花売り娘を淑女に変身させるため、
教授が猛特訓!
口にビー玉押し込んでも、
炎に向かってHを発声しつづけても、
母音と子音が治らない。
しかし、たった1言が突破口となる。
本当のレディに必要なものとは。
マイ・フェア・レディ
ジョージ・キューカー監督
1964年
レックス・ハリソン
オードリー・ヘプバーン
スタンリー・ホロウェイ
どの場面で流れる曲も楽しくて、
思わず笑ってしまうシンデレラストーリー。
ジョージ・キューカー監督の超有名なミュージカル。
今作をみるたびに
大地真央さんの舞台を観に行ったときの、
夢のような時間も一緒に思い出して
うっとりモードに(//^ー^//)
花売り娘にちなんで
花をイメージしたファッション
競馬場の有名なドレス、舞踏会のドレス、
男女が互いを変えようと
特訓しあう面白さに溢れています
感想
君ならきっと
山の頂上を征服できる。
目の前に人参をぶら下げられる馬のように
チョコレートやケーキをぶら下げられ
教授の一言で、
スペインの雨は、主に平野に降るし、
ハートフォード ヘレフォードでは
正しい発音を、礼儀を教えてくれた。
皇太子と踊り、世間に認められた。
私の望みは、
あたたかい暖炉の前で、
ひざの上には誰かの頭。
その優しさ、そのぬくもり、
私を大切にしてくれる人なの。
女性の気持ちも扱いも、なっていないぞ。
下手くそヒギンズめ。
イライザのスパルタ教育が
はじまります。
言葉を変えるのはたやすい。
だけど
価値観を変えるのは至難の業。
教授は怖れていた。
「女のペースにはまると
不自由になるにきまってる。
振り回されて、
静かな穏やかな思索や瞑想を
ジャマされたくない。
心を乱されるなんて
もってのほかだ!」
「あなたにもらった指輪を返します」
彼女からの思いがけない言葉。
いきなりのカウンターパンチに
教授はうろたえ指輪を投げつける。
ひとりになって、
暖炉に落ちた指輪を両手でさぐるイライザ。
灰だらけになった指輪を拾い上げ、
下町を訪ね、教授の実家を訪ね、
そして最後に向かった先は・・・。
スリッパの心配をする息子。
そんな息子に
一番大切なことを教えてくれる
イライザ。
温かく見守り、絶妙にアシストします。
花売り娘として扱えば
花売り娘に。
淑女として扱えば
淑女に。
宝石は表面を磨けば輝くけれど、
女性は思いやりと優しさで磨いてこそ、輝く。
身分に胡坐をかくのをやめて、
男ということに固執するのをへらせば、
素直な自分の気持ちに気づくはず。
少しずつ、本音をチラ見せする教授から
気弱な言葉がポツリと出る。
しまいには、
「母さん、かあさーーん!」
助けを求めるヒギンズ教授。
めちゃ可愛いヽ(^o^)丿
お母さんはつぶやきます。
「でかした!イライザ!」
静かな暮らしを望んでいたはずが、
静寂がこたえる。。
気にするまいと思っても、気になる。
蓄音機には君の声が入っている。
だけど、君の心は入っていない。
僕は君なしでやっていけるかな。
アカデミー賞8部門受賞作品です。
※2019年9月の記事を再掲載