4-7(1) ジャンボ君

  ボーイング747 (1)

 ジャンボ(註1)は、アポロ11号で人間が月の上に足跡をつけて来た年の末に、型式証明というのがでて、エア・ラインに飛出した。

 空の巨鯨出現とかなんとかいわれてからざっと四年目である。日の丸をつけたジャンボは昭和四十五年(1970年)六月一日、羽田にやって来た。二十六日は招待飛行で日本の上空を駆けた。”空飛ぶ庭園”というのが日航のキャッチ・フレーズで、加山又造さんの絵とか剣持勇さんのインテリア・デザインが加わって、ケンラン豪華なムードがある。ロスアンゼルスの空港もそうだが、アメリカのメイン・ラインの空港にはいろいろな航空会社のジャンボが並んで、いささかターミナルが小さく見えるキがする。

 PAAさんのに乗ってみたが正直な話、満席の時はスチュワーデスさんは大変だ。一三0人あまりのときだってずいぶんと忙しそうだったし、ロス到着の二時間ばかり前にトイレに行ったら汚れっぱなしでオドロイた。一0時間あまり飛びっぱなしの大型機の汚れを見たようなキがしたものである。(全文)

 

 註1) ジャンボ

 ボーイング747ジェット旅客機 ジャンボ

 アメリカ、ボーイング社が民間航空会社向けに開発した低翼四発大型ワイドボディジェット旅客機。愛称の「ジャンボ」とは1860年代イギリスの動物園で有名となったアフリカ象に付けられていた名前。

 1960年代、ジェット旅客機はボーイング707やダグラスDC-8が主流となっていたが、増大する航空旅客需要に対応するためには、その航空機の大型化が求められていた。ダグラス社はDC-8の胴体延長型DC-8-60型を発表、好評を収め旅客獲得を有利に進めていた。しかし、ボーイング社の707は主脚の設計上胴体延長を行うことが出来なかった。(主脚の長さが短い設計上、離陸の機首上げ時に胴体後部が接地する恐れがあるため)

 このような状況の中、当時ボーイング707を大量に導入していたパンアメリカン航空は、1970年以降に旅客輸送の主力となると思われていた超音速旅客機と共に次世代機としてB707よりさらに大型の機体の開発をボーイング社に要求した。

 この頃、ボーイング社はアメリカ空軍の次期戦略輸送機計画(CX-HLS計画)にボーイング案を提出、ロッキード社と受注を競っていたがロッキード案に敗れ、ボーイング案は没案となっていた。

 (CX-HLS計画:1963年にアメリカ空軍は「4発エンジン・搭載量82t・前部に貨物ドアを備える」大型輸送機の製作を計画したもの。ロッキード案が採用され「C-5」となった。)

 そこで、パンアメリカン航空からの要求に没案となっていた高翼大型軍用輸送機ボーイング案を流用、これをベースに350名~450名が搭乗可能な低翼四発旅客機B747とし開発計画を作成、パンアメリカン航空の経営者(会長)ファン・トリップに提出した。

 トリップはこの案を歓迎(気に入り)、1965年12月にボーイング社がB747を本気で開発するなら25機の購入を約束した。ボーイング社は1969年末までに最初のB747をパンアメリカン航空に納入することに合意、B747の開発を開始、驚異的な速さで開発を進め、1969年2月、エンジンにP&WJT9D-7A 4基を搭載したB747-100を初飛行させた。

 機体、コックピット(操縦席)をアッパーデッキ(2階)に配置することで大径の胴体(幅6.1m・ワイドボディ)の1階の全てに客席スペースを設けることが出来た。また原設計がノーズカーゴドアを持つ軍用輸送機であったことから将来ノーズカーゴドア(機首積み下ろし口)を持つ貨物型に改修することは可能であった。離陸性能はトリプル・スロテットフラップ(高揚力装置)やデスクブレーキを採用、3,000m級の滑走路(条件が整えば2,500m級の滑走路)で離着陸が可能であった。(ボーイング707、ダグラスDC-8と同じ距離の滑走路で離着陸が可能であった。)航法装置として自機の位置と速度を測定できる慣性航法が採用された。

 1970年1月、パンアメリカン航空のニューヨーク-ロンドン線にB747-100型が初就航、初期に発注されていた日本航空、ルフトハンザドイツ航空、トランスワールド航空、エールフランス航空など他社にも次々と納入していった。B747の400席を超える客席は過大となったが、この席を埋めることにより旅客運賃は下がり空の旅がより身近なものになっていった。

 B747は-100型から始まり-200型、-300型と改良が加えられ、1989年にその後継機となるB747-400型が就航した。-400型の外観は従来型(-100、-200、-300型)と.比べウイングレットの追加以外に大差はないが内部的には大きく変更された。コックピットのデジタル化により航空機関士が必要なくなり2人乗務が可能となり、運航乗務員は機長と副操縦士の2名で飛行出来るようになった。新世代の技術を投入した-400型は「ハイテクジャンボ」と呼ばれ、-300型までのB747は「クラシックジャンボ」と区別されるようになった。

