皮膚科でもバイオ製剤は、乾癬、掌蹠膿疱症、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎の適応承認が取れてすでに始まっています。

 

劇的な効果の半面副作用も報告されています。

 

今回の参加したセミナーでは、アトピー性皮膚炎のバイオ製剤「デュピクセント」についてです。

 

まず、会場で、どの先生の使用経験から言っても「よく効く」薬だということ。

 

この治療法に出会って人生が変わった!!!!という患者さんの意見もあるくらいです!!!

(懇親会でもほかの先生も同じことを言ってました!!)

 

大きな副作用は、治験、市販後一年でも報告はほぼ無い。

 

・・・・・何回すれば終わるのか???

 

いまのところ、わかっていないので、おそらく見かけが、明らかに改善するところまででしょうね・・・

 

 

ただし、大きな基幹病院ではマンパワーがあるので何とか、対応可能であるが、小さな診療所では多くの患者さんを抱えることは、経営上、マンパワーの問題で難しいということでした。

 

ですので、地域連携で、病院で治療導入(自己注射も含め)し、寛解維持に診療所へ移行するとよいのではないかと意見が出ていました。確かに、当院でも多くのデュピクセント患者さんを維持することは困難だと判断しています。

 

また、講演者の先生のお話ですと・・・・

 

効果実感は、翌日の人もいるが、おおむね5日~7日~2週間でかゆみは軽減します。

 

効果の出る順番として、かゆみ⇒紅斑⇒かさつき、苔癬化の順で改善するようです。

 

ただ、体よりも、顔、首の効果は少し落ちるようです。

 

副作用については、4-8週間で結膜炎が生じます。ただし、2-8週間で消失するようです。

 

あとは、患者さん側の問題

 

費用3割負担の人で、年間60万円。2週間ごとの通院ができるか。(自己注射の場合を除く)

これなんです。

 

しかし、付加給付制度のある保険の場合は、負担額の軽減になりますので、所属する会社の保険担当に確認してみるとよいでしょう。

場合によっては、自己負担額の半額以下になることもあります。

 

以上報告でした・・・・・