新年あけましておめでとうございます。
なんか今年は、お正月が終わったらすぐに三連休もやって来て、なかなかステキな暦になっておるようですが、残念ながらわたしには関係ないんですねーこの喜びが。だって、毎日がお正月なんだもんっ(はぁと)。


(咳払い)…えーさて、こんだけ更新が開くと、何から書いていいのか悩みますね…。

まずは昨年末のバイトの話でも書きましょうかね。

割烹と工場を掛け持ちしていたことは前に書きましたが、まああれですね、何の仕事でも一応はやれるもんですね。ここ4年くらい働いてないんで、どうなることかと心配しておりましたけれども。
ただし、これは短期だからできた話であって、半年とか1年になったら、多分無理でした。


しかしまあ、いろんな意味で新鮮な体験でございました。
前にもわたしは、自動車の部品工場で働いたことがありましたが、前回のは、勤務先は工場でしたけども、仕事はパソコンのデータ入力だったんです。まあ、ヒマになると内職風に部品の組み立てはやらされましたけどね。


今回は、完全に工場労働です。ベルトコンベアー作業。主にお歳暮の袋詰作業で、ビールとかジュースとかカニ缶とかチョコレートとかおかきを、朝の9時から夕方5時まで、ひったすら詰めまくるんです…と、文章にしてしまえば何てことない内容ですけども、本っっっ当にこれ、休むことなくずーーーーーっと何かを詰めているんですよ。

①商品の入ったダンボールから商品を取り出す→②化粧箱に入れる

の繰り返しが、えんえんえんえんえんえん…と続くわけです。


”社会の歯車”って云いますが、まさに歯車の歯になった気分。
歯車というか、機械ですね。機械的作業とかいう比喩のレベルではなく、機械そのもの。人間=機械なんですよ。だから、機械と同じ正確さとスピードを要求されるワケです。
それでも、考え事をしたり、頭の中で音楽を奏でられるくらいのスピードのときは、まだいいんですけども、ありえないくらいベルトコンベアーのスピードが速いときは、死にます。死なないまでも、発狂しそうになります。一瞬でもミスったら、あっという間に作業が追われて、最悪ベルトが止まりますからね。そしたらもれなく、「何でもっと早くでけへんのっ!!!」とかって監督のオバハンの罵声が飛んで来ます。


一番多かったのは、おかき詰めでした。
これもねえ、”おかきを詰める”って書くと、あっそうと流されそうですが、一口におかきを詰めると云っても、それはそれは壮大なるドラマがあるわけですよ…っていうのはウソです。一口に云って、おかきを詰めているだけです。


まあ、しおりを入れるとか、箱を折るとか、あられを3袋ずつ入れるとか、えびせんを4枚入れるとか、それくらいのバリエはあります。これも、文面上では極めてビミョーな差しか出ませんが、例えばえびせん4枚と6枚ではかなり作業難易度が変わって来るんですね~。ミクロの世界の話ですけど。
おかきを入れる場所によっても、かなりの違いがあります。正方形の箱を4等分しておかきを詰めるパターンのとき、4箇所にそれぞれおかきが入ったあと、そのスキマ部分に丹波黒豆入りのおかきを2枚詰め込む(それも、袋の表と裏をきっちり見て)という作業についたんですが、あのときは追われまくって死にかけました。この詰め方考えたやつ殺す!と思いました。


わたしがついた作業でもっとも難易度の高かったのは、おかき盛り合わせの袋詰めでした。
縦25センチ、横15センチくらいのビニール袋に、色んな種類の小さいおかきを詰めるんですが、わたしの担当は、またもや丹波黒豆入りの丸いおかき(先述したのとは別)。それも、「黒豆が抜けていたりすることがあるので、最低でも2つは黒豆が入っているかどうか見て、入っていない分は不良品として避けて下さい」という但しつきで、各袋に5つずつ入れるんです。


これがねー…信じがたいほどしんどかったんですよー…。この文面からは、ピンと来ないかも知れませんが…。
ある派遣の女性が、「(この作業をやって)ゲロ吐きそうになったので交代してもらった」という話をしているのを小耳に挟んだことがありましたが、いやあこれは!確かにゲロのひとつやふたつ、吐きたくなるよね!


どのベルトでもそうなんですが、時間が経つにつれてどんどんベルトのスピードが速くなっていくんです。なのでもう、いつの間にか袋がどんどん遠ざかって行って、不良品なんぞより分けているヒマなんか0.1秒もありゃしません。5つのおかきを手でつかんで詰める…ただそれだけ。それだけのことなのに、わたしの心と身体はいっぱいいっぱいだ!!!今この一瞬一瞬、わたしのすべてが、おかきを詰めることだけに捧げられているんだ!
また悪いことに、このレーンについているのは熟練工のおばさんがほとんどで、当然ながらわたしのところだけ作業が追われるんです。こういうときって、時計の針の進むのが遅いこと遅いこと!終わったときはほとんど放心状態でした。。。


しかし、この辺の話は、実際に身振り手振りを交えて直接お話しした方が、はるかに伝わりますよねえ…(と、文章の技術不足を棚に上げる)。

長くなりそうなので、続きは次回に~。