 1990年代にはエンジンの性能が飛躍的に向上(高バイパス比エンジン)、このエンジンを搭載したより燃費の良い双発機が開発され、またB747の機体更新時期も重なったため、より経済性の高い双発機(B777)に切り替えが始まった。

 一方、エアバス社の大型4発機A380が多くの受注を得ていたことから、B747も-400型の後継機と位置付け性能向上型のエンジンを搭載したB747-8が開発され、2009年に貨物型の-8F、2010年2月に旅客型の-8ICを初飛行させた。

 しかし受注は伸びず、2020年ボーイング社は2020年をもってB747-8の生産を終了すると発表した。

 

 B747 各型

・B747-100

 エンジン:P&W JT9D-7Aターボファン推力20,930kg x4

 「747」の最初のモデル。生産機数 167機。

 1969年12月に生産初号機がパンアメリカン航空に納入され、1970年1月にニューヨーク-ロンドン線に初就航。

 

・B747SR-100

 エンジン:P&W JT9D-7Aターボファン推力20,930kg x4

 -100型の降着装置を強化、最大離陸重量を250tに引き下げた日本国内線専用の短距離型。生産機数 7機。

 SRとは Short Range(短距離)の頭文字。1973年(昭和48年)9月、この型の初号機が日本航空(JAL)に納入された。

 

・B747SR-100B

 エンジン:GE CF6-45A2ターボファン推力21,090kg x4

 -200B型の短距離仕様機を日本国内線専用にした短距離型。生産機数 20機。

 1978年(昭和53年)12月、この型の初号機が全日空(ANA)に納入された。

 

・B747-100B

 エンジン:P&W JT9D-7Aターボファン推力20,930kg x4

 -200B型をSR型をベースに短距離仕様機とした短距離型。生産機数 9機。

 1979年、この型の初号機がイラン航空に納入された。

 

・B747-100B/SUD

 エンジン:P&W JT9D-7Aターボファン推力20,930kg x4

 -300型の機体に-100B型のエンジンを搭載したモデル。生産機数 2機

 -100B型の搭載していたエンジンやその他のシステムを-300型のボディに流用したため、-100B/SUD の型式が付けられた。SUDとは Strethed Upper Deck(2階延長)の頭文字。

 日本航空(JAL)の発注した2機のみが生産された。1986年(昭和61年)3月、この型の初号機が日本航空に納入された。

 以上、B747-100 シリーズの総生産機数は205機。

 

 ・B747-SP

 エンジン:P&W JT9D-7Aターボファン推力20,930kg x4

 -100型を大幅に短胴化、機体重量を低減した長距離型。パンアメリカン航空の東京-ニューヨーク直行便として開発された長距離モデル。生産機数 45機。

 短胴化のため -100、-200、-300型のB747と機体形状が大きく異なる。胴体短縮で主翼が2階部分の直後に来たことによりエリアルールに則った形状(2階建て部分が主翼による断面積増加分を吸収し、断面積の変化を抑えることにより空気抵抗を減らした)となり空気抵抗が大きく減少、巡航速度が向上した。

 SPとは Special Parformance(特別性能機)の頭文字。1976年3月、この型の初号機がパンアメリカン航空に納入された。

 B747-SPシリーズの総生産機数45機。

 

 ・B747-200B

 エンジン:GE CF6-50E2ターボファン推力23,810kg x4

       RR RB211-524D4ターボファン推力24,000kg x4

       P&W JT9D-7R4G2ターボファン推力24,840kg x4

 -100型の機体構造強化、燃料タンクの改修など-100型の性能向上型モデル。この型から上記エンジンメーカーからのエンジン選択が可能となった。生産機数 229機。

 -200B型の「B」は747の開発当初-100型は「747A」、その長距離仕様である-200型は「747B」として開発されていた名残。開発当初は「747B」と呼ばれていたが、初期型の-100型の名称に整理された時点で-200B型となった。

 この型の初号機は1970年10月、ノースウエスト航空に納入された。

 

 ・B747-200F

 -200型の貨物型。機首に跳ね上げ式(パイザー式)ノーズカーゴドア、床面に動力式のローデングシステムを装備した純貨物型。-200Fの「F」は Freighter(貨物機)の頭文字。

 この型の初号機は1972年3月、ルフトハンザカーゴに納入された。

 

 ・B747-200C

 -200型をベースにした貨物・旅客又は客貨混合輸送を可能にした客貨転換使用機。生産機数 13機。-200Cの「C」はConvertible(転換)の頭文字。この型の初号機は1973年4月、ワールドエアウエイズに納入された。

 -200CではRR製エンジンを搭載した機体は製造されていない。生産された機体は多くなく、大概は貨物専用機に使用された。日本からの発注は無い。

 

