防府教会だより(570) 平成27年 09月01日 | 防府カトリック教会

防府カトリック教会

防府カトリック教会の日々の
出来事を綴っていきます。


しばらく静かに ヨハネ6章 51節~

小崎次郎神父


 この世を去った後、どうなるのでしょうか。
心が通じ合った方々の魂はどうなっているでしょうか。
ダンテによれば、亡くなった方は煉獄に行かされて

清めの火に苦しめられるという痛ましいことを言われています。
この考えは聖書に出ていないが不思議なぐらい広まっています。
古代教会にもないが、煉獄のイメージが人の義務感から

生じたのかもしれません。


 使徒信条は次のように教えています。
(主)「十字架につけられて死に、葬られ、陰府(よみ)に下り、
三日目に死者のうちから復活し・・」

陰府とは、地獄ではなく主イエスが十字架上から
泥棒に約束した楽園という意味でしょう。
また、たとえ話のラザロが休んでいるその楽園です。
死者がイエスの再臨を待つところです。
天国ではなく、魂が体を離れても、
まだこの世を認識しているようです。
(一ペトロ3・19)


 私たちは皆不完全なものとして死に向かいます。
神の審判を受けるのに準備ができていません。
いくら考えてもまとまったお詫びが見つかりません。
亡くなったときは、裁きを受ける準備ができていないので、
体を離れた魂は、反省の時に恵まれます。
つまり、亡くなったときの意識不足は、反省に変わり、
成長する時間になります。
天国ではなく、魂が体を離れてもまだこの世を認識しているようです。
それで黙示録には「しばらく静かに待つように」と書いてあります。


 パウロは次のように言われます、「あなた方は賜物に

何一つ欠けることなく、私達の主イエス・キリストの

現れを待ち望んでいます。
主も最後まであなた方をしっかり支えて、イエス・キリストの日に、
非の打ちどころのない者にしてくださいます。」
(1コリント 1・7~)


 ここの「イエス・キリストの日」は、いつもイエスの再臨を意味します。
だから、死去と復活の間は、人生をゆっくり思い巡らし、
足りなかった感謝を見つけて、心を清められます。


 また、パウロは「私達の国籍は天にあり、
そこから来られるイエス・キリストを待ち望んでいます。
そのとき主イエスはすべてのものを自分に従わせる力によって、
私たちの惨めな体を変容させ、栄光に輝くご自分の体に
似せてくださいます」と言われます。
(フィリピ3・20)


 新約聖書はこのように復活前の状態を表していきます。
体から離れているから天国とは大きく違います。
だから死者の冥福を願っています。
彼らの成長や清めが進むように。
世の中は死者を恐れる傾向にありますが、
私たちは死者を温かく思い出して多くの恩を感謝します。
今も心と心のつながりを信じます。
見えない所から私たちの幸福や確信を望んでおられます。
「体では離れていても、霊ではあなた方と共に」
(コロサイ2・5)




ネパール地震援助報告


グローバルの翼に乗せられて 2015年 8月

福音の光修道会 シスター川岡俊子


 多くの方々の心強い支援を頂いている去る7月8日より
26日までネパールに滞在して、前回の5月に
始めたネパール地震震源地援助の一つ、
ゴルカのサウラパ二村の状況を見るために滞在しました。
まずは援助金を確かに届ける緊張。
どこでも熟睡できる天賦の才を持つ私に私にシスターたちは忠告。
「絶対に居眠りするな」です。
トランジェットの待合室で眠りこけて飛行機出発を
遅らせた前科を知っているからです。


さらに国際線専門?のコソ泥もいます。
これにも荷物を取られたことがあります。
時が時だけにネパールの入国管理局がバックを

チェックするかもしれない、
援助金を袋に小分けして取られないように注意。
緊張のフライトでした。



 雨季の最中で山には入れず、村のパネル校長先生が

ポカラまで来てくださり、教会の仲間たちと

今後の課題を話し合いました。



政府は雨季の住宅建築を禁止。 11月位から住宅建築に入る。
仮設住宅もプランしたが村人たちが今テントで

我慢しお金をかけないでほしい。
家(一間程度)とトイレがほしい。



700人の子供たちへの学用品支給。 

ネパール全土で6万くらいの学校が全壊。
現在は政府の援助で別の土地に仮校舎を建築、

授業を始めたが農村地域なので子供たちは

朝、家畜の世話をするため勉強ができず、
夜は停電で真っ暗なため宿題が出来ず、出席率が減少。
村に電源の確保が今後必要とのことでした。
ちなみに都市のポカラでは一日6時間の停電です。



食料や生活必需の品支給を前回のようにお願いしたい。



〚嬉しいニュース〛



パネル校長の感謝「あなた方の援助の

やり方は最も平和的でした。
どの家庭にも等しく分配されてもめごとが全くありませんでした。
(彼によればどのグループの活動にも争いがあった。
私たちも旅の道中でそれを目撃)
特にダリット(カーストの最低階層)の家庭から優先的に

