「アメリ」と同じく、恋に奥手のティム。

21歳になったある日

父から重大な秘密を告げられる。

「代々、男だけが受け継いだ

特殊能力がある。

それは、過去に戻ることができる力。

金儲けに使えば、家族や友を失うぞ。

使い方を見誤まるな。

俺の場合は読書だ。

人の2倍、3倍も本を読み、

豊かな時間を得た。

お前はその力を何に使う?

「…僕はに使う」

最初は、不器用な恋愛のミスを

ばん回することに使っていたが

次第にパートナー、妹、父、

わが子の存在を通して

最高の使い道へ到達する。

 

 

 

アバウト・タイム

~愛おしい時間について~

リチャード・カーティス監督

2013年

ドーナル・グリーソン

レイチェル・マクアダムス

ビル・ナイ

リンゼイ・ダンカン

マーゴット・ロビー

 

「恋はデジャヴ」を思い出す

人生哲学が詰まった物語キラキラ

 

完璧でない個性的な人々が

最高ですまじかるクラウン

 

元気ハツラツのポジティブというより

しみじみとさせてくれる

大人ポジティブ映画です。

 

カーティス監督は

「ノッティングヒルの恋人」

「フォーウェディング」

「ブリジット・ジョーンズの日記」

などコミカルでロマンチックな作品の

脚本を手がけた人。

 

ユーモアのセンスに富んだ

男女のやりとりが粋ですねぇ。

 

ドーナル・グリーソンが青くて誠実。

レイチェル・マクアダムスが賢くて寛容。

ビル・ナイが渋くて達観した父親役。

父子の絆にしみじみしました。

「もしも癌を避けようとすれば

煙草を吸わない人生をやり直すことになる。

でもお前の母さんは

俺がかっこよく吸う姿に惚れたんだ。

もしも過去に戻って禁煙すれば

息子のお前に出会うことはない。

だからこれで良いんだ」

 

 感想

 

テイク1テイク2テイク3

よりよい洋服を選ぼうとして

着ては脱いでを繰り返し

ころころ変えてみても

一番最初に着たものが良かったりする。

これってよくありますよね?

ティムは

正確な時間と場所が分かりさえすれば

タイムトラベルしてやり直せる。

たとえば

脚本家の友人の舞台がコケた夜に

タイムトリップ!

公演時刻に舞台袖でスタンバイ。

セリフが飛んだ俳優にカンペをみせて

成功へと導き、朝刊の見出しを変える。

そのかわり

出会うはずだったメアリーとの縁が

ぷっつり切れてしまい、

再会したときには既に彼氏が!

しまった…いつの間にガーンガーンガーン

彼らが出会うのを阻止しなくちゃ。

彼女の情報をもとに待ち伏せし、

彼女が望むシチュエーションで

奮闘する姿に思わず、ファイトー!って

応援したくなります。

今日という日を

非の打ちどころがない日

したい。

ハプニングやトラブルを

先回りして回避したい。

そんなティムと違い

メアリーは晴れの日だけでなく

雨の日もウェルカム!

結婚式当日、

突然の強風と

土砂降りに襲われ、

駆けだす列席者。

ガーデンパーティのテントは

強風にあおられ倒れていく。

大量の雨水を浴びて一同ずぶ濡れ!

エライこっちゃ(爆笑)

ねぇ、メアリー。

雨の日の挙式、後悔してる?

(晴れの日でやり直したい?)

メアリーは答える。

「後悔なんてしてないわ。

いろんな天気があるように

人生もいろいろ楽しみましょ!

予想外のハプニングがあるから

記憶に残る

人生も同じ。

つらい現実があるから絆が深まる。

ティムは

自分が親になってはじめて

これまで味わったことのない

幸せ不安責任に襲われる。

愛する存在ができると

怖いものが増える。

大切な人が災難に見舞われないよう。

能力をあっちに使えば、こっちが立たず。

妹の自動車事故を回避すれば

我が子に異変が起きてしまう。

現実を受け入れる能力を磨き、

別れがあるから命が愛おしいことを学ぶ。

父親から人生を楽しむコツを伝授されます。

 

「一日を二度味わうと、

一度目は見えなかった良い面がみえる。

素晴らしい日だったことに気づくぞ」

 

でも、ティムは

父親の幸福論を超える

生き方にたどりつきます。

それが何かは、

ぜひ本編をご覧くださいね。