油絵初心者でも遠近法が使える? | 友人に「あなたの絵が好きです」といわれる油絵を描くための、油絵初心者のための、   1日30分から始める『異色の絵画教室』

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油絵初心者のあなたが、家族の肖像画や地元の風景画を、気持ちよく描いていくために、わからないことで悩まなくていいように、できる限りわかりやすく1から書いていきます、


こんにちは!

『異色の絵画教室』放浪画家です。


遠くのものと、近くのものを、
遠くにあるように、もしくは近くにあるように
表現したいのに、上手くいかないということって
あると思います。

そういう時に、どうしたらいいかを
簡単にできる方法を考えてみましょう。


遠くのものを遠くに、近くのものを近くに、
また、飛び出しているものをそれなりに表現する
その方法を、遠近法といいます。


遠近法に関しては、
絵を描く以上はある程度
意識した方が良いので、
色々なやり方があるので、紹介します。


これを知ることで、
あなたも、
立体的に表現できるようになります。


1、絵の具量の対比
(ぬり重ね、厚ぬり薄ぬり等)

2、彩度の対比明度の対比
(はっきりした色、くすんだ色)

3、補色・寒色と暖色の対比とか、

4、絵の具、オイル量の濃淡筆、
ナイフの使い分け、使い方(タッチなど)

他に、
5、下地に使う色や、マチエール(別項あり)

6、うしろは薄くぼやかして手前はハッキリ描く
など、色んな方法がありますが、


つまり、遠くと近くを、
対比で表現する
ということです。


透視図法を勉強して構図に取り入れると効果的ですが、
建物建築に必要なパース(完成予想図)を
描くわけではないので、



パース図例

1点2点
1点透視法             2点透視法

3点
3点透視法


厳密に透視法とかは
知らないより知っていた方が良い程度のもので、


スケッチする場合は、
見たままで構わない
と思います。


たとえ家が歪んでもそれはそれで、
意志を持って描いたのなら、
それでいいと思います。

デッサンは写実主義な所もありますが、
気にせず描いた方が楽しいです!



考え方として、例えば、
遠い物体は大量の空気を通してみるわけですから、
彩度やコントラストを下げてピントも甘くし
青み(空気の色)を加えるといいかと思います。

全体的に遠ければ遠いほど白くぼやけ、
近いとはっきりくっきりした絵にすることで、
遠近感がでます。

特に暗いところのコントラストを下げると
効果的だと思いますが、

その場合、大ざっぱという意味ではありません。

輪郭を甘く、それでいて要素は細かく
というニュアンスで
描き込むことに変わりはありません。

それと、
その絵で表現したいものが遠いところにあるなら、
ピントを甘くするのは
むしろ近い物体に対して、ということになります。


どうです?

もう、あなたも遠近法が使えますよ。

表面が少し乾いた時点で試してみると良いでしょう。

1日30分、何でも、やってみることです。