”満月の夜はやけに事件が多いな”
月が地球に一番近づく日
男が運転中、動物と衝突した。
犬?いや違う、狼だ!
倒れていた狼が手に嚙みついた。
すると気分爽快!
精力みなぎり若返った気分。
おや?老眼鏡がなくても書類が読めるぞ。
仕事のアイデアも湧いてくる。
鼻がきくようになってきた。
妻の服がなんだか匂う。
クンクン。
俺を蹴落とそうとするライバルの匂いだ…
まさかアイツと妻が⁈
ウルフ
マイク・ニコルズ監督
1994年
ジャック・ニコルソン
ミシェル・ファイファー
クリストファー・プラマー
ジェームズ・スペイダー
ハロウィン期間ということで
吸血鬼に続き狼男映画をチョイス。
月のような黄金色の瞳がステキ![]()
狼の遠吠えから
主人公のうがいの音へ。
同じ音に聞こえる演出が面白い![]()
音楽はエンニオ・モリコーネ。
甘く優雅な旋律とサスペンス音楽の緩急が
盛り上げてくれます。
ニコルズ監督がバンパイア映画?
マイク・ニコルズ監督作をみるのは
3本目です。
「卒業」は敷かれたレールから脱出
「心の旅」は仕事人間から脱出
「ウルフ」文明社会から脱出
共通するのは、
自分らしくない人生から解放され、
本当の自分を見つける物語。
成長するための原動力が人を愛する気持ち
今作はホラー風味の人間ドラマです💓
感想
「呪いってさ、
悪い奴が呪われるんだろ?」
「いいえ。
悪いことはきまって
良い人に起こるものよ」
出版社で編集長をしているウィル。
”たとえ利益が少なくても、
良い本を書く作家を大事にしたい”
その堅実な仕事ぶりが
利益重視の会社では変人扱いされる。
(社長役をクリストファー・プラマー)
後釜を狙うスチュアートが彼を失脚させようと
あの手この手で罠を仕掛けてきます。
そんな時、狼に噛まれてしまう。
迷信や都市伝説なんて信じたくないけど…
自分が自分でなくなるのが怖い。
狼化するのを食い止めたい。
ジャック・ニコルソンがヤバ上手い![]()
ゲートの前で左右にウロウロする姿は
まるで動物園の豹や虎、ライオンみたい![]()
跳躍、走り、しぐさなど獣感あふれる表現![]()
嗅覚聴覚が鋭くなる場面の面白さ![]()
ロケーション選びが素晴らしい!!!
邸宅やオフィスビルの造形美に脱帽です。
ビルの吹き抜けで、
大勢の声が耳に入ってくる。
噂話
愚痴、ヒソヒソ声のやりとりが
クリアに聞き取れる。
トイレの中の会話でさえよく聞こえる。
受話器の向こうで、
髪をタオルで乾かす音までも拾ってしまう。
かすかな匂いにも敏感になる。
珈琲にブランデーを2滴たらしたことさえ
言い当てます。
夜の記憶がなく、目覚めると血だらけの自分。
狼伝説の専門家に相談する。
「誰でも変身するんじゃないよ。
狼のように野性味を秘めた人間、
情熱を持つ人だけが変身する。
善人は良い狼に悪人は邪悪な狼になる」
「情熱なんて俺には無縁だ。
ただのくたびれた中年男。
ドライで皮肉屋、皆、そう思っている」
はたして本当にそうかね?
お守りのペンダントをあげよう。
肌身離さず首に下げておくと
狼化を抑止してくれるかも。
ウィルは社長の娘ローラと知り合い、
人に自分をさらけ出せない孤独に共感。
表面的なことにとらわれず、
中身を理解しあえる関係に。
陽が沈み、また夜がやってくる。
知らないうちに他人を傷つけたくない。
ホテルの部屋で、自分に手錠をかけるウィル。
依存症を経験したことのあるローラは
彼の狼に変身する話を妄想だと考え
やさしく寄り添います。
「脳腫瘍や心の病気の可能性もあるわ。
大丈夫、病院で診てもらいましょう」
しかし、
彼の妻が喉を裂かれて殺された。
彼の靴に泥がついている。
…ひょっとして?
ローラの頭を不安がよぎる。
そんな彼の目の前で彼女に危険が!
ペンダントに手がのびた…
愛のために封印を解く男の美学![]()
美女と野獣のテーマを現代に置き換えた
大人のラブロマンス。
都会のジャングルから自然へ回帰することもアリかも
「あなた、匂うわよ」
秋の月夜にぴったりのハロウィンシネマでした


















































