ダーダン、ダーダン!

巨大な怪物がダイバーを襲い、

水中カメラがフラッシュをたきながら沈む。

浜では腹をえぐられたシャチの死骸が発見され

ブロディ警察署長は胸騒ぎをおぼえる。

ホオジロザメの噛み痕に違いない。

海をみつめ、長男に言い渡す。

「ボートは禁止だ」

しかし仲間から「なんでも親父さんのいいなり?」

と唆され、ついに父の目を盗み

弟を連れて海へと繰り出す。

恐怖の舟遊びが待っていた。

 

ジョーズ2

ヤノット・シュワルツ監督

(ジュノー・シュウォーク監督)

1978年

ロイ・シャイダー

ロレイン・ゲイリー

マーレイ・ハミルトン

キース・ゴードン

アン・デューセンベリー

マーク・グルナー

ドナ・ウィルクス

マーク・ギルピン

 

 少年漂流記ホラー版

 

絶叫する少女たちの錯乱ぶり

恐怖で身体の震えがとまらない

鬼気迫る演技が映画を盛り上げます。

ヨットの残骸上でカオス状態になる若者たち。

幼い男の子を助けようとする少年少女の

助けかたが男女に違いがあり

どちらも胸アツでしびれますハート

 

 父の闘い

 

警察署長ブロディを演じるのは

1作目と同じロイ・シャイダー。

Part1は男の友情とロマンが描かれ

Part2は息子を救う父の奮闘が描かれます。

 

父の教え(救命胴衣・ロープの結び方)が

2人の息子の命を救う細やかな演出もナイスグッ

よくスポーツ選手がこんな言葉を口にしますよね?

 

「父親として活躍する姿を息子にみせたい」

「息子から誇りに思ってもらえるよう頑張る」

 

今作では息子が父の勇姿を目の当たりにします。


 

 感想

無線の音、人間の声、振動

海水浴客のにぎわいが魔物を引き寄せる。

水面がキラキラと輝き、

ジェットスキーの少女の背後を背ビレが追う。

何も知らず心地よさそうな女の子と

スピードをあげる鮫との距離が縮まる…

ブロディ警察署長はサメに過敏。

不審な事故、行方不明者がではじめると

数年前の惨劇が頭をよぎる。

浮かない顔で海を眺め、

息子を海に近づけたくなくて

浜辺のバイトをするよう強く勧める。

鮫の監視塔へのぼり、双眼鏡をのぞくと

大きな影がこっちにやってくる。

海辺で遊ぶ若者たちに近づいてきた。

びっくりマークびっくりマークびっくりマーク鐘をカンカン鳴らし大声で叫ぶ。

「皆、すぐ水から出ろ!」

影に銃を発砲銃

ところが、アジの群れ(魚影)だった。

人々の白い目が突き刺さる。

判断ミスした自分が情けない。

砂浜に散らばった薬莢(やっきょう)を

片付けていると次男ショーンも

一緒に拾う。

黙って寄り添います。

お父さんが好きなんですねぇ。

前作でもパパの真似をして

気持ちを癒してくれました。

ダイバーが残した水中カメラを

現像すると見覚えのあるが写っていた。

「やっぱりだ!」

証拠写真をつかみ、市長たちの元へ。

ところが、誰も見て見ぬふり。

「海藻じゃないか?泥じゃない?」

「暗くてよく見えないなぁ」

「俺は目の前でみたんだ。

これはサメの目だ!」

観光業の邪魔者として

解雇されることに。

その頃、息子たちはヨットで沖へ。

ここから

子供たちのサバイバルが始まります。

どこからサメが襲うか分からない。

 

誰かが水に落ちるたびに

はやく上がって~~!

足、脚~!

音たてないでー!

静かにしてーー!

足踏みしちゃダメェー!

 

手に汗にぎる私です笑い泣き

 

怪物に襲撃されたヨット。

署長の長男マットが頭を打ち、

気絶したまま海へ転落。

救命胴衣でかろうじて浮かんでいるものの、

このままでは鮫に食べられてしまう。

 

早く、早く!

 

引っ張りあげて!

 

背ビレが水面からのぞく。

意識を失った身体はずっしりと重く

ライフジャケットをつかむ手がすべる。

なかなか持ち上がらない。

間一髪でかわすショットに、ふぅ~~。

救助用ヘリコプターが合流し

大喜びの若者たち。

が!

 

エンジンをかけたとたん、

操縦士が襲われ、機体が海に叩きつけられた衝撃で

プロペラの破片がとぶ。

ヨットの帆がボロボロになり

ぐるぐる回りだす。

 

安堵からの絶望

ジェットコースターのように

繰り返されます。

 

そして、
幼いショーンを救った女の子が餌食に。

 

間近で惨劇を目撃したショーンは

ショックで身体が固まり動けない。

檄を飛ばす兄の親友アンディ。

 

「目をあけろ!

こっちを見ないとぶん殴るぞ!」

ショーンはぎゅっとつぶっていた瞼をあけ

勇気をだしてロープに手をのばします。

さぁ、いよいよ真打登場!

 

警備艇に乗った署長が到着する。

 

しかし喜びも束の間、サメによって

船は岩場に乗り上げてしまう。

署長は息子たちを守るため、

自らになり高圧線をたどっていく。

 

いよいよ、サメと父親の一騎打ち。

 

「さぁ、こい!」

 

一同、固唾をのんで見守り…

ついに決着がつきます。

父の誇りを取り戻す男の映画って

いいものですね。