行政書士試験は難しいのか…？
この疑問に率直にお答えします。
はっきり言って・・・
行政書士試験は難しいです！！
もちろん、どのような立場の人が受験するかにもよります。
ロースクールに通っている司法試験の受験生や、司法書士受験生からしたら、たしかに簡単でしょう。なんせ彼らは法律学勉強のスペシャリストですから、自分の目指す試験より簡単な行政書士試験を難しいとは言わないはずです。実際、彼らが行政書士試験に合格するのはさほど難しくないでしょう。
しかし、法律をゼロから勉強する人にとっては、極めて難しい試験であると断言できます。また、法学部の学生であっても、簡単に合格できるようなレベルの試験ではありません。会社の法務で仕事をしている人などは、多少有利かもしれませんが、簡単ではないでしょう。
多くの広告では、「行政書士は３ヵ月で受かる！！」だとか、「行政書士試験は誰でも受かる！！」などといった甘い文句がささやかれていますが、誰でも３ヵ月で受かるような試験なら、合格率が６～８％ということはありえませんよね？？誰でも受験できるから、記念受験するような人が多いとしても、国家試験の中では、行政書士試験は明らかに合格率が低いです。
僕は詳しくは知りませんが、遠い昔は、非常に簡単に行政書士資格を取得できたようです。その感覚が世間的にまだ残っているのかもしれません。また、どうしても最難関である司法試験や司法書士試験と比較されてしまうため、簡単であると言われてしまうのでしょうか。
僕自身、ロースクールを卒業し、司法試験を受験していましたので、行政書士試験には合格することができましたが、ロースクール現役生や卒業生ですら、油断すると落ちる試験です。実際、僕の周りで行政書士試験に落ちた人は意外とたくさんいます。
もう一度断言しますが、
行政書士試験は難しいです！！
甘い広告に騙されて、「よくわからないけど、持ってたら就職に有利かも」などといった中途半端な気持ちで通信講座を取ったり予備校に通ったりしても、途中で挫折して、お金を無駄にする危険性大です。ここ数年の行政書士試験は、もはや小手先のテクニックが通用するような甘っちょろい試験ではありません。
司法試験や司法書士試験と同様、きちんと勉強し、正しく理解し、多くの基本事項を暗記する、という王道の合格法しか無いのです。それをせず、適当な小手先テクニックを追い続けていては、正直言って、いつまで経っても合格しません。
次回は、行政書士試験を受験する上での勉強時間や費用など、より具体的な内容を解説していきます