 ・B747-200M

 -200型ベースにした客貨混載型。1階の旅客スペースに仕切りを設け、胴体前方を旅客スペースに後部を貨物搭載スペースにしている。-200Mの「M」は Mixed(混載)の頭文字。この型の初号機は1975年5月、エアカナダに納入された。日本からの発注は無い。

 B747-200 シリーズの総生産機数は 393機。

 

 ・B747-300

 -SP型の経験を生かし、-200型の2階部分を延長したモデル。生産機数 56機。

 飛行性能が改善された上、輸送力も増強され、航空会社の広くに受け入れられた。-400型が登場するまで国際線の花形となった。-400型の開発が発表されたため、受注機数は少ない。

 -100型や-200型を改造して、-300型のような胴体にしたものが -100/SUD、-200/SUD (Stretched Upper Deck)と呼ばれ、-300型と区別される。

 この型の初号機は1983年3月、UTA(現 エールフランス)に納入された。

 

 ・B747-300M

 -200Mと同様な-300型をベースにした客貨物混載型。生産機数 21機。

 この型の初号機は1983年3月、スイス航空に納入された。日本からの発注は無い。

 

 ・B747-300SR

 -300型をベースにした日本国内線用の短距離型。生産機数 4機。

 -300型導入の直後から SR-100型のより直接的な後継機-400Dの納入が開始されたため、-300SR型は国際線仕様に再改修を行い国内線や中長距離国際線に投入された。この型の初号機は1987年(昭和62年)12月、日本航空(JAL)に納入された。

 B747-300シリーズの総生産機数は 81機。

 -100、-200、-300型までのB747は「クラシックジャンボ」と呼ばれる。

 

 ・B747-400

 エンジン:P&W PW4062ターボファン推力25,900kg x4

       RR PB211-524Hターボファン推力25,900kg x4

       GE CF6-80C2BSFターボファン推力25,930kg x4

 新世代の技術を投入して開発されたハイテク化したフルモデルチェンジ型。生産機数 442機。デジタル化の発展進歩により、航空機関士を要しない機長、副操縦士の2名で飛行運航が可能となった。主翼にはウイングレットが付けられた。

 この型の初号機は1989年1月、ノースウエスト航空に納入された。日本の旧政府専用機はこのモデル。

 

 ・B747-400M

 -400型をベースにした客貨混載型。(客・貨スペースは-300Mと同様) 生産機数 61機。

 この型の初号機は1984年1月、KLMオランダに納入された。

 

 ・B747-400D

 -400型の短距離型。ウイングレットは取外されている。生産機数 19機。

 日本国内線専用機。-SRの後継機。日本航空(JAL)と全日空(ANA)が導入。この型の初号機は1991年(平成3年)10月、日本航空に納入された。

 

 ・B747-400F

 -400型の純貨物型。生産機数 40機。この型の初号機は2002年10月、カーゴルックス航空に納入された。日本では日本貨物航空が導入した。

 

 ・B747-400ERF

 -400Fの航続距離延長型。生産機数 40機。この型の初号機は2002年10月、エールフランスに納入された。

 

 ・B747-400ER

 -400型の航続距離延長型。生産機数 6機。この型の初号機は2002年、カンタス航空に納入された。-400ERの導入はカンタス航空のみ。

 B747-400シリーズの総生産機数は 694機。747シリーズの中で最多の生産となった。-400型は2009年9月をもって生産を終了した。

 

 ・B747-8IC

 エンジン:GE GXnx-2B67 推力66,500lb(30,164kg) x4

 -400型をベースに胴体延長、旅客収容力を向上させた性能向上型。生産基数 47機。

 機体、操縦系統は -400型と同様なものを採用、-400型の操縦経験を持つ乗員であれば短期の機首転換訓練で -8型に移行できた。

 旅客型の-8IC(インターコンチネンタル)の初飛行は2011年3月、初号機は2014年6月にルフトハンザ航空に納入された。その後、-8ICは受注が振るわず、受注がB787に移り製造中止となった。2017年7月、この型の最終号機が大韓航空に引渡され、B747シリーズ旅客機の最後に製造された機体となった。日本からの発注は無い。

 

 ・B747-8F

 -8型の純貨物型。注文機数 106機。

 -8シリーズでは貨物型(Freigter)が主力となり、貨物型の受注が先行した。-8Fの初飛行は2010年2月、初号機は2011年9月、カーゴルックス航空に納入された。受注は振るわず、ボーイング社は2022年をもって生産中止を発表している。日本では日本貨物航空が8機を導入している。

 

 ボーイング(B)747-100 諸元

 エンジン:P&W JT9D-7Aターボファン 推力21,620kg x4

 乗員:3名 乗客 452名(最大)

・全幅: 59.6m ・全長: 70.7m ・全高: 19.3m 

・機体重量(自重): 162,400kg ・最大離陸重量: 333,400kg

・巡航速度: 907km/h ・航続距離: 9,800km

 

 B747-400 諸元

 エンジン:GE CF6-80C2B1Fターボファン 推力26,310kg x4

 乗員:2名 乗客 524名(最大)

