「子どもは電化製品じゃないのよ。

欠陥があっても返品できないのよ」

 

息子に特別学級をすすめられた。

「親の我々がなんとかします!」

取り乱す旦那さんに奥さんは呆れ顔。

パパは内向的な息子の力になりたくて

奮闘する。

少年野球のコーチとして

全力サポートしよう。

大勢友だちを呼んで誕生日会を開こう。

カウボーイパフォーマーを手配するが…

 

 
バックマン家の人々
ロン・ハワード監督
1889年
スティーブ・マーティン
メアリー・スティーンバージェン
(画像お借りしました)

今日はパートナーデーだそうですね。

親ってなんだろう?

結婚ってなんだろう?

ロン・ハワード監督が手掛けた

ファミリードラマ。

 

「コクーン」「バックドラフト」

「ビューティフル・マインド」の監督さんですね。

 

豪華な俳優陣も見所ですハート

 

スティーブマーティンの芸達者ぶりOK

アマデウスで有名なトムハルス

ダイアンウィースト演じる優しいお母さん

リック・モラリスの教育パパぶり

キアヌリーヴスが若くてキュート!

ホアキンフェニックスが繊細な少年

そして

メアリー・スティーンバージェンが素晴らしい。

バックトゥザフューチャーのドクの彼女ですよね。

 

感想 

人生はジェットコースター。

スリルがあってハラハラする。

怖いけど楽しい。

もっと乗りたい。

メリーゴーランドより私は好き。

 

主人公のおばあちゃんの言葉です。

ギルは理想の父親になろうと頑張ります。

仕事人間だった父のせいで寂しい思いをさせられた。

だから俺は子煩悩家庭的なパパになる!

土日返上の仕事アニマルなんか御免だ。

だけど現実は厳しい。

息子は理想の子に育ってくれない。

神経質で内向的なケヴィン。

野球でフライをエラーするたび、バカにされ自信を失う。

癇癪を起しやすい。

おまけに精神科へ通うことに。

息子のためにどうしたらいいんだろう?

誕生日パーティを盛大に開けば

変わるんじゃないか?

 

でも手違いが起こる。

手配していたパフォーマーが来ない!

 

「カウボーイ、まだ?」

期待して楽しみにしている子供たち。

息子をがっかりさせたくない。

ギルはカウボーイに変身して

風船アートと格闘しはじめるのだった(笑)

同僚に出世を先こされ、

思いがけず妻は妊娠。

ぜんぜん計画通りじゃない!

 

そんなとき、家族で娘の学芸会へ行く。

出し物は、白雪姫と七人の小人。

娘はドーピー役。

仲間の小人たちから命令される場面になると

お芝居をみていた末っ子ちゃんの顔つきが変わる。

「お姉ちゃんがイジメられてる!」

座席をくぐり舞台へ乱入==@

姉をかばって小人に立ち向かったから、

さぁ大変!

お芝居が台無しに(笑)

連れ出そうとする先生が追いかけまわり

セットは滅茶苦茶に。

 

父は両手を顔で覆う。

あぁ、なんてこったい。もうダメだ。

ジェットコースターに乗っているような気分。

クラクラする。

しかし、目をあけると保護者たちは笑顔。

娘は弟に小人のヒゲをつけて笑ってる。

あぁ・・・

なぜだか幸せがこみあげてきた。

子どもたちが愛おしい。

そうか。

これがジェットコースターか。

思いがけないハプニング。

それこそが人生の味わい。

悲喜こもごも含めて幸せなんだ。

思いがけず、4番目の子を身ごもった妻。

産む産まないでギクシャクしていたね。

俺の心はきまったよ。

 

彼女のお腹にそっと手をあてる。

2人の手が重なる。

子どもの発育、問題行動は

すべて親の責任だと思ってしまう。

自棄になったり、自分を責めてみたり。

逆に、子どもの活躍や成功は、

自分の手柄のように思えてしまう。

野球でフライがとれたら、本人よりも大はしゃぎ。

地面を転げまわって喜ぶ。

それが親というもの。

ダメ親でも、問題児でも、

ありのまま、それこそが素晴らしい。

 

不安でたまらない親に寄り添う

ハートフルな作品です。

 

ダイアンウィースト

キアヌリーブス

ホアキンフェニックス編は↓