「パパ、パンケーキ食べたい。

シロップチョコチップも。

それからホイップクリーム!」

息子の注文に微笑むデビッド・ゲイル。

死刑廃止論者の彼が

レイプ殺人容疑で死刑判決

言い渡された。

「死ぬのは構わないが、俺は無実。

息子にだけは冤罪だと知ってほしい」

執行4日前に記者へ手記を依頼。

死刑執行当日、

刑務所前にはデモ隊、マスコミが詰めかけ

キャスターがTVカメラに喋りだす。

死刑囚の最後の食事は

パンケーキ、苺、シロップ、

ホイップ、チョコチップです

無実は立証できるのか?

タイムリミットが迫る…

 

 

ライフ・オブ・デビット・ゲイル

アラン・パーカー監督

2003年

ニコラス・ケイジ制作

ケイト・ウィンスレット

ケヴィン・スペイシー

ローラ・リニー

※重要な場面は全カットでレビューします。

 

 

二転三転四転、どんでん返し 

 

冤罪か?

冤罪じゃないのか?

それ以外か?

ケヴィン・スペイシー主演ってことは

一癖も二癖もある脚本に違いないと

予想してたけどそれ以上でした。

一度見た後、

伏線をおさらいしたくなる

どんでん返しの傑作拍手拍手

舞台はテキサス

死刑執行が全米1位。

刑務所と教会が並ぶ。

記者役はケイト・ウィンスレット。

時間が経つにつれ

表情も、気持ちも、変わります。

被害者役はローラ・リニー。

複雑な役をリアルに繊細に

説得力のある演技で見せる。

この女優さん、ほんと素晴らしい!!!

最後の最後の最後まで

緻密な筋書に目が離せない

社会派ミステリーですよ。

 

感想 

”僕がどういう人生を

選んだか伝えてほしい”

一匹狼の記者ビッツィーは

死刑囚から独占取材を指名されるが

新米記者ザックを同伴させられ、うんざり。

車のエンジントラブル、ホテルは満室

携帯は圏外前途多難の幕開けだ。

死刑囚デヴィッドは語りだす。

州知事と激論を交わした日のこと。

 

死刑制度があっても

殺人はなくならならず抑止にならない。

目には目を歯には歯をだ。

 

討論の前夜、

デビッドは女学生に迫られていた。

 

「下着を破いて。後ろからやって。

肩を噛んでちょうだい」

 

落第の腹いせで誘惑したのだ。

彼女の罠に気づいたのは

レイプ犯として逮捕されてからだった。

 

起訴は取り下げられたものの、

家族は去り、仕事を失う。

 

妻子との別れの日。

 

息子は父の元へ駆け戻り

パパが寂しくないように

大事にしていたぬいぐるみを渡す。

羊のクラウドを抱きしめ、

明るく見送るデビッドだったが

以来、酒浸りの日々。

アルコール依存症を経て

就活に取り組むものの

一度貼られた汚名は消えない。

そんなとき、

同僚で親友のコンスタンスが死亡。

しかも、彼女をレイプ殺害した容疑で

逮捕されてしまう。

あっという間に死刑が言い渡された。

ビッツィーは面会するうちに

冤罪を疑いはじめる。

 

なぜもっと早く調査依頼しなかったのか?

なぜ無能な弁護士を雇い続けるのか?

犯罪の痕跡が多すぎて不自然。

教授の記事を模倣したのではないか?

 

調査をはじめるビッツィーとザック。

行く先々で軽トラがつけまわす。

「また、あのカウボーイよ。

私たちを見張ってる」

雨の晩、

モーテルへもどると扉が開いている。

銀のガムテープがはさまっている。

犯行現場にあったテープと同じだ!

おそるおそる部屋へ入る2人。

天井から何かがぶら下がって揺れている。

ビデオテープ?

背ラベルが貼られている。

”ビッツィーブルームへ進呈”

再生すると

全裸で口にガムテープ、

ビニール袋をかぶせられ、

後ろ手に手錠で拘束された被害者の姿!

息絶えるまでの3分が記録されていた。

誰が何の目的でビデオを差し入れたのか?

やはりカウボーイが怪しい。

ザックは軽トラを追う。

踏切が近づき、列車がやってくる。

タッチの差で列車に追跡を阻まれてしまう。

デビッドによると、

カウボーイはコンスタンスが所属する

死刑反対運動団体の過激派だった。

奴が犯人なら動機は?

ビッツィーは動画に違和感を感じ、

自ら再現してみる。

そしてビデオの続きがあると睨み、発見。

そこには信じがたい光景が記されていた。

あぁ、なんてこと。

冤罪の証拠を早く届けねば!

急げ、急げ、時間がない。

が、レンタカーから白い煙が。

チクショー、こんな時に!

 

死刑執行予定は、夕方6時。

 

白い十字架の墓地を

全力で駆け抜けるビッツィー。

囚人の死を心待ちにするマスコミたち。

死刑反対派、賛成派団体が集まる。

さぁ、どうなる?

結末(真相)は、あなたの目で。

羊のぬいぐるみに隠された

さらなる真実。

どこまでも先を読むデビッドに

ぐっときました照れ

夢を叶えるのではなく、

叶えようと必死になる。

そっちのほうが大事だよ。

命がけで何かを変えたいという

意志の強さがズシンと心に残る1本です。