誰かに操られてるのか?
名俳優ジョン・マルコヴィッチは
悲鳴をあげた。
誰かが俺の脳内で指令を出して、
言うはずのないことを言ったり、
手足が勝手に動いて
俺らしくないことをしてしまう。
謎を追ってあるビルにたどり着いた。
長蛇の列がのびている。
「ここは何を売る会社ですか?」
「15分間
マルコヴィッチになれる
変身アトラクションさ。
200ドルでね」
なんだと~⁈
小さな扉の奥は真っ暗なスライダー。
トンネルを抜けるとそこは俺の脳だった。
頼むから
入口を封鎖してくれ!
奇想天外な発想と
シュールな結末が
カルト映画らしさ200%です![]()
もしもジム・キャリー主演なら
自分克服系のハートフルコメディに
なっていたかも。
けれど
あえて説教くさい話にせず
破天荒で皮肉なオチに着地。
うちの主人の感想は
「大笑いした!面白かった!」
娘の感想は真逆「全く笑えない」
私の感想は「笑えない可笑しさがある」
アカデミー賞ノミネート
監督賞・脚本賞・助演女優賞
生きてるような人形
冒頭の人形劇で心が鷲掴み。
人形師の心が乗り移り、
本当に感情があるみたい!!
人形師は器用な指先で糸を操るが
自分自身のことはうまく動かせない。
願望や欲求を人形に代弁させる
芸風が一般ウケしないため、
才能があるのに世間に認められません。
マルコヴィッチまみれ
マルコヴィッチが
自分役で出演!
彼が多面的な演技を
こなすのは大勢の人間が
脳内を出入りしてたからなのね~
って妙に納得してしまう設定です![]()
とくに、感心したのは
操り人形の完コピダンスを
マルコヴィッチ自ら披露!!!!
操り人形の踊りを
操り人間として
再現します。
こんなの初めて━━━(゚∀゚)━━━!!
人形と同化する
姿が最高![]()
感想
あなたの変身願望を叶えます
妻帯者の人形師クレイグ
(演じるのはジョン・キューザック)
就職先で女性社員マキシンに一目惚れ。
「運命の糸を感じる!」
彼女を人形に見立て
現実では叶わない恋を
成就する妄想に
ふけっていた。
ある日、職場でみつけた穴から
俳優マルコヴィッチの脳内に
入れることを知ると
マキシンと組んで
変身ビジネスをはじめます。
しかし、
妻ロッテ(キャメロン・ディアス)に
マルコヴィ体験をさせたことで
想定外の展開へ!
ロッテ
「スッキリ気分爽快よ![]()
自分のことが解った!
私って女性にときめく
タイプだったんだ![]()
マルコヴィッチの肉体を借りて
マキシンと交際したい
」
え~~?
妻は心と体の性が不一致だったのか。
しかも、
俺の憧れの女性にフォーリンラブ?
ってことは、
妻が恋のライバル⁈
いやだーーー。
俺は絶対、彼女を渡さないぞ。
だが、マキシンはキッパリ。
「アナタは私の好みじゃない。
むしろ奥さんの方がタイプ
」
このマキシンの口を借りて
映画のテーマが
語られます。
欲しいものを得るために
必死になる人は
失敗が多い。
だけど少なくとも
死ぬとき後悔は少ないはず。
妻ロッテは行動派。
失敗は多いが
前へ前へ進む。
夫クレイグは
言い訳ばかりで動けない。
マキシンは
彼らの本質を見透かしていた。
ある日、
マルコヴィッチ本人が
会社へ乗り込んできた。
俺も穴に入らせろ!
自分で自分の脳へ突入===(笑)
この場面が強烈![]()
気持ち悪いけど面白可笑しい世界。
レストランで対面する女性は自分。
メニューは自分の名前。
子連れも、店員も
ピアノの上のセクシーな歌手も
しゃべる言葉も総てが
マルコヴィッチ!
自分まみれの世界。
人間の最大の関心事は
自分だということを
映像でみせてくれます(笑)
やがて、クレイグは
マルコヴィッチの脳内独占に成功。
マルコヴィッチとして結婚し、
肩書を利用して偉大な人形師に転身。
名声を得る。
ところが、マキシンに変化が訪れ
ロッテへの想いが強くなる。
ロッテもマキシンへの
想いを断ち切れずにいた。
2人はマルコヴィッチの脳内で
追いかけっこしながら
彼の心の傷を駆け巡ります。
恥ずかしい記憶、
お仕置きされた悲しみ、
イジメを受けた苦しみ
PTSD巡りを終えた2人は
ひとつの結論にたどりつく。
甘くて苦い結末は本編で![]()
日本の良さに気づきます。
それと同じように
他人になってみて
本当の自分に気づく。
元の姿に戻って
自分らしい人生を進むのか?
それとも
他人の中に居続けるのか?
登場人物たちが
ハッピーエンドとビターエンドにわかれる
予想を超えるゾッとする脚本。
秀逸です![]()




















































