独身の頃
もし私に女の赤ちゃんができたら、
初めての長編アニメ映画はピーターパン
洋画ならジュディガーランド主演
オズの魔法使いにしよう。
そう決めていました。
イエローブリックロード
(黄色いレンガの道)を目印に
なるべくなら安全な道
まっすぐ進んでほしいと願っていたから。
でも、
私の考えは
間違っていた。
道を離れるからこそ多くの物を手にできる。
 
 
オズの魔法使
ビクター・フレミング監督
1939年
ジュディ・ガーランド
フランク・モーガン
 
 
哲学が織り込められた
大人のための
動く仕掛け絵本です。
ドロシーがを開けた瞬間の驚き!
私の心をつかんだ
一生忘れられないファンタジーの
 
セピア色の現実から、
総天然色の夢の世界へ。
 
マンチキンの人々の歓迎会は、
おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさ。
子守歌同盟の愛らしさ、
キャンディ組合の陽気さ、
不思議な大人子供の混合した国に
迷い込んだドロシーが、
家に帰るため、
黄色い道へ一歩を踏み出していく物語。
 

 

  感想

 

誰かに教わるんじゃなくて
自分で学んで歩いてごらん。
 
黄色い道が分かれている。
どっちを選んでも大丈夫。
いや、むしろ
大丈夫じゃなくていい。
道の外側へ踏み出すたび
友を得ていく

敷かれたレールを外れるたびに
何か学んでいく。
今の自分に足りないもの
誰かに与えてもらいたい。
賢くなりたい。
優しくなりたい。
強くなりたい。
幸せでいられる場所へ行きたい。
かかし、ライオン、ブリキ、ドロシーは
緑の王国を目指して出発する。
あそこまでたどり着けば
なんとかしてもらえる。
オズの大魔法使いが頼り。

でも、困ったり戸惑ったり、
八方ふさがりになる体験が大事。
4人は自分に足りないはずのモノ
駆使し立ち向かう。


 

お話がすすむと、わかります。
普段は自分の資質に
気づかないけれど、
なにか起きた時、
本来の力が出てくるんです。

持っていないと思い込んでいたけれど、
本当は心の奥にちゃ~んと
持っているんです。
私たちは大人になっても
子供の頃と同じように願いつづける。
「あんな風になりたい」
「こうであったらいいのに」
虹の彼方に夢をみる。
青い鳥がいるに違いないって。

そんな私たちに語りかけます。
人は自分の幸せがすぎて
見えないことがあるけど、
遠く離れてわかる
家族や隣人の温かさ
足元の幸せを見つめてごらん。

赤いルビーの靴がキラキラと輝いているよ。
 
さぁ、おうちへ帰ろう。