道を歩いてると後ろから女性の声がした。
「あの…これ、落としましたよ。」
ポケットから何か落ちたのかと思い、振り向く。僕はお礼を言いながら、彼女が持っていた物に目をやった所で思わず動きが止まった。
彼女は明らかに女物のハンカチを持っていた。
僕は尋ねる。
「えっ?あの、これ。」
「はい。落としましたよ。」
「どう見ても女物じゃないですか。僕が女に見えますか?」
「…ごめんなさい。あなたに声をかけたくて…どうしたらキッカケを作れるかなって考えて…でも、この機会を逃したら、もう無い!って思って…これ、私のなんです。無理やりでしたよね。」
「…いや、これは僕のです。親切にありがとうございます。お礼にあそこにあるお店でお茶しませんか?」
こんな出会い、ないかなー!!
現実度
★★★☆☆
※ハンカチがメモ帳で、1ページ目に彼女の連絡先が書いてあるバージョンでも可。
ほうらい山崎
