ディズニーランド

小さなお子様から年配の方まで楽しめる

イッツ・ア・スモールワールド

娘がヨチヨチ歩きの頃から

お世話になっている

ライド系アトラクションです。

この乗り物のデザイナーさんについて

考えたことがありませんでした。

 

女性だったんですね。

 

男性社会だったディズニーで

初めて雇われた女性社員メアリー・ブレア。

 

彼女の伝記絵本をみつけたので

一部をご紹介します。

 

ポケットに色をつめこんで

 

イッツ・ア・スモールワールドの

ディズニーアーティスト

メアリー・ブレアの世界

エイミー・クリエルモ

ジャクリーン・トゥールヴィル

 

ブリジット・バラガー

 

神戸 万知

 

 

自由奔放な色であふれる人生を送った

メアリーの功績は死後30年たってから

称えられるようになりました。

 

斬新な色彩感覚を持つ彼女は

ディズニースタジオで

拒否されました。

 

ところが

たった一人だけ

真の友人

見つけました。

 

ウォルト・ディズニー

本人だったのです。

 

ディズニーを辞めた彼女に

イッツ・ア・スモールワールド

デザインをまかせたのは、なぜ?

 

 

ものがたり

 

メアリーは子供の頃から

心のパレットに訪れた地域の色を

集めることが好きでした。

色褪せた砂漠では

茶色黄土色こげ茶

 

カリフォルニアでは

水色の海緑色の木に輝く黄色の果実

 

町では

ねずみ色の建物サンゴ色の空

 

美術学校を卒業したメアリーは

ウォルトディズニースタジオに

はじめての女性社員として

働くことになります。

ところが、

男性や上司たちは

白と黒しか受けつけません。

メアリーは皆に合わせて

白黒の世界、決まりごとに従うよう

言われました。

メアリーの描く

エメラルド色の空

空飛ぶピンクの馬

オレンジ模様のキリン

 

えらい人たちは、

彼女の色彩感覚に首をふります。

メアリーの絵を

どう受けとめればいいか

さっぱりわかりません。

社長のウォルトだけは

理解していました。

南アメリカ旅行へ彼女を誘い

ブラジル、アルゼンチン、ペルーを

めぐります。

 

そのおかげで

メアリーはトランクにいっぱい

新しい色を詰め込んで帰国します。

 

赤紫色うす緑色あい色バナナ色

 

 

でも、やはり会社の人たちには

彼女の大胆で新しい色使いが理解できず

黒い線と、窮屈なルールを押し付けます。

 

ついに

うんざりした彼女は見切りをつけ、

スタジオをやめました。

 

広告業界で

自由な作品を発表している彼女の元に

ウォルトから大きな仕事を依頼されます。

 

アトラクションの企画です。

 

メアリーのパレットから色が飛び出し

世界中へ羽ばたくチャンス到来!

 

完成したアトラクションは

ディズニー好きさんなら誰もが知る

イッツ・ア・スモール・ワールドでした。

ゆったりとボートに座り、

大好きな色に囲まれて、

ゆるゆると流れていく。

中国、モロッコ、カトマンズ、

行ったことのないところに

連れていってくれます。

 

笑顔と笑い声、

あらゆるところに色鮮やかな魔法。

これこそ、

まさにメアリーの世界。

 

感想

社長ウォルトが

なぜ、彼女を支持したか?

 

新しい感性や考え方を取り入れるには

勇気を出して

挑戦しつづけることが大事。

 

変わりたくない人が反対しても、

 

ディズニーが成長するためには

変化をおそれてはダメ。

 

 

メアリーの言葉が残っています。

 

「色をおそれないで」

 

 

自分の中の色(個性)を出すことを

怖がらなくても大丈夫。

 

自分の色と同じように、

他の国の色(個性)もステキ。

 

スモールワールドを訪れたくなりましたニコニコ