ある夜の記録と、餞別代わりの日記をひとつ。
仙台の音屋スタジオ+には、尾道のB×Bと似た匂いのする何かが染み付いていた。僕の主観でしかないが、それはきっと古い喫煙所の煙草の染みみたいなもんで、多くの人にとっては何の価値もないただの汚れに見えるんだろう。でも僕にはそれがとても味わい深く美しく感じられた。金のない若い奴らががむしゃらに音楽をしていて、一瞬の中に永遠が封じ込められているような儚さがあった。ただがむしゃらにやればいいってもんではないが、がむしゃらで居られる時間なんてそう長くはないのだ。惜しまずに存分にやってほしい。
あなたの唄つくります◎
あなたの想うこと、その言葉、唄にします。
以前から時々頼まれて唄をつくることがあったり、そういうのやってないんですか?と聞かれることが増えてきたので、どこかに明言しておいた方がわかりやすいだろうと思ってここに書いて載せておくことにしました。
・こういうイメージの唄をつくってほしい
・自作の詩や文章に曲をつけてほしい
・お店や商店街のイメージソング
などなど、何か依頼があれば一度相談してきてください。
料金は1曲¥20,000〜でお引き受け致します。
基本的には会ったことのある人、ライブを観てくれたことのあるお客さんなどからの依頼を優先的に受けたいと思っています。相手の顔や人柄をなんとなく想像できた方が唄のイメージを湧かせやすいので。あとは余計なトラブルを避けるためです。
流れとしては
・依頼を受ける
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・制作期間2~3ヶ月を目安(状況によります)
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・つくった唄の録音音源をお渡しする(データorCD-R)
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・代金支払い(先払いでも構いません)
となります。
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①依頼内容によっては簡単なカウンセリングというか、どんな想いを込めたいかなど、こちらからいくつか質問することもあります。いい唄にしたいので。
②あくまで個人でやることなので僕自身のその頃の忙しさなどでお引き受けできない時もあります。
③制作期間は2~3ヶ月目安と書いてますが、なにぶん表現モノなので僕の発想力次第です。早ければ1ヶ月以内にできるだろうし、3ヶ月以上かかることもあるかもしれません。
④それから大事なことですが、僕の普段の活動スタイル的に、打ち込み音源などの制作は一切お引き受けできません。ギター1本と声のみ、あくまで弾き語りのスタイルで唄をつくります。録音も一発録りになります。
⑤つくった唄は、ライブを観に来てくれたらその日の進行次第でうたうこともできますし、他所で勝手にうたうこともあるかもしれません。どこにも発表しない方が好ましい場合はそれに従います。また、つくった唄をご自身で演奏したい、自分で更にアレンジを加えたい、などはもちろん自由にしてもらって構いません。
⑥支払いに関しては現金手渡しが望ましいですが、直接会うタイミングがなかったりもしますので振り込みなども対応します。応相談でお願いします。
⑦依頼は下記アドレスもしくは繋がっているSNSなどを通じてメッセージをお願いします。
houhashihajime@gmail.com
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上記をよく読んでいただいて問題がなければ、ぜひ依頼お待ちしております。
過去にSNS上でお題をもらって何十曲もつくったことがありますが、あの時もけっこう楽しくできました。どの唄も気に入っているし、今でもたまにライブで披露するものもあります。自分の経験や心境から辿り着いた題材で唄をつくることと、人からふいに渡された題材で一からイメージを膨らませて唄をつくることでは、仮に同じ題材だとしてもまるで道筋が違ってくるので、僕個人としてもとても面白いのです。自分自身の表現の幅も拡がるかもしれないし、新たな発見があるかもしれない。そして、唄をつくって誰かに喜んでもらえるのであれば、やっぱりそれはとても嬉しいことなので。ぜひ依頼お待ちしてます。どうぞよろしくお願いします◎
法橋ハジメ
昨夜の上越EARTH、本当にいい夜いいライブでした。
初めて行くことができて嬉しかった。
打ち上げも深い時間までバカ話で盛り上がり、最後の最後は旺介くんとYUJI ISHIDAのりゅーちゃんとモンデオと4人で真っ暗な公園の屋根のなくなった東屋でコンビニの酒で乾杯をした。
