昨年来院された患者さん

 

高校生 男子 運動部

 

左の親指の陥入爪があり、近医受診治療するも全く治らず、当院へ令和4年6月来院されました

 

親指の爪の両側に肉芽を形成した、いわゆる典型的な「深爪による」陥入爪でした。

 

近医では、この症状に液体窒素とステロイド軟こうを使用していました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・メカニズムを考えると当然この治療法では改善しませんね!!!

 

 

そこで、当院では

 

まず患者さんに、「深爪をやめること」「運動制限をする」「爪のガター法とアンカーテーピング」「バスタブに足をつけない」

 

ことを伝えできるところから実行しました。

 

途中で、再燃することもありましたが・・・・

 

手術することなく・・・・今年4月になって完治しました。

 

陥入爪の治療は原則手術なしでも治ることが多いです。

 

ですから、安易にすぐ手術をしましょうと言われても、よく考えて判断したほうが良いです。

 

特に、手術といっても、「楔状切除」だけをしていることも多いので要注意です。

 

楔状切除は、基本「再発する」治療法です。

 

「手術と」いう言葉そのものが、患者さんにとって「良い」時と「悪い」時とがあります。