ゾンビより倒すのが困難な怪物。
それは階級という英国社会のモンスター。
「われわれセレブは日本武術を学び、
中流階級は中国武術を習得する」
マウントを取るダーシー大佐と仲間たち。
負けん気の強いエリザベスは
ソンビ探知機（死肉蠅）を指で掴む。
さながら宮本武蔵のように。
ある日、舞踏会に乱入したゾンビを倒す
彼女の凛々しさに一目惚れするダーシー。
あぁなんて美しい筋肉だ
日本刀使いの彼は二刀流の彼女に
トキメキが止まらない
バー・スティアーズ監督2016年
リリー・ジェームズ
サム・ライリー
ダグラス・ブース
『ホラー映画で殺されない方法』の著者
セス・グレアム＝スミスが書いた物語。
ジェイン・オースティン原作『高慢と偏見』
物語の主軸を残して
細かな設定をバッサリ斬り
シンプルなアクションファンタジー映画に
仕立てているため判りやすさ抜群
感想
世界中の武器の中で
愛ほど危険な武器はない。
私を倒すのはあなたの拒絶。
完全ゾンビと半分ゾンビ
２種類が混在する世界。
人の脳みそを食べるかわりに、
豚で代用する貴族ゾンビは、
人間を襲わずに共存できる存在。
ちょっと面白いですね。
ゾンビ襲撃に備え、
武術を学ぶ５人姉妹。
ある日、田舎町に
イケメンたちがやってきた。
姉妹たちは心躍らせるのだが…
エリザベスは男たちの会話を盗み聞きし
ダーシーに偏見を持つ。
「自分たち一家を見下す高慢なヤツ」
一方、
ダーシーはエリザベスの母の会話を聞き
彼女の家族に偏見を持つ。
「愛情ではなく金目当てで
親友ビングリーに近づく下劣な一家。
親友を守るため、縁組を阻止しよう」
偏見とは一部だけをみて
きめつける思考。
そのせいで、２人は素直になれない。
姉の恋を邪魔するダーシーに
エリザベスの怒り爆発
「ぶちのめしちゃる！」
２人のアツアツの格闘スタート！
キスシーンより、ベッドシーンより
ドキッとするアクション風味のラブシーン
(〃艸〃)ﾑﾌｯ
彼女の剣がダーシーのベストを裂くと
ボタンがポンポンッとはじけ飛ぶ。
「あっ」 ドキリ。
今度は彼の剣がエリザベスの胸元をかする。
むっちりとした胸の谷間がちらり。
「あっ」 ドキリ。
彼女の太ももで首をはさまれ、
とっくみあいで床に倒れこむ。
リリー・ジェームズは顔だけでなく
胸の谷間で演技をする人だ。
動揺し息があがると、
ふっくらした胸が波打つ。
こういうお色気アクションって目の保養
ダーシーの天敵ウィカムがやってきた。
エリザベスに近づき、末妹を誘拐。
上流階級を妬み、
ダーシーへの復讐を果たし、
社会を支配したい野望を持つウィカム。
ゾンビを先導しテロリストとして挑んでくる。
はたして、女たちはゾンビの手から
愛する人を救うことができるのか？
現代アレンジで古典劇をさくっと楽しめる
１本でした。