人生を楽しみたい気持ちが
手をつないで踊りだす!
、白、フランス国旗
動きだすようなオープニング。
車のドアの動き、人の動き
音楽とシンクロする心地よさ。
肩を小刻みに揺らし、
サイドステップする若者たち。
カメラがすーっと引くと
運搬橋の上だったことに気づく演出!
ため息がでます。
川を渡れば、そこはロシュフォール。
 

 

 
ロシュフォールの恋人たち
ジャック・ドゥミ監督
1967年
カトリーヌ・ドヌーヴ
フランソワーズ・ドルレアック
ジャック・ペラン
ジーン・ケリー
ジョージ・チャキリス
ダニエル・ダリュー
ミシェル・ピコリ

 

どの場面もたとえようもないほど
素晴らしい!!
「人生の春がやってきた」
と言わんばかりのミュージカル♫

同じメロディーを登場人物たちが歌詞を変え、
アレンジを加えながら歌いがっていく。
ミシェル・ルグランの楽曲は、
癒しホルモンが出まくりです!

娘は2度、別々の映画祭へ足を運んでたけど
私も行けばよかったなぁ
TV画面でもこれだけ感動できるのなら
ワイドスクリーンで味わえば絶品だろうなぁ
(遠い目)
しかも、ジョージ・チャキリスのダンス、
ジーン・ケリーのダンス、二刀流ですやん(≧▽≦)
彼の場面だけ音楽も振付も
巴里のアメリカ人っぽい。
子連れママさんのカラフルな衣装
噴水、広場をカメラが動いていく。

ハシゴに昇って祭りの準備をする人から、
向かいの建物へカメラがクローズアップ。
 
ピンクの窓から中へ入ると、
こどもバレエ教室。
ピアノ伴奏する姉、バレエを教える妹。
双子が歌う自己紹介
恋人募集中なの♬わたしたち♫
ターンするたび白いワンピースのスリットから
チラリとのぞく黄色ピンク
 

まばたき忘れて、
キュートなパフォーマンスに見とれちゃう。
双子の美脚でつくるハート♡
ソファの飾りもハート♡
細かいところまでラブリー!
もぅ最高(*´∀`*)

 

  あらすじ

まだ見ぬ恋人を想う

一目ぼれの彼を思う
結ばれるはずだったを求める
人生の楽しさを求めて
国から国へ渡るキャラバン
片思いに破れ、愛する女性をめる
様々な恋愛ダンスでつづる
エンターティメント群像劇
 

 

 

 

  感想

あなたにとって時は金なりだけど、

私にとって時は恋なりよ。
お目当ての人と会えそうで会えない。
それが人生、セラヴィ!

かみ合わない運命のじれったさ
息の合ったパフォーマンスでスカッとさせる、
それが今作の魅力。

画家マクサンスダンス講師デルフィーヌは、
まだ見ぬお互いを求めあい、幻を追いかける。
「私にそっくりな肖像画だわ」
デルフィーヌは描いた画家に一目ぼれ❤
まだあったことないけど、恋に落ちてしまう。
一方、画家マクサンスも
理想の恋人をさがして旅から旅へ。
まさか、目の前にいるカフェの女主人が
彼女の母とはつゆ知らず。
まさか、言葉を交わした女性が
彼女の姉だなんて知る由もない。
僕の愛しい人はどこにいるの?
遠くに?近くに?
画家を演じるジャック・ペラン
夢見る瞳が甘くていいですねぇ。
ニューシネマパラダイス」
主人公トトを演じた役者さん。

人生の春の訪れを願う人々。
彼らの歌が、数珠つなぎのように
バトンリレーしていきます。
 

ホラー映画「危ない、うしろ、うしろ!」
っていうドキドキあるじゃないですか?
恋愛映画では「愛しの人はすぐソコに!うしろ!
そのドキドキがたまらないんですよねぇ。


「あ~ぁ、さっきまで、そこにいたのに~」

「角を曲がったところにいるのに・・・」
みんな、
なかなかお目当ての人にたどりつけない。
タッチの差で運命が逃げる。
 
 
このスリルとワクワク

マクサンスとデルフィーヌの出会いの場面を、
私たちの想像完結させる
粋な演出に拍手です拍手