なんかもうすっかり冬ですね…こないだまで海に潜っていた身としては、コートを着ることに若干のレジスタンスを覚えますが、んなこと云ってられないくらい寒いっ!
それにしても、冬って、どうしてこう着膨れする上に、装備品が多いの。インナー、セーター、ワンピース、ベスト、コート、レギンス、靴下、帽子、マフラー、手袋、腕時計、ピアス、指輪……出陣前の戦国武将かっちゅーの! どっからでもかかって来いや、ってか?

さて、仕事が日々を侵食し、バヌアツは遠くなりにけり…といった昨今です。早くも、旅行記のことを忘れそうになっているので危ないです。ま、別に誰も気にしてないと思いますが…。
今どき、ホームページでしつこく旅行記をアップしているというのも、考えてみれば無意味というか、そのために更新をサボっているという遠因もありそうなのですが、それでも、いつまで経っても、わたしにとってブログはサブ、ホームページはメインなのですよ。だったら早く更新しろって(笑)。

ということで、サブであるところのブログは、またまた手を抜いて、バヌアツで撮った海中写真をお届けします。
バヌアツでは、2箇所で潜りました。首都のあるエファテ島と、エスピリット・サント島です。
後者には、世界的に有名な沈船ダイブのスポットがあります。今しれっと、“世界的に有名”と書きましたが、わたしは知りませんでした。バヌアツに行こうという気持ちがなければ、一生知らなかった可能性も大いにあります。

「SSプレジデントクーリッジ号」というのが、その沈船の名前です。アメリカの豪華客船で、第二次世界大戦時には兵士の輸送船として使用されていましたが、エスピリット・サント島沖で撃沈されました。その沈船が、現在はバヌアツのダイビングにおけるドル箱となっているわけです。
同じように、「ミリオン・ダラー・ポイント」という、アメリカ軍の兵器ゴミが大量に捨てられているポイントもあります。いったい何が幸いするか分かりませんね…。

まずは、ウォーミングアップ的に潜った、エファテ島。正確には、そこから渡し舟で1分のハイダウェイ島です。
前回もアップした、海中ポストが目当てです。ま、ポストだけであればシュノーケリングでもよかったのですが、せっかくCカードも手に入れたことなので、やっぱダイビングでしょ☆
ハイダウェイ島では、ビーチベッドに寝そべってひたすらのんびりしている白人ツーリストたちが大半を占めており、ダイビング客はわたしだけでした。
久しぶりのショアダイブ。もしかして、ダハブぶりかも? ですが、こっちの方が緊張しなくていいよねえ。タンク背負って歩くのは辛いけど…。
透明度は15mくらいで、驚愕するほどの美しさではありませんでしたが、初の水中撮影ということもあり、なかなか楽しめました。

PA250021 ポスト。

PA250060 しらすのような魚群。

PA250082 黄色い魚(見りゃ分かるw)

PA250093 この日見た、いちばんの大物。名前はまだない…。


そして、本命とも云うべきクーリッジ号。わたくし、オープンウォーターしか持っていないのですが、最大深度40mまで潜ってしまいました; 体調的には何ともなかったですけどねー。
やー、しかしハウジングは買っておいてよかった…! 今回はカメラもオリンパスToughのTG-2に新調しており、これも15mまでは潜れるのですが、たとえオープンウォーターの範囲で潜ったとしても15mは微妙に不安な最大深度です。
まさか、39mの場所にある「The Lady(レディの像)」まで行けるとは思っていなかったので、もしハウジングを持っていなかったら、間違いなくカメラがぶっ壊れていたでしょう。。。
ダイビング中は、どこかにぶつけないとも限りませんし、安全の意味でもハウジングはあってよかったなーと思います。

しかし、沈船は新鮮!(駄洒落ではありません)
今までは、ただただ色鮮やかな魚群や珊瑚を見てウットリしていましたが、一度味わってしまうと、沈船は、麻薬のような魅力があります。
まあ廃墟好きですからね、充分に通じるポイントはあると思います。船というよりも、朽ちた神殿のような、ある種荘厳な雰囲気でした。
ただ、狭いし暗いし、いつも以上に冷静さが必要でした。パニックなんかになったらホントに命が危ないですよ、あれは…。

沈船では、

PA270170 使用済みの食器や、

PA270171 銃や、

PA280538 中身がそのまま残っている薬瓶((((;゚Д゚))))

などが見られ、そこが観光&撮影スポットとなっているわけですが、わたしはむしろ、


PA280541 こういう光景に萌え萌えします。海底廃墟っ! なんという異空間!

PA280463 クーリッジのハイライトともいうべき「The Lady」。予想以上に大きかったです。、周りがめちゃ暗&狭で、カメラのモード切り替えをする心の余裕がなく、フラッシュを焚いて撮れなかったのが痛恨の極み。。。

PA270256 左に見えるのは船のボディ(壁側)です。すっかり庭のようになっていますね。。。


PA270385 もふもふの中から現れる、かわいいクラウンアネモネフィッシュ。

PA280638 魚たちの沈黙。

PA280653 ウミウシ!(…だよね?)

…水中写真のコツも何も分からないまま撮ったにしてはそれなりに写っているような、そうでもないような?
つい半月前はこんな場所にいたのかと思うと、ため息が止まりません(笑)。