あああ、胃が、胃が痛い…。


いや、ホントは痛くないです。あくまでも比喩として痛いだけです。つまり心情的に。


前回、面接が決まったという話を書きました。

その後上京し、面接は受かりました。


「やっと決まったんだー。よかったじゃん」と、普通なら喜ばれてしかるべきところなのですが、わたしも、「ああ、やっとまともな社会人になれる」と喜ぶべきところなのですが…。


お給料が、安いんだよね。残業しても、手取り15万くらいなの。

多分、わたしの初任給くらい。あの、ロクでもない前会社でも、それくらいはもらっていたというくらいの。


これがせめて、手取り20万もらえていたら、あるいは自宅から通えるなら、充分なお金なんですけども、東京で自活していけるのか?

そりゃまあ、やっていけないことはないだろう。幸い、向こうに親戚がいるから、そこにホームステイ的に、生活費を納めながら生きていくという選択肢もある。


会社自体は、前と違って、まあいきなり潰れるようなことはない会社です。

仕事内容も、完全に自分の希望とまではいかなくても(純粋な編集というよりは、広告の制作進行がメインのよう)、旅行関係の出版社だし、自分の経歴から考えれば、妥当なところだとは思う。いきなり車雑誌とかに行くよりは、はるかに。


まあそれで、向こうでの飲み会のときも、色んな人に少しずつアドバイスをいただいて、昨日の朝大阪に帰って来たんですけども、昨夜は高校時代の友人宅で、2人の友人とご飯を食べながら、また相談に乗ってもらって、バンドマンの友人の、「15万?全然いけるやろ。オレなんか今、月10万で暮らしてるで。えーやん、行ったら」という超ノー天気な言葉に励まされ、気持ちはかなり上京の方に傾いていました。


仕事は1年ごとの契約なので、わたしはとりあえず1年だけ、経験のためにでも働いて、来年もう1回転職しようと考えました。

このままでは、履歴書の空白欄が空いていくばかりだし、何もしないよりはした方がいいに決まっているし、それがokaki工場のバイトならともかく、一応自分の望んでいた出版社なのですから。


ところが、帰ってきて父ちゃんと話すと、根拠のない自信もテンションも見事に吹っ飛ばされました。

「おまえ、そんな給料で東京でやっていけると思ってんのか?どんだけ甘いねん。しかも有期の契約社員って、そんなもん将来あんのか?わざわざ東京行って貧乏暮らししてまでやるような仕事なんか?」


…一言も反論できません。確かに、そのとおりだからです。だからこそ、悩んでいるのです。

もう30前というのに、帰国したらまともに働くと決めていたのに、またこんな中途半端な職を選んで、いいのだろうか?安く買い叩かれて使い捨てられるだけではないのか?


どうにも決断できない苛立ちに、「もうええわ!一生無職でおったるわ!!!」と、無意味きわまりない暴言を吐いたあと、パソコンを立ち上げたら壊れており(怒)、夜中じゅう、パソコンの面倒を見ながら、悶々と眠れぬ夜をすごしたのでした。


はああ。しかし。こんなものを書いているヒマがあったら、考えなきゃいけないんですけど。

でももう、さんざん考えて考えて、頭がショートしてしまったので、これ以上考えても、どうしょうもない気もするし。

何せ、あと数時間以内にはお返事しなきゃあいけないのですから、最終的には時間が解決するんですけど。


これだけ悩むなら、やった方がいいのか。それとも、これだけ悩むなら、やらない方がいいのか。

昔のわたしなら、前者に賭けていたはずで。そうやって旅にも出たはずで。

あのときも、さんざん悩んで、親にも友達にも怪訝な顔をされて。

それでも行ってよかったと思っているけれども、今回は分からないや。


ってか、こんな真剣に悩まなくても、いいのかも知れませんけどね…。

ほんと、頭が悪くて嫌になります。もっと賢い人に、わたしはなりたい。