「一重の複合材料
(樹脂+アルミ)製サッシ」や、断熱材で冷たさが伝わってくるのを遮断している寒冷地仕様のサッシ
(一重のアルミ熱遮断サッシ)が多用されています。
ガラスは、一重、二重、ペアガラス(複層)、トリプルガラス(3層複層)、Low-Eペアガラス(低放射
複層がらす)、不活性ガス(アルゴンガス)混入、真空ガラスなど、いろいろな種類があります。

Low-Eガラスには夏型・冬型がある

窓から逃げる熱の半分近くが放射によるものです。
Low-Eガラスは、表面に金属をコーティングし(見た目は透明で光を通します)、熱を逃がさないように
したものです。主にペアガラスとして製品化されています。コーティング面を室内側のガラスの外側に
施工すると、日射や光を比較的よく透過する反面、この放射熱の大部分を反射して室内に閉じ込めます。
太陽熱を取り入れ、質なの熱を逃がしません。そのため寒冷地に向いた冬型の仕様といえます。
逆にコーティング面を外側のガラスの室内側に施工した日射遮蔽ガラスは、日射で室外側からガラス面
が熱せられても室内への熱の輻射が少なく、日射熱の室内への侵入を抑えることができます。
紫外線も80%以上カットするので、温暖地に向いた夏型の仕様となります。

遮熱高断熱ガラス


高断熱ガラス

高性能な高断熱・高気密住宅は、日射が多い温暖地では冬季でも日射熱でオーバーヒートように
なりますから、東西の窓のガラスは日射熱をカットする外側ガラスの室内側にコーティングが施された
Low-Eガラスにするのがよいと考えます。室内に入る太陽光の50%以上をカット(日射侵入率39.8%)
しますので、夏場も非常に有効であり、庇やシャッターなどで遮蔽しない場合は、温暖地に必要と考えます。
断熱・保温性能は、室内側にコーティングされたものと同じで、友情のペアガラスよりも高きなります。

断熱サッシというと、アルミの二重サッシや、外側がアルミで室内側がプラスチックの二重サッシ以上の
ものが挙げられますが、結露しやすいことから、温暖地でも、断熱材で熱橋を遮断した断熱・防露型アルミサッシ
(一重のアルミ熱遮断さっし)以上で、ガラスはLow-Eペアガラスのものを使用した方がよいと考えます。
ですが、二重アルミサッシは単板アルミサッシの約2倍、一重のアルミ熱遮断サッシは二重アルミサッシの
約2倍弱、樹脂サッシは二重アルミサッシの約2倍の価格帯となります。
窓の性能とコストのバランスによる選択も必要になりますね。