「幸せってどういうことなのかなぁ」
「女の人生ってなんだろね」
仲良し三人組が宿の布団に並ぶ。
1人がもうすぐお嫁に行くから
3人で旅をするのもこれが最後。
しんみりしていると隣の部屋で
寅さんが仲居たちとドンチャン騒ぎ。
幸せなら手を叩こうハイ♪ハイ♪
吉永小百合さんの魅力
吉永小百合さんの
明暗の演技が良いですねぇ。
好きな人のことを考える顔。
思いつめる顔。
寅さんといるときの
コロコロと笑い転げる明るさ。
シロツメクサの花冠でお茶目な表情。
北陸旅行から戻ったヒロイン。
居間に入ると
散らかったちゃぶ台のトースターに
真っ黒こげの食パンが。
ふぅ~っとため息。
額に手をあててうつむく。
暫くぼんやり。
気を取り直してゴミを集めていく。
重い腰をあげ、台所へ立つ後ろ姿が
まるで
私を見ているようで
切なさがこみあげてきます。
山田洋二監督は女性のやるせなさを
どうしてこうもうまく撮るのかなぁ。
不器用な男たちの愛
行こうか、留まろうか?
迷う、迷う。
父の顔をみるのが辛くなってきた。
そうだ、
寅さんに会いにいこう。
そんなこととは知らない寅さんは
待ちに待った歌子ちゃんが
泊まりにきて浮かれっぱなし。
「あの、私、一度お伺いしたかったの。
寅さん、どうして
結婚なさらないの?」
寅さんはその言葉に胸キューン♡
「失恋の痛手で、
女性とおつきあいできないのかしら?」
勘違いしている歌子ちゃんに
皆は笑いをこらえきれず爆笑。
さくら夫婦は
自分たちの結婚を振り返る。
博さん(さくらの夫)
「思い返せば、お兄さんが
引っ掻き回したことが
きっかけで
俺は君へのプロポーズを決心したんだ」
そして、
歌子ちゃんの背中を押す。
「歌子さんも
きっかけが欲しいんじゃないですか?
迷うのがみっともないって言うけど
それで良いじゃないですか。
貴女は優しい人だから迷うんです。
きっとお父さんは寂しさに
耐えていけるはずですよ」
そして、さくらさんも励ます。
「相手のことが好き。
それさえはっきりしていれば大丈夫よ」
夫婦の言葉に
吹っ切れた歌子ちゃん。
夜空に流れ星が見える晩。
彼との未来を祈る歌子ちゃん。
背中で彼女の言葉を聞く寅次郎。
あぁ、、また失恋か。。
そして、寅さんは再び旅へ。
かばんには、
歌子ちゃんがくれた焼き物の鈴。
寅さんの失恋の数は、
女性の幸せを願った勲章です。


































