主婦版バック・トゥ・ザ・フューチャー

主婦ペギーは浮気したダンナと別居中。

高校の同窓会で

「クレイジーチャーリーは?」

友人たちに訊かれるたび、ため息をつく。

当時、理想のカップルだった2人。

会場には自分たちのパネル写真が飾られている。

あの頃と同じくクイーンに選ばれ

ステージに立った彼女の前に

ケーキが運ばれてくる。

ケーキカットのタイミングで

ペギーは意識を失い、

目覚めると高校生にもどってた?!

カーラジオから流れる音楽、

街の景色、ファッション、実家にはママ!

懐かしい香水のにおい。

そして…若き日の夫が耳元で囁く。

「お互い他の人とつきあって、

やっぱり一緒がよければ結婚しようよ?」

ちーん。てめえとは二度と結婚しない。

 

 

ペギー・スーの結婚

フランシス・フォード・コッポラ監督

1984年

キャスリーン・ターナー

ニコラス・ケイジ

ヘレン・ハント

ジム・キャリー

キャサリン・ヒックス

ジョアン・アレン

バリー・ミラー

ドン・マレー

バーバラ・ハリス

公開当時、

「地獄の黙示録」「ゴッドファーザー」

のコッポラ監督がこんなに愛らしい

ロマンティックラブコメディ映画

豪華なキャストで撮ったことに

驚いたんですよね。

「アメリカン・グラフィティ」

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の

世界観がたまりませんハート

 

  キャスリーン・ターナー

思春期の気持ちと親世代の気持ち

どちらも分かる熟女ガールを演じます。

タイムスリップした彼女は

急に妹に優しくなり、

アメリカ国歌を全力で歌い、

酒・煙草で神経を鎮める。

そんなペギーに周りは戸惑います爆  笑

 

  ニコラス・ケイジ

夫役のニコケイが

単細胞で一途な高校生を演じます。

呂律が回らない舌足らずな口調で

おバカさん丸出しなのが最高!

献血会場で倒れたペギーに

「Bloo~d! Bloo~d!」

指をひらひらさせ吸血鬼のマネで迫る。

歌とパフォーマンスも健闘しますよ

 

  感想

若い頃にこうなるとわかってたら

人生違っていたはず…

彼以外の男を知らなかったけど

もしも、あの頃に戻れたら。

突然、25年前にタイムスリップし

家族は娘が変わったことに不安を募らせる。

中年のペギーは

男女が逆転したように

「愛を交わしましょうよ」と

チャーリーを誘うが、

彼はドギマギして自分を見失うまいと必死!

この場面のニコケイの顔芸が最高に笑える!

 

かお、顔~っ(≧∇≦)

 

「ペギー、一体どうしたんだ?

昨日までの君は何処へ?

先週、君は言ったじゃないか。

結婚まで肉体関係は結ばない。

愛してるならやめて

なのに今夜は

愛してるならやって。

なんなんだよ、まったく!」

 

そこで

ペギーは2人の男に近づく。

 

1人はのちの発明王となり、

成功し金も名誉も手に入れたリチャード。

学者肌の彼に打ち明けるペギー。

「タイムトラベルについてどう思う?

私、25年未来からきたの」

「かつごうとして嘘つくなよ。

ゲームの相手するほど暇じゃない」

「証明できるわ。

あなたは盲人のおじいさんのための発明で

成功し雑誌にのるの。

未来では月面着陸、

電子レンジ、ミニチュアTV

運動靴専用のナイキも開発されて、

パンティストッキングも登場する…」

もう1人は、

当時惹かれていたアウトローのマイケル。

のちに詩人で哲学を愛する作家になる。

「ペギー、君は他の子と違う。

将来チャーリーと結婚して

退屈な人生を送るのか?」

「いいえ、それはもう経験したわ」


一方、チャーリーは

他の男とデートする彼女に焦る。

「君と一日だって

離れていられないことが分かった」

久しぶりに夫に口説かれていい気分。

いやいや、ダメダメ。

夫はスター歌手の夢が破れ、

三流ミュージシャンで鳴かず飛ばず。

それを私のせいにして

八つ当たりするようになるんだもん。

家のローンで頭が痛いし、

子どもたちのことだって。。

早めに別れておいたほうがいいわ。

「俺は今までも今もこれからも

ずっと君を愛してる」

「だけど…ジャネットと浮気するじゃん!」

「何言ってる?ジャネットって誰だ?」

すれ違いコントのようなやりとりが可笑しい爆  笑笑い

 

でも

歌に情熱を燃やし、

真剣に愛を語る夫をみていると

やりきれなくなってくる。

 

親友からは

「私たち、高校生カップルは

家族ぐるみのつきあいで

日曜はバーベキューする約束でしょう?」

と、追及される。

 

リチャードか

マイケルか

チャーリーか

ペギーは揺れに揺れる。

現代へもどって子供たちに逢いたい。

そして、

心の拠り所だったロケットに

ふたたびめぐり合う。

ペンダントをあけた瞬間!

ペギーの心はきまるのでした。

 

彼女の運命がどうなるか、

ぜひ本編でごらんくださいね。