・全幅: 64.4m ・全長: 70.7m ・全高: 19.4m

・機体重量(自重): 180,800kg ・最大離陸重量: 412,800kg

・巡航速度: 910km/h ・航続距離: 12,370km

 

 B747-8IC/F 諸元

 エンジン:GE GEnx-2B67ターボファン推力30,570kg x4

 乗員:2名 乗客 581名(最大)

・全幅: 68.5m ・全長: 76.3m ・全高: 19.4m

・機体重量(自重): 180,800kg ・最大離陸重量: 435,500kg

・巡航速度: 923km/h(IC) 913km/h(F)

・航続距離: 14,815km(IC) 8,275km(F)

 

 日本国内のB747

 1970年代、日本国内の航空事情は旅客機の発着枠を増やせない空港施設の問題があり増加する旅客輸送に対応しきれない状況にあった。

 その航空事情に合わせ日本国内専用機としてB747-100型をベースに座席数を増した-SR型が製造、導入された。次いでB747-300型をベースとした-300SR、B747-400型をベースとした-400Dが製造、導入された。(SRとはShort Ronge(短距離)、DはDomastic(国内)の略)

 この大量輸送が出来るジャンボ機(SR型、M型)の登場により日本の空の旅は大衆化されていった。1990年代に入り、関西国際空港の開設や国内主要空港の施設の改善が進み、空港の発着枠は増加、ジャンボ機747による大量輸送は必要がなくなり、中型双発機による多頻度運航に移行していった。日本航空(JAL)の保有するB747は2011年(平成23年)3月、全日空(ANA)が保有するB747は2014年(平成26年)3月をもって全機が退役した。

 

