シミの治療で最も大切なのは

 

完全除去(消す)ことにつきます。

 

しかし、肝斑のような機能性のシミに対しては、薄くすることが主体になりがちです。

 

さて今回のシミのお話ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

シミの中でも老人性色素班が進行した場合に、老人性イボになることがあるのですが・・・そのなりかけ状態についてです。

 

老人イボになりかけの古いシミに対する治療は初期の診断が重要です。

 

Qスイッチレーザーでは、一回で完全除去が難しいのです。数回行っても難しい場合もあります。

こういった例として、他院で何度も治療を受けたが、完全に取れたことがない!!一度消えたが半年もしないうちにシミが出てきた!!などを経験した患者さんが数多く来院されています。

 

そういう結果になるのには理由があります。

 

つまり、イボになりかけの古いシミに対する治療法として、Qスイッチ(ルビー、ヤグ、アレキサンドライト)やピコレーザーでは不十分だということです。もちろんかなり小さなもの(5㎜程度まで)では取れることがあると思います。

しかし、10㎜大くらいになると部分的に残る確率が高くなります。(あくまで経験則)

 

そこで、私は、そういったイボになりかけの古いシミに対して

 

炭酸ガスレーザーとQスイッチルビーレーザーを併用して完全除去をめざします。

この治療法の欠点は、ダウンタイムが長い、色素沈着しやすい、ドレッシングの期間が長いなどです。

 

効果を優先する場合、患者さんには、かなりしっかりそのことをお伝えしています。

 

 

たかがシミ、されど・・・です。

 

今回はイボになりかけの古いシミに対する私の信じる治療法についてでした。