アパートに帰宅したコールガール。
無言電話がかかってきた。
「もしもし、誰?」
なんどもかけてきて切れる。
やがて受話器から男の声。
「ロージー、君はなんて素敵なんだ」
寝支度をしながらも
電話が気になってしかたない。
またベルが鳴る。
「なぜガウンを着た?さっきの方が良かった」
まるで部屋を覗かれているようで
震えあがる。
助けを求め、元恋人へ電話をするが…
ブラック・サバス
恐怖!三つの顔
~電話~
マリオ・バーヴァ監督
1963年
ボリス・カーロフ
スージー・アンダーソン
ジャクリーヌ・ピエロー
マーク・ダモン
ミシェル・メルシエ
CS放送 MONDO TVで
無料放送がありました。
新年早々マリオ・バーヴァ作品を
拝めるなんて夢のよう。
なんてラッキーなんでしょう![]()
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ジャッロ(ジャーロ)
鮮やかな色彩、怪奇趣味が濃い
イタリアンホラーことジャッロ。
マリオ・バーヴァ監督なので
ストーリーより色彩や照明、
怯える美女を堪能できますよ![]()
チェーホフ・トルストイ・モーパッサン
にヒントを得たオムニバス作品。
1話目はワンシチュエーションスリラー。
アパートの一室だけでお話が展開します。
指の演技
ヒロインの白く美しい手が
受話器に伸びる。
細くしなやかな指でダイヤルを回す。
色っぽい手の演技だけで
うっとりしちゃう![]()
同監督の「モデル殺人事件」でも
電話と美女が何度も映し出され
不安を煽る演出が見事でした。
感想
「お前の肌は男を狂わせる。
俺のものにしてやる。
首を絞めるためにな。
朝が来る前にお前を殺す」
ロージーは狼狽える。
あなた、誰?
なぜ私のことを憎むの?
不安を抑えようと
両腕で自分を抱く。
戸締りを確認し、
煙草で神経を落ち着かせ、
お酒をグラスに注ぐ。
敵の攻撃に備え
ドアノブに白いハンカチをかけ
侵入すればわかるようにする。
窓を施錠し、
灯りがもれないよう
スタンドを床に下ろす。
貴重品(現金や宝石)をソファの下へ隠す。
ところが、
彼女の行動は相手に筒抜けらしい。
「お前は相変わらず解ってないな。
金目のモノを隠したって意味ない。
そういう問題じゃないんだ」
そのうち、コツ、コツ、コツ…
足音が玄関の前でとまった。
ロージーは扉に顔を近づけ、耳をすます。
ドア下から封書がさしこまれた。
中には新聞記事が!
”フランクライナー脱獄”
私の密告で刑務所に入った男だ!!!
彼だったのね。
復讐する気だわ。
額に汗が浮かぶ。
疎遠になっている
旧友メアリーに電話をかける。
黒い電話の前に座り
落書きをしているメアリー。
デスクの上の灰皿には何本も吸い殻が。
右手に赤ペンが握られ
ロージーに似た女性の落書きをしている。
黒い受話器をとると
怯えるロージーの声が聞こえる。
「メアリー、私、殺される!
今すぐ来てちょうだい」
すると
メアリーの表情が変わる。
口元は微笑み、
瞳はギラギラと異様な光を帯びる。
獲物を待っていたかのような顔つき。
「わかったわ。
過去は水に流してあげる。
すぐ行くわ」
電話を切った直後、
再び電話がかかってきた。
カメラは電話線をたどり
脅迫者へたどりつく。
その人物は受話器に
タオルをのせて話している。
そうなのだ。
助けを求めたメアリーこそが
脅迫の相手だった。
部屋に入ったメアリーは
ロージーを弄ぶようになぐさめる。
「フランクと
よりを戻す気じゃないでしょうね。
あんたは金持ちが好みだったわね。
社長の愛人とか…」
「こうしていると
昔の私たちに戻ったみたい。
この部屋は変わらないわ。
私、よく遊びに来たっけ」
メアリーの言葉遣いから
嫌味とこじらせた愛が
交互に滲みでている。
今作には
過去の描写はありませんが、
2人はレズビアンの関係で
ロージーが金づるの男に乗り換え
メアリーはお灸をすえるために
脅迫電話をしていたということを
匂わせています。
「明日、
一緒に警察に行ってあげるわよ。
今夜はやすみましょう。
ナイトガウンを貸して」
メアリーに言われ
ガウンを畳もうとするロージー。
次の瞬間、
ナイフを手にしたメアリーが!
ロージーは驚く。
「そのナイフどうするの?」
「用心のために枕の下へ置いておくわ」
安定剤入りのお茶を淹れる。
ロージーが眠りにつくと
メアリーは手紙を書きはじめた。
玄関のドアノブが動き出すが、
彼女は気づかない。
そして・・・
何が起きたのか?
本編をご覧くださいね。
2話目のレビューへつづきます。












































