そこで今日は、「窓を選ぶ大切さ」についてをお伝えしたいと思います。
住まいの快適さは、窓できまります。
ふだん窓は開けたり閉めたり眺めたりするもので、かんがえるものではないかと思います。
でも、これから家を持とうというときには、ぜひ、窓のことを考えてください。
なぜなら窓を考えることは、住まいを考えることそのものだからです。
中で過ごす人はより快適な時間を手に入れ、外から見る人は街並みをより美しく感じる、
そんな力を、窓はもっているからです。
間取りを考える時が「窓」を考えるタイミング。
家づくりの手順の中で、光や風を意識して間取りを考える時が「窓選び」のタイミングです。
一般住宅では逃げていく熱の過半数は窓から逃げていきます。 だから断熱を確認する上で窓性能のよしあしを検討することは非常に重要です。
しかし、サッシがある窓は「開口部」という表現もあるくらいで、住宅に穴の開いている部分です。
一般的な住宅から逃げる熱の半分は、開口部から逃げるといわれていますから、サッシ性能は極めて重要な要素です。
サッシの性能はガラスの種類と枠の性能の両方で決まり形や大きさで数値が微妙に変わりますが、ざっくりと比較してみます。
値は熱還流率(U値)もちろん数値が低い方が高性能です。
A: アルミ枠+ペアガラス =4.65
B: アルミ樹脂枠+ペアガラス=3.5
C: アルミ樹脂枠+Low-eガラス=2.9
D: アルミ樹脂枠+Low-eガラス+アルゴンガス=2.3
E: 樹脂枠+Low-eガラス+アルゴンガス(APW330)=1.8
F: APW330 真空トリプル=1.15
国産サッシでいえば このように数値が変わってきます。
単なるガラスが2枚入っているだけのAと、Fの真空トリプルでは4倍もの性能差があります。ということは、4倍窓を設けても、同じ断熱性をたたき出せるということも言えます。
ここで、手の届く高性能住宅の「スタンダードサッシ」をご紹介します。
YKKap社 樹脂サッシ 「APW330」
オール樹脂枠の採用で、枠の不快な結露も抑えます。
性能・コスト・デザイン。 トータルのバランスの良い樹脂サッシ。
ハウスクリエイトの『美創の家』の標準サッシを<基本グレード>樹脂サッシ「APW330」
(Low-E 複層ガラス U値=1.67 YKKap社)へ移行を予定しております。
樹脂枠でありながらスリムな枠の見付寸法。(グッドデザイン賞受賞)
Low-eガラスのペア。
(Low-eとは遠赤外線を反射するコーティングの処理をしたもの)
中空層にはアルゴンガス入り。
(中空層に、乾燥空気よりも重いアルゴンガスを入れることで対流を減らす)
手の届く高性能住宅の「スタンダードサッシ」です。
住んでからの不満で多いのはこんな声です。
① 足元が冷える
② 光熱費がかさむ
③ 窓の結露
サッシ性能が高いほど不満は解消されます。
それも、壁を厚くしたりなどという特殊なことをしなくても、いいものを入れさえすれば、即、性能は向上します。
一般的な住宅のコストで、サッシの占める比率は6~7%程度です。
予算調整でサッシの予算、性能を下げるということは、建物性能に与える影響の大きさを考えると、やってはならないと考えます。
とはいいつつも、上記のF:真空トリプルは、世間の一般的なC、Dランクと比べて値段は倍になります。
この性能とコストバランスも大切な要素になってきます。