 日本航空(JAL)のB747

 クラシックジャンボ

・JA8101(B747-146A):登録1970年(昭和45年)4月抹消1992年(平成4年)6月

・JA8102(B747-146A):登録1970年(昭和45年)5月抹消1992年(平成4年)6月

・JA8103(B747-146A):登録1970年(昭和45年)6月抹消1992年(平成4年)12月

・JA8104(B747-246B):登録1971年(昭和46年)2月抹消2000年(平成12年)8月

・JA8105(B747-246B):登録1971年(昭和46年)3月抹消1999年(平成11年)6月

・JA8106(B747-246B):登録1971年(昭和46年)5月抹消1999年(平成11年)3月

・JA8107(B747-146DF):登録1971年(昭和46年)10月抹消1992年(平成4年)6月

・JA8108(B747-246B):登録1971年(昭和46年)11月抹消1999年(平成11年)12月

・JA8109(B747-246B):登録1972年(昭和47年)3月抹消1973年(昭和48年)7月

          1973年7月24日リビア、ベンガシ空港にてテロで爆発 事故抹消

・JA8110(B747-246B):登録1972年(昭和47年)3月抹消1999年(平成11年)12月

・JA8111(B747-246B):登録1972年(昭和47年)3月抹消2001年(平成13年)6月

・JA8112(B747-146A):登録1972年(昭和47年)6月抹消1993年(平成5年)6月

・JA8113(B747-246B):登録1972年(昭和47年)6月抹消1999年(平成11年)1月

・JA8114(B747-246B):登録1972年(昭和47年)11月抹消2001年(平成13年)12月

・JA8115(B747-146A):登録1972年(昭和47年)10月抹消1999年(平成11年)4月

・JA8116(B747-146A):登録1972年(昭和47年)12月抹消2002年(平成14年)3月

・JA8117(B747SR-46):登録1973年(昭和48年)9月抹消1988年(昭和63年)4月

・JA8118(B747SR-46):登録1973年(昭和48年)12月抹消1988年(昭和63年)4月

・JA8119(B747SR-46):登録1974年(昭和49年)2月抹消1985年(昭和60年)8月

              1985年8月12日 群馬県上野村の山中に墜落事故抹消

・JA8120(B747SR-46):登録1974年(昭和49年)2月抹消1990年(平成2年)4月

・JA8121(B747SR-46):登録1974年(昭和49年)3月抹消1990年(平成2年)5月

・JA8122(B747-246B):登録1974年(昭和49年)3月抹消1996年(平成8年)1月

・JA8123(B747-246F):登録1974年(昭和49年)9月抹消2002年(平成14年)4月

・JA8124(B747SR-46):登録1974年(昭和49年)11月抹消1994年(平成6年)3月

・JA8125(B747-246B):登録1974年(昭和49年)12月抹消1997年(平成9年)12月

・JA8126(B747SR-46):登録1975年(昭和50年)4月抹消1990年(平成2年)12月

・JA8127(B747-246B):登録1975年(昭和50年)5月抹消2004年(平成16年)1月

・JA8128(B747-146A):登録1975年(昭和50年)6月抹消2005年(平成17年)8月

・JA8129(B747-246B):登録1979年(昭和54年)3月抹消2003年(平成15年)12月

・JA8130(B747-246B):登録1979年(昭和54年)6月抹消2005年(平成17年)10月

・JA8131(B747-246B):登録1979年(昭和54年)11月抹消2007年(平成19年)3月

・JA8132(B747-246F):登録1979年(昭和54年)7月抹消2006年(平成18年)3月

・JA8140(B747-246B):登録1979年(昭和54年)11月抹消2005年(平成17年)9月

・JA8141(B747-246B):登録1979年(昭和54年)12月抹消2007年(平成19年)5月

・JA8142(B747-146B):登録1980年(昭和55年)2月抹消1998年(平成10年)4月

・JA8143(B747-146B):登録1980年(昭和55年)2月抹消1998年(平成10年)12月

・JA8144(B747-246F):登録1980年(昭和55年)3月抹消1995年(平成7年)4月

・JA8149(B747-246B):登録1981年(昭和56年)3月抹消2003年(平成15年)12月

・JA8150(B747-246B):登録1981年(昭和56年)3月抹消2007年(平成19年)12月

・JA8151(B747-246B):登録1981年(昭和56年)9月抹消1994年(平成6年)8月

・JA8937(上機売却後復帰):登録1999年(平成11年)1月抹消2008年(平成20年)3月

・JA8154(B747-246B):登録1981年(昭和56年)11月抹消2006年(平成18年)3月

・JA8155(B747-246B):登録1981年(昭和56年)12月抹消2006年(平成18年)11月

・JA8160(B747-221F):登録1982年(昭和57年)10月抹消2007年(平成19年)9月

・JA8161(B747-246SF):登録1983年(昭和58年)6月抹消2002年(平成14年)5月

・JA8162(B747-246B):登録1983年(昭和58年)6月抹消2007年(平成19年)4月

・JA8164(B747-146B):登録1984年(昭和59年)12月抹消2005年(平成17年)12月

・JA8165(B747-221F):登録1983年(昭和58年)12月抹消2007年(平成19年)5月

・JA8169(B747-246SF):登録1986年(昭和61年)3月抹消2008年(平成20年)8月

・JA8171(B747-246F):登録1986年(昭和61年)8月抹消2009年(平成21年)10月

