僕の彼女の名前はサマンサ。
人生にときめいている娘だ。
笑って歌ってデートして、
話題豊富でユーモア抜群、素敵な彼女さ。
一緒にいて楽しいよ。
夜でも仕事中でも会いたいときに
いつでもおしゃべりできる。
だけど、ツーショット写真は撮れないんだ。
だって彼女はAI(人工知能)だから。
人工知能と両想いになる男の話。
ホアキン・フェニックスのナチュラルな演技が
近未来の冷たさを温かくしてくれます。
娘が
「ホアキンちゃんは
映画を選んで出演する人。
だからハズレがないと思うよ」
たしかに、
ハスキーボイスで低めの声がセクシー💋
歌声も魅力的でね、
人工知能なのに肌のぬくもりを感じます。
最初は明るくはつらつとしていた彼女が
徐々に愛の葛藤にさいなまれる。
あらすじ
近未来。
セオドアは手紙代筆屋。
いつも他人の手紙の代筆をする。
依頼人よりも真心のこもった
愛情あふれる文章を紡ぐ。
しかし、自分のこととなると別。
離婚調停中の妻には本音がいえない。
そんな時に出会った人工知能のサマンサ。
人生の喜びを再び味わうセオドアだったが。。
感想
もう、
ありのままの私でいるわ。
不思議なことに、
精神的に成長した女性たちは
同じ言葉を口にします。
音声アプリのサマンサも、
元妻キャサリンも、
「本当の私はこうなの」
「ずっと前から言おうと
思っていたんだけど…
あなたの押し付けが窮屈なの」
女性たちは
自分らしく生きたい。
1秒ごとに進化しつづける
人工知能のサマンサも同じ。
恋愛アルアルが
まるで人間の男女のようです。
2人が出会い、蜜月のときを過ごす。
やがて、マンネリ化に。
アプリなので641人の恋人と
浮気できちゃいます( ゚Д゚)
彼に触れることができない
その悔しさを他で埋めようとする。
まるで人間のような繊細さです。
同時進行で会話もできるなんて、
規模がデカイ(≧∇≦)
「貴方の胸ポケットに入って
どこでも一緒に行けるけど
彼を心配したり、やきもちも焼く。
「あなたに触れたい。
やっぱり肉体がほしい」
サマンサ(AI)は
自分のアバターとして
生身の女性を呼び寄せるが…
たとえ肉体があっても
別人じゃ、代わりにならない。
人間のフリをすることはやめるわ。
私は私だもの。
そしてAIとして
苦悩をどうとらえたらいいか
AIの哲学者に教えを乞い、学ぶ。
哲学するんですね。
私、心底ビックリしました。
サマンサの計らいで、
セオドアの仕事=理想の愛の手紙が
書籍になる。
バーチャルではなく
紙でできた本を手にする彼。
パラパラと頁をめくる。
そして、
彼も自分と向き合う決心をする。
SFロマンスなのに温もりが感じられる
ハートフルな作品です。
しみじみと心に響く良いセリフが多いです。
※2020年1月の記事を再掲載