怪しい。
脱税臭がぷんぷん匂う。
おかっぱ頭に眼鏡、
そばかすほっぺの亮子ちゃん。
警察犬のように鼻が利く女査察官は、
激しい雨の中、
気の遠くなる大量のゴミの山に突入!
なりふり構わず黒い袋を破っていく。
「あった!あった!」
お宝を発掘して大笑い。
久しぶりに伊丹十三監督の映画が見たくて
レンタルビデオ店へ。再鑑賞です(*^^*)
なんという豪華なキャスト陣!
なんという豪華なキャスト陣!
あぁ可笑しい。
ほろっと感動もあったりね。
日本アカデミー賞最優秀作品賞
感想
この仕事、
ナメられたらおしまいだよ。
国家の犬めと罵倒されてもひるまない。
低姿勢で近づき、ドアの隙間から、
ぐいっと足をさしこむ。
靴を踏まれることを予測して、
工場の安全靴で守りを固める。
チェーンカッターで鎖を切り、コミカルな浅ましさ♡
恐れ入るほどの貪欲さに
圧倒されますよ。
証書、証文、金庫のカギ、通帳、
ハンコを隠せ!隠しぬけ!
ブラジャー、子供のランドセル、
裏金作りの名人 VS 国税局査察官の
軽妙なやりとりに目が離せません。
亮子ちゃんを見るなり気が緩む。
「な~んだ、女の査察官か」
侮っている権藤社長。
突き進む亮子ちゃんを見直していく。
どこか通じるものがあるんです。
汚れた世界で生きていく。
ついにガサ入れという名の戦争へ!
ところが権藤社長と長男が
まさかの父子喧嘩に!
「こんな大金どうしたんだ?
お前、、盗んだのか?」
平手打ちがとぶ。
息子にはマジメで誠実であってほしい。
父としての本気の顔。
2人を見守りながらオロオロする亮子ちゃん。
どうしよう、どうしよう。
飛び出していく息子を追いかけようとする父親。
「権藤さん、私が連れ戻してきます!」
ガサ入れ中だけど、
彼の息子を追いかけ飛び出していく。
息子くんが踏切に立ってる!
電車がやってくる。
必死で名前を呼ぶ亮子ちゃん。
全力で走る、走る
そして・・・
「息子さんのことを考えるんなら
見覚えのある花柄のハンカチをとりだした。
「はっ」として見つめる亮子ちゃん。
社長は無言で 男の禊(みそぎ)を
ハンカチに記す。
それを無言で受け取り、握りしめる彼女。
夕陽に照らされた街を見下ろす、マルサの女。
かっこいい結末にしびれました♡