・JA8180(B747-246F):登録1987年(昭和62年)8月抹消2008年(平成20年)5月

・JA8195(B747-212SF):登録1999年(平成11年)1月抹消2008年(平成20年)1月

・N211JL(B747-246F):登録1982年(昭和57年)12月

・JA811J(上機日本籍に)登録1997年(平成9年)12月抹消2008年(平成20年)11月

 ハイテクジャンボ

・JA8071(B747-446):登録1990年(平成2年)1月 抹消2010年(平成22年)9月

・JA8072(B747-446BCF):登録1990年(平成2年)1月抹消2010年(平成22年)1月

    旅客型-446として納入、2009年(平成21年)12月、貨物型-446BCFに改修

・JA8073(B747-446):登録1990年(平成2年)2月抹消2010年(平成22年)10月

・JA8074(B747-446):登録1990年(平成2年)2月抹消2010年(平成22年)10月

・JA8075(B747-446):登録1990年(平成2年)3月抹消2010年(平成22年)9月

・JA8076(B747-446):登録1990年(平成2年)7月抹消2010年(平成22年)10月

・JA8077(B747-446):登録1990年(平成2年)7月抹消2011年(平成23年)4月

・JA8078(B747-446):登録1990年(平成2年)12月抹消2010年(平成22年)11月

・JA8079(B747-446):登録1990年(平成2年)12月抹消2010年(平成22年)11月

・JA8080(B747-446):登録1990年(平成2年)12月抹消2010年(平成22年)5月

・JA8081(B747-446):登録1991年(平成3年)5月抹消2011年(平成23年)5月

・JA8082(B747-446):登録1991年(平成3年)8月抹消2010年(平成22年)12月

・JA8083(B747-446D):登録1991年(平成3年)10月抹消2010年(平成22年)10月

・JA8084(B747-446D):登録1991年(平成3年)10月抹消2011年(平成23年)3月

・JA8085(B747-446):登録1991年(平成3年)9月抹消2011年(平成23年)1月

・JA8086(B747-446):登録1991年(平成3年)11月抹消2010年(平成22年)10月

・JA8087(B747-446):登録1992年(平成4年)2月抹消2011年(平成23年)3月

・JA8088(B747-446):登録1992年(平成4年)2月抹消2011年(平成23年)5月

・JA8089(B747-446):登録1992年(平成4年)3月抹消2011年(平成23年)6月

・JA8090(B747-446D):登録1992年(平成4年)3月抹消2010年(平成22年)6月

・JA8901(B747-446):登録1992年(平成4年)6月抹消2010年(平成22年)6月

・JA8902(B747-446BCF):登録1992年(平成4年)8月抹消2010年(平成22年)9月

     旅客型-446として納入 2006年(平成18年)5月、貨物型-446BCFに改修

・JA8903(B747-446D):登録1992年(平成4年)9月抹消2010年(平成22年)11月

・JA8904(B747-446D):登録1992年(平成4年)12月抹消2010年(平成22年)7月

・JA8906(B747-446BCF):登録1993年(平成5年)3月抹消2010年(平成22年)11月

     旅客型-446として納入 2007年(平成19年)3月、貨物型-446BCFに改修

・JA8907(B747-446D):登録1993年(平成5年)3月抹消2010年(平成22年)8月

・JA8908(B747-446D):登録1993年(平成5年)6月抹消2010年(平成22年)12月

・JA8909(B747-446BCF):登録1993年(平成5年)6月抹消2010年(平成22年)12月

     旅客型-446として納入 2006年(平成18年)12月、貨物型-446BCFに改修

・JA8910(B747-446):登録1994年(平成6年)3月抹消2010年(平成22年)12月

・JA8911(B747-446BCF):登録1994年(平成6年)3月抹消2010年(平成22年)12月

     旅客型-446として納入 2007年(平成19年)12月、貨物型-446BCFに改修

・JA8912(B747-446):登録1994年(平成6年)6月抹消2010年(平成22年)7月

・JA8913(B747-446):登録1998年(平成10年)5月抹消2010年(平成22年)6月

・JA8914(B747-446):登録1998年(平成10年)7月抹消2010年(平成22年)11月

・JA8915(B747-446BCF):登録1998年(平成10年)12月抹消2010年(平成22年)12月

     旅客型-446として納入 2008年(平成20年)3月、貨物型-446BCFに改修

・JA8916(B747-446):登録1999年(平成11年)3月抹消2011年(平成23年)1月

・JA8917(B747-446):登録1999年(平成11年)4月抹消2011年(平成23年)5月

・JA8918(B747-446):登録1999年(平成11年)11月抹消2011年(平成23年)6月

・JA8919(B747-446):登録1999年(平成11年)12月抹消2010年(平成22年)9月

・JA8920(B747-446):登録2000年(平成12年)8月抹消2011年(平成23年)8月

・JA8921(B747-446):登録2000年(平成12年)12月抹消2011年(平成23年)3月

・JA8922(B747-446):登録2001年(平成13年)8月抹消2011年(平成23年)10月

・JA401J(B747-446F):登録2004年(平成16年)10月抹消2010年(平成22年)11月

・JA402J(B747-446F):登録2004年(平成16年)10月抹消2010年(平成22年)11月

 

