はっきり云って、実家でのうのうと暮らしている今の生活というのは、わが人生において最高に恵まれたひとときなのではないかと思っております。
まあ、パソコンはしょっちゅう動かなくなるし、プレステもDVDも持っていないしで、家での娯楽はほぼ読書とテレビとネットサーフィンに限られてはいるものの、冷蔵庫は勝手に開けてよいし、湯船には浸かり放題だし、ネットはつなぎっぱなし…と、これまでの旅の生活からは考えられないほど恵まれまくっているのです。
これで、欲しい服や本、新しい電化製品などを買うための余分な金、そして彼氏がいれば、本当に最高としか云いようがありません。


昔は、実家というものが嫌いでした。大嫌いまではいかずとも、出来ることなら一人暮らしをしたかった。一人暮らしに、とても憧れていました。
それというのも、両親が本当にうるさく、特に夜の外出や外泊については、どんな箱入り娘なんだ?と訝しく思うくらいでした。だから、夜遊びするときは毎回、帰って来てからの落雷を覚悟して出なければいけなかったのです。
また、弟と仲の悪かったわたしは、弟の立てるさまざまな生活音(鼻をすする音など)がムカついてしょうがなく、部屋に殴り込みをかけたことも何度もありました。兄弟ゲンカお約束の”テレビのチャンネル争い”もしょっちゅうやっていました。


ところが今は、母が死に、弟が家を出て、父とわたしと時々家に来てくれる伯母との2~3人生活。
父は、母の死後から人生に対する考え方が変わったのか、しょっちゅう出歩くようになりました。週の半分以上は飲み会とゴルフとダンスで埋められ、金のないわたしより、よっぽど遊んでいます。
まあ今でも、わたしが夜遅く帰って来るとあまりいい顔はしませんが、何しろ自分が夜遊びしているのだし、わたしももういい歳だしで、昔のようにわたしが帰るまで起きて待っていたりすることはありません。


つまり、現在の実家は、「食うに困らない」+「風通しがよい」という、ある意味最強の生活環境であるわけです。
まあ、生活に張り合いがないというマイナス点はありますけど、張り合いのない生活よりも、食料とこたつのない生活の方が1000倍しんどいもんね。
ほんと、金持ちでも何でもない普通の家で暮らしててこんだけ恵まれてるんですから、そらニートもパラサイトも増えるわの~。
人間誰しも、わざわざ自分を厳しい状況に追い込みたくないでしょ?そんな人は、大志を抱いているか、マゾかのどっちかです。


だからこれでいいのだ!今がよければすべてよし!楽しくなければ人生の意味なし!VIVAキリギリス!


…と完全に開き直れない気の弱いわたしは、年末限定のド短期バイトを始めているのでした。。。♪やっぱマゾやね~ん(@たかじん)