年間の自殺者が3万人を超え、県内でも毎年250人が自ら死を選ぶ「異常事態」を克服するため、自殺防止の具体策を考えるシンポジウム「目指せ!自殺減少日本一」が26日、金沢市本多町3の県社会福祉会館で開かれる。無料。
 司法書士や多重債務被害者らでつくる「貧困のない健全な市民社会をつくる北陸会議」の主催で2回目。遺族のケアなどに取り組むNPO「ライフリンク」代表の清水康之さん、「生きる意味」などの著書がある文化人類学者、上田紀行さんを招き、討論形式で自殺の原因や効果的な対策について話し合う。
 主催者は「都会に比べれば県内は人数こそ多くないが、ずっと横ばい状態。貧困や格差の広がる中、人ごとでなく対策を考えなければ」と警鐘を鳴らしている。午後1~5時。問い合わせはNPO「金沢あすなろ会」(076・262・3454)。【近藤希実】

2月26日朝刊

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