ロバート・ダウニー・Jr
芸達者ぶりを満喫できる
ファンタジーコメディ。
 
4人の男女が乗ったバスの運転手が、
わき見運転
その頃、自家用車で産院へ向かう
妊婦が産気づく
「わぁ~ぶつかる!」
バスの運転手がハンドルをきる。
車内で生まれた赤ん坊は
一人遊びのうまい子に成長。
4人は見えないトモダチとして
少年の守護霊になっていたのだ。
 

 

 
愛が微笑む時
ロン・アンダーウッド監督
1993年
ロバート・ダウニー・ジュニア
エリザベス・シュー
チャールズ・グローディン
キーラ・セジウィック
アルフレ・ウィッダード

邦題をみて

「抒情的なラブロマンス?」と勘違いして

ずっとスルーしてました(汗)

原題Heart and souls
心と魂。
こちらの方が、物語の中身にぴったりかな。
4人の霊魂に次々と憑依される
ダウニー・ジュニアさん、凄いです。
変幻自在に声色、仕草を使い分ける演技力
チャップリンのパントマイムを見ているようで♫
ゴーストを演じる役者さんも演技派ぞろい
息ぴったりな歌とパフォーマンスで楽しませてくれますよ。

 
 

 

  感想

することをがらないで。

心残りのない人生をおくってほしい。
 
7歳のトーマスの家に
児童福祉局が調査にやってきた。
「親が虐待をしているのでは?
競馬場で馬券を子供に買わせているのは本当か?」
 
守護霊の影響早熟な子に育っていた。
母親
「あの子は少しおマセさんなだけよ。
異常者扱いしないで。」
 
父親
「幻覚をみるなんて変だ。
手遅れになる前に病院で治療しなくちゃ。」
 
息子をめぐって夫婦喧嘩。
幽霊たちは涙をのんで決心する。
このままでは
この子のためにならない。

 

この別れの場面がいいシーンなんですよ。

じんわり、涙、涙。

 
トーマス、別れの時が来たのよ。
 
行かないで。
他の人には見えないフリをするから。
親友ならずっと僕のそばにいて。
大丈夫、きっと僕らのことはれるよ。
大丈夫、きっと新しいトモダチができるよ。
大丈夫、私たちは静かにそばについている。
 
皆を忘れるなんてできない。
新しい友だちなんかいらない。
4人の名前を呼びながら
きじゃくるトーマス。
この子を抱きしめたい。
でも、触れることができない。
後ろ髪ひかれる思いで身を引く4人。
しかし、
再びトーマスの前に出現することになる。

大人になったトーマスは
他人に自分の本心を見せない、
臆病な青年になっていた。

仕事人間になり、恋人との関係もギクシャク。


守護霊に脅されたトーマスは、
 
渋々彼らの願いを叶える手伝いをすることに。
私が好きな場面
ハリソンの夢をサポートするシーン。

彼のは、オペラ歌手として舞台へ立つこと。
しかし極度のあがり症
幽霊になっても滝汗をかく。
「こんなにたくさんの人前でなんて…
無理だ。失敗する。
恥をかきたくない
「挑戦しないことが、
一番の恥だ」

 
挑戦したことのない奴に
人生を語る資格などない!
一喝された彼は・・・
はじめてマイクの前で歌いだす。
恋人(エリザベス・シュー)が
2階席でびっくり仰天!
BBキングとの夢のセッション、
満員の観客の拍手。
ハリソンの顔が達成感で輝く。
「自信を与えてくれてありがとう」
 
緑色の天国バスにせかされつつ
 
ひとり、またひとり、
夢を叶えるたびに
トーマスが変わっていく。

しかし、最後の一人の望みが、

まさかの展開に。。
バスの運転手が思わず、
神様に奇跡をお願いするクライマックスへ。
ぜひ貴方の目でご覧くださいね。
 
心温まるファンタジー作品です。