すっかり寒くなってしまいましたが、今日はT様邸の建て方です。
前日に土台を敷き込みました。上から見た状況ですが、きれいな桝目に構造計画しています。
当社の場合は床組を剛床(ゴウショウ)と呼ばれる水平耐力(横揺れ)に強い構造を採用しています。
2階の床梁の組立状況です。これもまた剛床なので、細かく梁材が組立られていきます。
従来の在来工法とは木材の量が違い、しっかりした床組です。
接合部分はしっかり金物で締め付けられていきます。
次は2階部分の組立です。1階同様、柱を起こして小屋梁を掛けていきます。
既に2階の床合板は貼り付けられています。
今度は小屋組を行います。どんどん梁が掛けられ、屋根組が出来ていきます。
屋根組は結構部材が細かくなっています。間違えない様に確認しながら作業が進められます。
今回は片流れ屋根で勾配が緩い為、構造用合板を屋根下地で採用しています。
構造用合板は水平力に負けない様、千鳥貼り(交互)に設置されます。
しっかり屋根タルキに固定されていきます。
今回は屋根が金属板葺きとなる為、下地が完了すると今度はその上からシージングボードを貼り込みます。こうする事によって、耐力の補強と断熱、消音効果が増します。
次は屋根の防水シート貼りです。
ここまで完了すれば雨が降っても安心です。
屋根下地作業の内に、下の方では間柱、スジカイが取付られて本日の作業は完了です。
今回の建て方作業は大工さんの段取も良く、ハイスピードでした。無事上棟できました。
上棟と言えば、15年程前までは上棟した日には現場等でお客様と膝を交えてお祝いの宴があったものですが、今では飲酒運転は御法度なので、すっかり無くなってしまいました。
宴の際には、大工さんや、鳶さんが木遣りを披露してくれたものです。
私の田舎(能登)では今でも建ち前の後には木遣りを唄うったりします。
能登には曳山祭りと呼ばれ、有名な所では七尾市の青柏祭(デカ山)とよく似た祭りが能登地方各地で存在します。その祭りの木遣りの中にはおめでたい唄もあり、私は建ち前の日には人知れず一声あげさせてもらっています。
♪祝え~めでぇたーよ~ 思うことかのうた(叶った)~ これのやかた(舘)は~めでたきやかた~
鶴が御門で~ はや~巣をかける~ ♪
T様 おめでとうございます!! 一緒に見守っていてくれたT様にも感謝! 感謝!!です。