誰かに操られてるのか?

名俳優ジョン・マルコヴィッチは

悲鳴をあげた。

誰かが俺の脳内で指令を出して、

言うはずのないことを言ったり、

手足が勝手に動いて

俺らしくないことをしてしまう。

 

謎を追ってあるビルにたどり着いた。

長蛇の列がのびている。

「ここは何を売る会社ですか?」

「15分間

マルコヴィッチになれる

変身アトラクションさ。

200ドルでね」

なんだと~⁈

小さな扉の奥は真っ暗なスライダー。

トンネルを抜けるとそこは俺の脳だった。

頼むから

入口を封鎖してくれ!

 

 

マルコヴィッチの穴

スパイク・ジョーンズ監督

1999年

ジョン・キューザック

ジョン・マルコヴィッチ

キャメロン・ディアス

キャサリン・キーナー

チャーリー・シーン

ブラッド・ピット

ショーン・ペン

奇想天外な発想

シュールな結末

カルト映画らしさ200%ですキラキラ

もしもジム・キャリー主演なら

自分克服系のハートフルコメディに

なっていたかも。

 

けれど

あえて説教くさい話にせず

破天荒で皮肉なオチに着地。

 

うちの主人の感想は

「大笑いした!面白かった!」

 

娘の感想は真逆「全く笑えない」

 

私の感想は「笑えない可笑しさがある」

 

アカデミー賞ノミネート

監督賞・脚本賞・助演女優賞

 

 

 

生きてるような人形 

冒頭の人形劇心が鷲掴み

人形師の心が乗り移り、

本当に感情があるみたい!!

人形師は器用な指先で糸を操るが

自分自身のことはうまく動かせない。

願望や欲求を人形に代弁させる

芸風が一般ウケしないため、

才能があるのに世間に認められません。

 

 

マルコヴィッチまみれ 

マルコヴィッチが

自分役で出演!

彼が多面的な演技

こなすのは大勢の人間が

脳内を出入りしてたからなのね~

って妙に納得してしまう設定です笑

とくに、感心したのは

操り人形の完コピダンスを

マルコヴィッチ自ら披露!!!!

操り人形の踊りを

操り人間として

再現します。

こんなの初めて━━━(゚∀゚)━━━!!

人形と同化する

姿が最高ラブ

 

 

感想 

 

あなたの変身願望を叶えます

 

妻帯者の人形師クレイグ

(演じるのはジョン・キューザック)

就職先で女性社員マキシンに一目惚れ。

「運命の糸を感じる!」

彼女を人形に見立て

現実では叶わない恋を

成就する妄想に

ふけっていた。

ある日、職場でみつけた穴から

俳優マルコヴィッチの脳内に

入れることを知ると

マキシンと組んで

変身ビジネスをはじめます。

しかし、

妻ロッテ(キャメロン・ディアス)に

マルコヴィ体験をさせたことで

想定外の展開へ!

 

ロッテ

「スッキリ気分爽快よチョキ

自分のことが解った!

私って女性にときめく

タイプだったんだ雷

マルコヴィッチの肉体を借りて

マキシンと交際したいラブ

え~~?

妻は心と体の性が不一致だったのか。

しかも、

俺の憧れの女性にフォーリンラブ?

ってことは、

妻が恋のライバル⁈

いやだーーー。

 

俺は絶対、彼女を渡さないぞ。

 

だが、マキシンはキッパリ。

 

「アナタは私の好みじゃない。

むしろ奥さんの方がタイプハート

 

このマキシンの口を借りて

映画のテーマ

語られます。

 

 

欲しいものを得るために

必死になる人は
失敗が多い。

 

だけど少なくとも

死ぬとき後悔は少ないはず。

 

妻ロッテは行動派。

失敗は多いが

前へ前へ進む。

夫クレイグは

言い訳ばかりで動けない。

マキシンは

彼らの本質を見透かしていた。

ある日、

マルコヴィッチ本人が

会社へ乗り込んできた。

俺も穴に入らせろ!

自分で自分の脳へ突入===(笑)

この場面が強烈!!

気持ち悪いけど面白可笑しい世界。

レストランで対面する女性は自分。

メニューは自分の名前。

子連れも、店員も

ピアノの上のセクシーな歌手も

しゃべる言葉も総てが

マルコヴィッチ!

自分まみれの世界。

人間の最大の関心事は

自分だということを

映像でみせてくれます(笑)

やがて、クレイグは

マルコヴィッチの脳内独占に成功。

 

マルコヴィッチとして結婚し、

肩書を利用して偉大な人形師に転身。

名声を得る。

ところが、マキシンに変化が訪れ

ロッテへの想いが強くなる。

ロッテもマキシンへの

想いを断ち切れずにいた。

2人はマルコヴィッチの脳内で

追いかけっこしながら

彼の心の傷を駆け巡ります。

 

恥ずかしい記憶、

お仕置きされた悲しみ、

イジメを受けた苦しみ

 

PTSD巡りを終えた2人は

ひとつの結論にたどりつく。

 

甘くて苦い結末は本編でバイバイ


私たちは外国へ行くと

日本の良さに気づきます。

 

それと同じように

他人になってみて

本当の自分に気づく。

 

元の姿に戻って

自分らしい人生を進むのか?

 

それとも

 

他人の中に居続けるのか?

 

登場人物たちが

ハッピーエンドビターエンドにわかれる

予想を超えるゾッとする脚本。

 

秀逸です拍手