 全日空(ANA)のB747

 クラシックジャンボ

・JA8133(B747SR-B1):登録1978年(昭和53年)12月抹消1994年(平成6年)12月

・JA8134(B747SR-B1):登録1978年(昭和53年)12月抹消1995年(平成7年)2月

・JA8135(B747SR-B1):登録1979年(昭和54年)3月抹消1999年(平成11年)1月

・JA8136(B747SR-B1):登録1979年(昭和54年)10月抹消1999年(平成11年)1月

・JA8137(B747SR-B1):登録1979年(昭和54年)9月抹消1999年(平成11年)2月

・JA8138(B747SR-B1):登録1980年(昭和55年)1月抹消2001年(平成13年)10月

・JA8139(B747SR-B1):登録1980年(昭和55年)2月抹消2002年(平成14年)2月

・JA8145(B747SR-B1):登録1980年(昭和55年)5月抹消2002年(平成14年)9月

・JA8146(B747SR-B1):登録1980年(昭和55年)6月抹消2003年(平成15年)7月

・JA8147(B747SR-B1):登録1980年(昭和55年)11月抹消2004年(平成16年)5月

・JA8148(B747SR-B1):登録1980年(昭和55年)11月抹消2004年(平成16年)11月

・JA8152(B747SR-B1):登録1981年(昭和56年)6月抹消2004年(平成16年)9月

・JA8153(B747SR-B1):登録1981年(昭和56年)5月抹消2004年(平成16年)10月

・JA8156(B747SR-B1):登録1982年(昭和57年)7月抹消2004年(平成16年)7月

・JA8157(B747SR-B1):登録1982年(昭和57年)6月抹消2006年(平成18年)3月

・JA8158(B747SR-B1):登録1982年(昭和57年)6月抹消1993年(平成5年)12月

・JA8159(B747SR-B1):登録1983年(昭和58年)7月抹消2005年(平成17年)11月

・JA8174(B747-281B):登録1983年(昭和58年)5月抹消2005年(平成17年)11月

・JA8175(B747-281B):登録1986年(昭和61年)6月抹消2006年(平成18年)2月

・JA8181(B747-281B):登録1986年(昭和61年)12月抹消1999年(平成11年)5月

                 貨物型-281SFに改修 日本貨物航空に移籍

・JA8182(B747-281B):登録1987年(昭和62年)7月抹消1999年(平成11年)5月

                 貨物型-281SFに改修 日本貨物航空に移籍

・JA8190(B747-281B):登録1989年(昭和64年)8月抹消2002年(平成14年)4月

                 貨物型-281SFに改修 日本貨物航空に移籍

・JA8192(B747-2D3B):登録1990年(平成2年)11月抹消1997年(平成7年)8月

          海外より-200型を購入、貨物型に改修 日本貨物航空に移籍

 ハイテクジャンボ

・JA8094(B747-481):登録1990年(平成2年)8月抹消2007年(平成19年)4月

・JA8095(B747-481):登録1990年(平成2年)10月抹消2008年(平成20年)4月

・JA8096(B747-481):登録1991年(平成3年)2月抹消2009年(平成21年)7月

・JA8097(B747-481):登録1991年(平成3年)7月抹消2009年(平成21年)10月

・JA8098(B747-481):登録1991年(平成3年)8月抹消2010年(平成22年)12月

・JA8099(B747-481D):登録1992年(平成4年)1月抹消2012年(平成24年)5月

・JA8955(B747-481D):登録1992年(平成4年)5月抹消2008年(平成20年)8月

  国内線型-481Dとして納入ー国際線型-481に改修ー国内線型-Dに再改修

      2008年8月3日、バンコク・トンムアン空港にて整備中炎上 事故抹消

・JA8956(B747-481D):登録1992年(平成4年)6月抹消2012年(平成24年)12月

・JA8957(B747-481D):登録1992年(平成4年)7月抹消2013年(平成25年)10月

  国内線型-481Dとして納入ー国際線型-481に改修ー国内線型-Dに再改修

・JA8958(B747-481):登録1992年(平成4年)8月抹消2011年(平成23年)5月

・JA8959(B747-481D):登録1993年(平成5年)1月抹消2012年(平成24年)10月

・JA8960(B747-481D):登録1993年(平成5年)5月抹消2014年(平成26年)3月

・JA8961(B747-481D):登録1993年(平成5年)5月抹消2014年(平成26年)4月

・JA8962(B747-481):登録1993年(平成5年)6月抹消2011年(平成23年)1月

・JA8963(B747-481D):登録1993年(平成5年)9月抹消2011年(平成23年)8月

・JA8964(B747-481D):登録1994年(平成6年)3月抹消2011年(平成23年)11月

・JA8965(B747-481D):登録1995年(平成7年)4月抹消2013年(平成25年)6月

・JA8966(B747-481D):登録1995年(平成7年)12月抹消2014年(平成26年)1月

・JA401A(B747-481D):登録1997年(平成9年)11月抹消2008年(平成20年)7月

               国際線型-481として納入ー国内線型-481Dに改修

・JA402A(B747-481D):登録1998年(平成10年)1月抹消2007年(平成19年)10月

                国際線型-481として納入-国内線型-481Dに改修

・JA403A(B747-481):登録1999年(平成11年)2月抹消2008年(平成20年)6月

・JA404A(B747-481):登録1999年(平成11年)3月抹消2007年(平成19年)4月

・JA405A(B747-481):登録2000年(平成12年)6月抹消2007年(平成19年)10月

 

 機体記号の改定

 1997年(平成9年)以降、JA+3桁の数字+アルファベット1文字又はJA+2桁の数字+アルファベット2文字(アルファベットの「I」「O」「S」は使用不可。

 

 エアバス A380

 エアバス社が民間航空会社向けに開発した低翼四発ワイドボディ超大型ジェット旅客機。

 1980年代、就航しているボーイング社の大型ジェット旅客機747型の初期型(クラシックジャンボ)が旧式となり、さらに大量に旅客輸送できる超大型旅客機を各航空会社が求めていた。

 エアバス社は超大型輸送機の構想としてUHCA(Ultra High Capacity Aircraft)構想を発表、実現に向けて作業を開始した。1994年6月、UHCAをA3XXとして530~570席を-100型、630~680席を-200型として構想を発表してこの計画を着手した。

 2000年12月、エアバス社はA3XX-200の受注を受け、これをA380-800として開発に着手、エンジンにRR トレント900を搭載した原型機を2005年1月に完成、4月に初飛行させた。2006年12月に型式証明を取得したが量産に入るのが遅れ、生産初号機がシンガポール航空に引渡されたのは2007年10月となった。遅れた理由は機内配線により重量オーバーとなり接続や収納に予想以上の時間を要し、その対応に時間がかかったというものであった。

 機体は低翼で後退角を持った主翼、エンジンはバイロンに装着した通常ジェット旅客機形式、胴体は総2階建ての2通路を持った機内空間に余裕があるワイドボディ構造。エンジンはRR トレント900又はアライアンスGP7270の選択が可能。(アライアンス:GEとP&Wの合弁会社)

 ボーイング社はこれに対抗し、2005年、B747-400の改良型をB747-8として開発を決定した。

 2010年代に入り、貨物型のA380-800Fが提案されたがノーズカーゴドアを持たないため長尺貨物が扱えないことや2階部分に積込むには専用ローダーの導入が必要となりB747-8Fに比べて不利な点が多く導入予定の航空貨物会社が全て発注をキャンセル、開発は凍結された。また旅客型のA380-800は採算に見合う路線が限られていることや双発機の大型化、性能向上で双発機に切り替えられ受注が伸びず、2019年2月、エアバス社は販売不振を理由にA380の生産中止を発表した。2020年9月機体製造が完了した。生産機数は251機。