配布されたことを有難く思います。 」



ピーター神父がこの援助の活動責任者として

現地のイエズス会から任命され、村に事務所として

小屋を設けることになりました。
村のための援助がもっときめ細かになるでしょう。


 私たちはイエスのなさり方を思い起こしながら楽しく協力しています。
「貧しい人々がより貧しい人々のために生きる」まさに実践なのです。
誰一人として自分に得になることを考えていません。
貧しい食べ物を食べ、荷物を担いで笑いあいながら山を登る、
これこそグローバルなイエスの翼に乗せていただいている
私たちの喜びの源なのです。




小崎神父様米寿お祝い旅行

アンナ・女性信徒


 7月14日、徳山港より杉乃井ホテルへ小崎神父様と

19名の防府の信者が、色々の事情で

同行出来ない方々のお心もご一緒に出発いたしました。
お陰様で心配された台風の影響もなくお天気にも恵まれました。
久しぶりに皆童心に返り女性は日常の家事から

解放されて大いに語り、笑い、身も心もリフレッシュ出来ました。


何よりホテルのディナーバイキングは全員大満足し夕食後

温泉プールから見上げるライトショーは夜空に

美しく映え大歓声をあげました。
棚湯で一日の疲れを取り夢の世界へ。


 翌日15日朝食後一室を片付けて小崎神父様への

感謝のごミサをお捧げいたしました。
岡村信徒会長、高木耕子さん、吉本敦子さん夫々が
素晴らしい共同祈願をして下さいました。



テゼの替え歌を開催の歌に!


♪あがめよ たたえよ うたえよろこべわがこころ

♪あがめよ たたえよ 小崎神父様に感謝♪


 帰りの車窓から殉教者ペトロカスイ岐部神父様の教会を

見つけて思わず偉業に感謝のお祈りをいたしました。


 入道雲と青空に包まれ全員無事で

楽しい思い出の旅となりました。
どうぞいつでも小崎神父様がさまの豊かな御祝福を
いただかれ益々お元気で私達信徒をお導き下さいますように

お祈りいたします。



 沢山のお恵みに神様に感謝





今月から数回に渡り「ビリヨン神父の生涯」の

本から、その一部を紹介いたします。


-ビリヨン神父の生涯-


伊東博文伯と語る


萩における、時の総理大臣伊東博文伯と、ビリヨン神父の会見も、
またビリヨン神父の伝記から除くことは出来ない。
これは全く偶然の邂逅(かいこう・思いがけない出会い)であったが、
神父に言わせると、この出来事とは

全く神意的な(神のおぼしめしのような)意味さえあるということだった。


 アンナの墓地問題があってから、間もなくのことであった。
今を時めく宰相伊藤伯が、錦を着て(立身して)故郷の萩を

訪問するというので、萩の町は歓迎準備に大騒ぎであった。


総理の通過する沿道は、遠近から集まった地方民で人垣を築いていた。
萩の富豪喜久屋の邸で、町の主だった人々を引見することになった。
ビリヨン神父は、伊藤伯が信教自由の憲法草案に与っての力であった、
感謝すべき恩人であることを思い、かつは自分が萩在留唯一の

西欧人として、この機会に、伯に敬意を表するため、

宿所の受付へ名刺を差し出すことを思いついた。
行ってみると、その界隈は、果たして出入りの人々で大混雑していた。
ビリヨン神父は、ただ簡単に受付へ名刺を置いて来るだけが

目的なので、ツカツカと玄関へ近寄って行った。


つづく




行事予定


09/13(日)
夕べの祈り 16:00~


09/20(日)

小崎神父様ご霊名祝日のお祝い会と

敬老お祝い会 (ミサ後)


09/21(月)
地区典礼研修会(山口)
萩教会献堂50周年記念ミサ
祝賀会(萩)


09/29(火)
聖ミカエルの祝日(防府教会の保護者)




お知らせ



09/20(日)当日は、ミサの中で「癒しの秘跡」を受けることができます。



主日ミサで使われる「聖書と典礼」のパンフレットは、
ミサ後各自お持ち帰りになって、ご利用ください。



Leaflts
please take the leaflets for mass with
youafter mass.
Use them for your spiritualgrowth!



帰天
8月25日 お祈りください
セシリア 岡田美智子さん




9月からの活動と勉強会



 9月になりました。
新しい気持ちで活動と勉強会に参加しませんか。



教会学校 09/06(日) 始業式とかき氷



ゴスペル 09/10(木) 19:00~



マザー会 09/01・15・29(火9 10:00~



勉強会 小崎神父

☆09/09・23(火) 14:00~ 福音書

☆09/10・24(木) 09:30~ 福音書

☆09/11・25(金) 13:30~ 英語聖書




命日


主よ、永遠の安息を彼らにお与えください


02日 48年目           ドーラ・コーヘン
03日 32年目 エリザベット    周村都由子
04日 43年目           白井初次郎
05日 04年目 マリア       永見仁子
06日 06年目 マリア       沢野和歌子
11日 36年目           白井美佐緒
27日 29年目 マリア・ヴィンセンタ渡辺スエ子
30日 52年目           岡村イト





写真

ネパールの川岡シスターネパールの人々



※日本国政府のネパール支援

中谷防衛相、ネパールの医療救援隊に撤収命令 「ニーズ減少、現地政府から高い評価と謝意」 


【ネパール地震】 自衛隊に感謝 活動終了式典