F学生(女性)の足の親指の陥入爪

 

数年間に近医皮膚科で、局所麻酔下にて、4-5回?楔状切除術を受けたそうです。

 

都度、軽快はするも完治せず、通い続けていたが・・・治療が痛いので病院を変えてみようということで当院を受診。

 

 

当院受診時

 

親指に軽度の肉芽形成が認められ、深爪の癖が認められました

 

痛むたびに自分でも深爪して対処していたそうです。

 

これとは別に、繰り返す楔状切除も影響もあって爪は前方に伸びておらず、側爪郭に食い込んでいました。

 

同日処置は、コットンパッキングとテーピングをして終了。

 

数日ごと来院して、都度痛みは改善。

 

約3週間後ほとんど肉芽もなくなり、陥入爪もほぼほぼ治っています。

 

この症例も、何度も繰り返し楔状切除を受けたがゆえに完治にならなかった例です。

 

楔状切除は、たまに完治することがありますが、普通に考えて「治す治療」ではありません。

 

あくまで対症療法に近い治療なんです。

 

10年くらい前、某大学病院皮膚科が楔状切除の有効性を何度も発表していましたが、

 

別の大学病院の皮膚科教授は、「こんな治療で完治しないよなあ・・・繰り返すよなあ・・」

 

とおっしゃられていました。

 

そばで聞いてい私も。同感ですと心の中でつぶやきました。