 

 A380-800 諸元

 エンジン:RR トレント970ターボファン推力34,090kg x4

       EA GP7270ターボファン推力31,700kg x4

 乗員:2名 乗客 855名(最大)

・全幅: 79.8m ・全長: 73.0m 全高: 24.1m

・機体重量(自重): 276,800kg ・最大離陸重量: 560,000kg

・巡航速度: 918km/h ・巡航高度: 13,000m ・航続距離: 15,200km

 

 日本におけるA380

 2010年(平成22年)11月、スカイマーク社は国際線参入の一環として、エアバスA380の導入を計画、2011年(平成23年)2月、エアバスA380型6機の購入契約をエアバス社と締結し、2014年(平成24年)に2機の導入を予定した。その後スカイマーク社の経営が悪化、2機の導入延期と4機の契約解除をエアバス社に打診した。これに対しエアバス社からは巨額の違約金を請求される事態を招いた。

 2016年(平成28年)1月、全日空がスカイマーク社の赤字とエアバス社への違約金を肩代わりすることを決め、エアバスA380型機3機を導入することになった。2019年(平成31年)3月、1号機、続いて5月に2号機を受領、3号機も2021年(令和3年)10月に受領した。しかし新型コロナウイルスの影響で全機が運航停止となっている。   

 

 全日空(ANA)のエアバスA380

・JA381A(A380-842):登録2019年(平成31年)3月

・JA382A(A380-842):登録2019年(平成31年)5月

・JA383A(A380-842):登録2021年(令和3年)10月

 

 このタイトルの挿し絵から

 上下の絵とも日本航空(JAL)が導入したボーイング747-100型機を描いています。昭和45年(1970年)4月(JA8101)、5月(JA8102)、6月(JA8103)の3機が導入され、平成4年(1992年)まで運航されていた、とあります。

 上の絵:機首部を大きくその形状を強調して描かれた絵からはCX-HLS計画のボーイング案の形体が窺えます。ノーズカーゴドアの形状を残しているのは貨物型も当初から計画していたことも分かります。

 飛行中の「ジャンボ」の絵、この絵を見る度にこの本が書かれた15年後(1985年・昭和60年)8月)に起きたジャンボ機墜落事故のことを昨日のことのように思い出させます。ダッチロールとか圧力隔壁とかこれまで聞いたことがない航空関係用語がTV、新聞紙上を賑わしたことを覚えています。この事故のことはブリタニカ国際百科事典、百科事典マイペディアで「日航ジャンボ機墜落事故」として以下のようにコンパクトにまとめています。

 

 日航ジャンボ機墜落事故

 1985年(昭和60年)8月12日、東京国際空港(羽田空港)発、大阪国際空港(伊丹空港)行き日本航空123便、ボーイング747SR機(JA8199)が群馬県上野村の御巣鷹山南麓に墜落した事故。乗客509人乗員15人の計524人のうち520人が死亡し単独機の事故としては最大の死者を出した。事故機は午後6時12分に羽田空港を離陸、午後6時24分頃に大島ー下田間の上空7,300mを巡航中に異常が発生、フライトレコーダーの記録によると、このとき垂直尾翼の大部分と油圧装置のすべてが破断し、操縦機能がほぼ失われたみられる。その後駿河湾から右に旋回し富士山北麓を通過、山梨県大月市や奥多摩の上空を経て、午後6時56分頃に御巣鷹山南麓に墜落。少女を含む4人の生存者が救出された。死者には歌手の坂本久、阪神タイガース社長中埜肇らが含まれた。1987年(昭和62年)運輸省の事故調査委員会が機体後部の圧力隔壁の亀裂が原因とする報告書を公表。また報告書は1978年(昭和53年)に当該機が伊丹空港での着陸時に事故を起こしたのち、ボーイング社が行った修理の不備が墜落事故につながったとした。(ブリタニカ国際百科事典)

 1990年(平成2年)東京高裁が遺族からの不服申し立てを退けたため、業務上過失致死傷罪の時効が成立、米国ワシントン州最高裁は事故原因を認めたが、賠償要求を退けた。(百科事典マイペディア)

 

 以上ボーイング747ジャンボのことをまとめてきましたが、B747のことだけで長文になってしまいました。タイトルを2つに分けます。これまでをタイトル4-7(1)「ジャンボ君 ボーイング747(1)」とし、「このタイトルから」をタイトル4-7(2)「ジャンボ君 ボーイング747 (2)」としてボーイング707から始まるボーイングジェット旅客機シリーズ(7X7シリーズ)の現在迄とライバルのエアバス社、A3XXシリーズのことも含めてまとめてみたいと思います。

 次のタイトル4-7(2)「ジャンボ君 ボーイング747 (2)」に続けます。(R4・7・15)