陽明篇の大意
〇陽明病とは
・経病:邪気による熱が肌肉にある
(原因)1)太陽病から伝経したもの
2)陽明経脈に直接侵入したもの(陽明直中)
(病証)味熱・目疼・鼻乾・不得臥・脈が大浮
※この病は、太陽病証と同時に現れることが多い
※傷寒雑病論の『太陽と陽明の合病』といわれるものがこれにあたる
※陽明病証のみが現れることはとても少ない
・腑病:邪気による熱が胃の中にあるもの
(原因)1)太陽病から邪気が太陰経に伝経し胃の中に入る
2)陽明病から邪気が太陰経に伝経し胃の中に入る
3)少陽病から邪気が太陰経に伝経し胃の中に入る
〇黄帝内経素問にある記述
「2日目に足の陽明胃経が病を受ける(経病)、4日目に足の太陰脾経が病を受ける(腑病)」
※2日目・4日目は伝経の日数をいい、目安として考える。日付や日数にとらわれすぎないこと
ここで「胃家実」という話が出てきます。
・もともと胃実の者が一時的に虚衰して太陰経もしくは少陰経もしくは厥陰経に寒が入っても
自然に陽気が回復して寒が熱に変わり、その熱が胃の中に転入したものをいう
今回はここまでにして、次回は「陽明病の病証」から始めたいと思います。
先月と今月と天候が不安定なためか仕事が少し忙しいです。
なかなか疲れがとれず眠いです。
また不定期に更新します。
ではでは _(._.)_