ミシガン湖畔に建つ
緑色の柱に縁どられたガラス張りの家。
ここで愛犬と暮らす研修医ケイトは
シカゴの病院勤務となり、引っ越す。
郵便受けに”転送をお願い”
と、次の住人へ手紙を残した。
新しい住人建築家アレックスは
郵便物を届けようと転送先を訪れる。
ところが
指定の住所は建設予定のマンション。
彼女は2年後の未来の住人だったのだ。
2人はあり得ない出来事に戸惑いながらも
郵便受けを通じて文通をはじめる。
バレンタインにお薦めの
しっとりとした大人の恋愛映画。
ただのラブロマンスではなく、
父親が見逃した幸せのカタチを
息子がリベンジする
人間ドラマとしても秀逸ですよ![]()
時が2人に立ちはだかる
時空を超えるロマンスといえば
「ある日どこかで」ですよね。
時間が障壁となります。
今作は手紙がタイムマシン。
2006年に生きる女性と
2004年に生きる男性が
郵便受けに手をいれ、
ドキドキしながら返事を取り出し
便せんを開いていく。
アナログって良いなぁ![]()
来ると信じて
待ち合わせ場所へ辿りつけない
すれちがいロマンスといえば
「めぐり逢い」
今作の主人公ケイトは
文通相手だと知らずに
2度遭遇します。
恋に落ちた日(ケイトの誕生日)と
恋を失った日(バレンタインデー)。
彼らに3度目はあるのか?
心が駆けだすようなめぐり逢いを
感想
本当の自分でいられる場所。
それが、貴方。
それが、君。
2006年2月14日
医師になりたてのケイトは
病院勤務初日を迎えるが、
救急搬送された人を救えず気落ちする。
彼女には彼氏がいるものの、
見切り発車で物事をすすめる彼とは
感覚も歩調もあわない。
かと言って
「もっといい人がいるって
思っていたら一生待つことに
なるかもしれない」
妥協して結婚を決めた方がいいのかな。
そんな時、時空を超えて出会ったのが
アレックス。
不思議なことに、
2人は同じ犬を飼っていて
雌なのにジャックという名(笑)
このわんちゃんが2人の縁を結ぶ
キューピッド役ですよ![]()
出世や成功よりも
飾らない穏やかさを求める2人は、
気持ちがしっくりくる。
アレックスはシカゴの地図を
郵便受けに投函。
ケイトは地図を片手に街を歩く。
想像で遠距離デートをする2人。
「アレックス、
一緒にいられたらいいのに」
すると、マンションの壁に
「ケイト、僕は一緒にいるよ」
と書かれたメッセージが![]()
「きっといつか会える日がくる。
何か方法を考えるよ」
マンションの前に植樹するアレックス。
著名な建築家である父の影響をうけた
アレックスだが
父に対し複雑な思いを抱いていた。
実は、湖のガラスの家は
父が無名の頃に建てた初作品だった。
愛する妻のために建てた家。
しかし、成功すると
家庭を顧みなくなり、世間の評価を求め
仕事に没頭し、母は家を出て行った。
その後、病死した母。
家を持ったところで
家族と触れ合わないなら
それは、家庭ではない。
ただのガラスの箱だ。
そんな父子に和解の日が訪れる。
父が心臓発作で
病院にかつぎこまれたのだ。
彼が息子に遺した言葉は、
「長く保つ建物は、
光がカギになってくる。
自然と調和が欠かせない」
口には出さないけれど、
お父さんの心の奥には
常にあの家があったんですねぇ。
父が亡くなり、傷心のアレックスに
ケイトが寄り添う。
「未来から
お父様の回顧録を送るわ」
死の直前に父が綴った本が
2年後に出版されたのだ。
アレックスは未来の本をめくる。
そして、手がとまる。
そこには1枚の写真が。
涙がこみあげてくる。
父がどれほど
家族と家を愛していたか。
今、やっとわかった。
と、同時に
ケイトへの想いが強くなっていく。
「イルマーレ(レストラン)で
2年後に待ち合わせをしよう」
2006年2月14日
レストランの前はスケートリンク。
夜は更け、ケイトのテーブルの上に
空のグラスが増えていく。
リンクで滑るカップルは減っていく。
閉店まで席を立たないケイト。
とうとうアレックスはこなかった。
なぜ?
その理由は、後にわかるのです。
「もう一度試そう。
待つことで運命がめぐってくる」
終盤、一冊の小説が
ケイトの背中を押します。
説得
著者ジェーン・オースティン
そこには
どんな文章が綴られていたのか?
2人は運命を変えることができるのか?
ドキドキハラハラの
クライマックスが素敵ですよ。
おまけ:
劇中映画としてヒッチコック「汚名」が
2度映ります。





























