またまたご無沙汰しておりましたが…今年もおかげさまで、年1の夏休み海外旅に出ることができました。
時期的にどこが夏休みやねん! という最もなご意見はさておき、今年の行き先はブータンです。ちょうど、出発直前に王様夫婦が来日してすごいフィーバーを起こしていたようですが、その頃わたしは仕事で死んでおり、テレビもロクに見なかったのであまりそのブームには乗れておらず、残念至極です。
そもそもブータンに行くことが決定したのは今年の6月。某秘境系旅行社で働いているお友達に「今年、ブータンとかどうですか?」とおすすめされ、いいっすね~とか適当に返事していましたが、共通の友人であるエリさん(旅行ライターの松岡絵里さん)も同じくブータン行きを考えており、だったら一緒に行く? という流れになったのです。


しかし、6月末にはもう決定していたわりには直前まで金策に走るハメになり、とうとうキャッシングに加えてMILKなどの洋服も売り、なんとか旅行資金を調達したようなありさまでした…(苦笑)。
ご存じの方も多いと思いますが、ブータンは個人の自由旅行ができません。1日200ドルもの公定料金が決まっており、ガイドを必ずつける手配旅行のみ許可されています。相変わらず安い旅行専門のわたしにとって、これはずいぶんとハードルが高く…旅行自体はめちゃめちゃラクなのですが、金策の方がよほど大変というような次第でした。昨年(ロシア)の軽く2倍のコストはかかっているもの…。


と、テンションの下がることばかり書いていますが、終わってみればとても楽しく、MILKの服と、1月までキャッシング分の出費を自粛するに、充分値するよき旅となりました。
今回の旅は、メインのブータンは5日間、あとは乗り継ぎ場所のタイに4日(実質3日)という構成でした。意外とサブのタイ(ってかバンコク)の量が多いんですが、奇しくも(?)ブータンとタイという2つの王国を半々ずつ訪れることになったのは、なかなか面白い経験でした。
桃源郷のようにのどかなブータンと、エネルギッシュで死ぬほどモノがあふれているバンコク。まあ、タイも田舎の方に行けばブータン的光景が広がっているので一概に対照にするのは乱暴ですが、文明の申し子たるわたしは、ブータンの美しい農村風景に心を打たれながらも、バンコクの街の混沌にも癒されるのでした。


反対に、共通するのは王様への多大なる尊敬と仏教色の強さ。
タイやブータンの王様LOVEっぷりは、単純に微笑ましいものがあります。これが行きすぎると北の国的なことになって困りますが…。
日本の皇室も尊敬はされているだろうけれど、あんなふうにアイドル的に華々しくは扱われないもんなあ。戦争後はやっぱ皇室への素直な憧れを表明するのが難しくなっていますよね…。あとはなんだろ…やっぱ、ビジュアルも含め大人しいってのもあるのかな。おっと、これ以上はデリケートな話になりそうなのでストップしようか(汗)。
王様への尊敬と、仏教色の強さには何か関係があるのでしょうか。なんというか、どちらの国にも素直な尊敬を捧げられる対象があるという点で、共通性を感じます。


ちなみに、一時は旅行も無理では?と思ったタイ洪水の影響は、バンコク中心部ではそれほどありませんでした。
サイアムのあたりでも、建物の周囲に土嚢が積んでありましたが(ルイ・ヴィトンの前にも…)、人のにぎわいは6年前に訪れたときと変わらず、旅行者(主に欧米人)も多かったです。


ロシアの旅行記もまだですよね? という耳の痛いツッコミを自分で入れつつ…またぼちぼち、ホームページで旅のご報告をできればと思いますので、今宵はこの辺で。


(おまけ)
ブータンvsタイ・男根対決


<ブータン>


放浪乙女えくすとら-DSC07294 家のお守りとして壁に描かれる「ポー」(男根)。



放浪乙女えくすとら-DSC07288 これは卑猥なラクガキにしか見えません…。


<タイ>


放浪乙女えくすとら-RIMG1702 「スイソテル・ナイラートパーク・バンコク」内にある、チャオメートプティム(子宝祈願の祠)。


放浪乙女えくすとら-RIMG1693 上司と部下。