後期高齢者に入っていますから、

この頃はどうしたら

好きな事ややりたい事が見つかりますかネ、

なんて聞きに来る人は居なくなりました。

 

しかし、

昔はよく太鼓持ちなんて、

誰もほぼ知ら無い仕事をして、

全国から声が掛かるようになって生活しているが、

どうすれば好きな事で生活出来ますかと聞かれました。

 

今でもしたい仕事を見つけ出す原理は同じだと思うので、

正しいかどうかは分かりませんが、

自分が実際にして来た事を少し書きます。

 

若い時には、

思考も情報も浅いし狭い範囲の生活圏の中で、

自分がやりたい事なんて見つから無いのが当たり前です。

 

それでまず基本、

自分は何者かを自分が知って無い事に気が付いて、

私は大きな紙のカレンダーの裏側に、

真ん中に自分の名前を書いて、

上は自分がしていて楽しい事・苦とは感じ無い事など、

自分にプラスのイメージを書き、

下に行くに従ってやりたく無い事・苦手な事などを

まずランダムに書き出した。

 

書くと言っても何を書くのかも分からなかったが、

とりあえず自分の性格は左側に社会的適合性は右側に、

上に好きな事、

下に苦手な事を書き出した。

 

引っ込み型の消極的性格・一人で本などを読むのは好き

・人と交わって話するのはそんなに好きでは無い

・しかし人前で話をする事は苦痛では無い

・人にモノ事を伝えるのは苦手・人を動かすのも苦手

・自分の事は自分でするのは苦では無い

・遊びはキャバレーみたいな所は苦手

・お座敷で姐さんの話を聞くのは好き

・流行の音楽は苦手・都々逸や三味線は好きなどなど。

 

とりあえず、

思いついた事は何でも書いた、

別に人に見せる訳では無いので、

好き勝手に何日か掛けて書き出して、

それをジックリ眺めて、

自分1人で出来る事・人と一緒にやる事・人を動かす事など、

ある程度の枠を決めて、

その項目に当てはまる書き出したモノを入れて行った。

 

全体から見ると、

自分の性格ややりたい方向性が見えて来る、

それで私はどうも人と同じ事は好きでは無くて、

一人でコツコツ積み重ねて、

人前で発表するのは好きらしいと分かってきた。

 

そこから色々とある選択肢の中から、

太鼓持ちになりたいと導き出した、

 

後はなりたいと思う所に自分の身を置く必要が有る、

幾ら好きでも親の家の中に居て床屋の世界に居たら、

何時まで経っても太鼓持ちにはなれ無い。

 

そこでしもた屋さんの座敷で、

芸者さんか中居さん上がりの姐さんと遊ぶ、

町内の新年会に行って都々逸の1つも歌う、

友人の温泉旅行に行ったら、

艶っぽい芸を見せるなど、

最初は花柳界との繋がりもコネも無いので、

そんな所から人の反応などを見ながら、

太鼓持ち芸を披露して行った。

 

後は毎日自分で太鼓持ちの資料を読み漁り、

勉強して少しのキッカケでもあれば宴席に出る事をした、

それの積み重ねで色んな人の出会いと支援で

何とか太鼓持ちとして生きて来られた。