図書館でふと目にとまった本を

ペラペラとめくってみました。

 

耳が痛いのに、

なぜか心地よいフレーズが

書かれてあります。

 

 

ふりまわされない

心をラクにする300の言葉

小池一夫 著

 

「子連れ狼」原作者の小池氏が

80歳で書いた一冊です。

 

 

「社会に出たら

そんなことは沢山あるぞ」

 

という𠮟り方をする親や教師は

間違っている。

 

大人だって

リストラで苦しんでいるとき

 

「どこかの難民に比べたら

幸せだ」

 

と言われても、

トンチンカンすぎるでしょ。

 

今、悩んでいる子供たちは

今が社会なのだ。

今がすべてなのだ。

 

そういう叱り方はやめるべきだ。

 

なるほど。

 

ほんと、そうだなぁ。

 

私も時々言っちゃうな。

 

励ますつもりで

不幸そうな人を引き合いに出して

慰めるやり方。

 

これって

辛い人の気持ちを却下して

 

相手に寄り添えていない

 

本気で向き合っていない

 

証拠なのかぁ。

 

 

ほかにも

似たような意味合いの言葉がありました。

 

「あなたより苦しい人は

沢山いる」

 

「あなたはまだ

恵まれている方だ」

 

という言い方は、

人を追い詰める。

 

人と比較しても

何の意味もない。

 

「まだマシだ」という理論は

正しくない。

 

これも、うっかり口にしちゃうなぁ。

 

例えば、

 

娘が職場の愚痴を言ったとき。

 

「他の企業に比べたらマシよ」

 

「もっと厳しいところは沢山あるよ」

 

「あなたは良い人たちに

恵まれているほうよ」

 

って。

 

昔、私自身が母に言われた言葉が

 

刷り込まれていて

 

ついポロッと出ちゃう。

 

誰かと比較することで

気を紛らわせようとするやり方

 

良くないんだね。

 

真直ぐな気持ちで

 

「つらいんだね。大変だね」って

 

受けとめられる自分でありたいな。