時に雨宿りをしたり、時に暑さを凌いだり、すべての人にとっての憩いの場であるはずのそれは、屋根がなくなった時点で本来あるべき形が歪んでしまっている。
屋根のない東屋、喫煙所、横になれないベンチ、わざとデコボコに舗装されたアスファルト。それらはどれも、浮浪者や非行に走る若者がそこに寄り付かないようにするために作られている。
目立たない所で静かに誰かを排除しようとする時、僕らは同時に自分たちの首を絞め、弱者や他者に対する優しさを少しずつ損なっていく。
屋根のない東屋で、真夜中に4人で輪になり、それでもバカ話をし、そして音楽のことを真剣に語り、それぞれがまた良い音楽を持ち寄って再会できることを願い、またねと約束をして別れた。
欠けた月のほうが美しく見える夜もあるように、優しさが欠けてしまったこんな世の中でも僕らは互いに補い合って満たせるよう、美しく逞しく生きてゆこう。
それにしてもあんなに真っ暗な公園で肩寄せ合ってヒソヒソやってる僕らは本当に怪しい怪しい集団だっただろうな。笑
上越EARTH香織さん、素敵な共演者たち、観に来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。
また来ます◎
3月末、東京行きの高速バスに乗っていた時のこと。
たまたま隣の席になった青年がエレキギターを持っていて思わず声を掛けてしまった。普段なら相手に迷惑だろうし僕もそもそも根暗だしで話し掛けたりはしないけれど、自分自身が過ごしたそれまでの数日の出来事がとても青春のようだったことと、ハードなスケジュールで寝不足と疲労が溜まっていたことで少し気持ちが高揚してしまったのだろう。ギターを持ってる隣のその青年についつい話し掛けてしまったのだ。
「それってベースですか?ギター?」
「あ、えっと。これギターです。え、何か音楽されてるんですか?」
「うん、僕もちょっとだけね」
そんな感じで少し会話をした。
聞けば彼は今18歳で、東京の音楽の専門学校に通うためにまさに今これから上京するところで、渦巻く色々な想いを胸に抱いて乗り込んだバスだった。
ゆくゆくは東京でバンドを組みたいらしく、だけど知り合いも全然居ないし不安だということも話してくれた。
最高に18歳をしていて、なんだかとても春だ。
若木の枝葉の間を風が吹き抜けてくるようだった。
そんな胸中で乗り込んだバスで僕みたいな怪しい奴が隣に座り、しかもその怪しい奴に話し掛けられてしまって、彼にしてみれば早速先行きを不安にさせられたかもしれない。いやはや申し訳ない。
そう反省して「急に話し掛けてごめんね」と伝えたあとは、バスを降りるまで一人の時間を邪魔しないようにして、僕も自分自身の昔のことをあれこれ思い返したりしながら過ごした。
窓側に座る青年のシルエットの向こうでは時折まだ雪が舞っている。
期待と不安を胸にバスに乗り込むなんて、そんな感覚を僕は知らぬ間に何処かに置いてきてしまったかもしれない。町から町へと流れるような日々はいつしか僕にとって日常のほんの一コマに変わっていて、それはもはや成長や進化ではなくて鈍化や衰えなのかもしれず、自分もこうしてどんどんオッサンになっていくのだなあとしみじみ感じた。
寝不足と疲労で気持ちが高揚していたと書いたけど、バスに乗る前に僕はほんとに偶然、エガちゃん(江頭2:50)の新入生に向けたいつだかのスピーチ動画をスマホで見ていたところだった。(とても素敵なスピーチなので見たことのない人は見てみてほしい。調べれば出てくると思う)そのスピーチ動画自体はこれまでも何度か目にしたことがあるけど、この日はなんだか胸に来る度合いがいつにも増していたように思う。
僕は誰かにそれっぽい言葉を残せるほど立派な人生を歩んでいるわけじゃないけれど、それでもそろそろ自分よりも若い世代に何が渡せるだろうかと考える歳になり、まだ空っぽの自分の手のひらを見つめる日々だ。
彼の未来に例えいくつの困難が待ち受けていようと、光を見つめて歩んでいってほしいと思う。夢があるってほんとに素敵なことだ。僕から渡せるものは何もないけれど、心のままにがんばってほしい。
東京に着きバスを降りる。
荷台に預けていた荷物を取り、運ちゃんに労いの言葉を伝える。
隣に座っていた彼にも挨拶をする。
「がんばってね。いいバンド組んでな!それじゃまた」
「はい!ありがとうございました。そちらもお気をつけて!」
青年は華奢な身体にでかいでかいキャリーケースとバッグとギターを持って、いろんな想いを胸に歩いていく。
いつかすげえバンド組んで、僕なんか共演できるワケないくらいビッグになって、最高にいい曲つくってね。
僕も細々とコツコツ唄をうたっていくよ。
こちらこそ本当にありがとう◎



















