タバコの箱にドクロマークをつける法案が、
上院議員から出された。
煙草業界の危機だ!
イメージアップ戦略に駆け回る広報部長。
しかし過激派によって誘拐され、
二度と喫煙できない身体に。
法案は可決されてしまうのか?
公聴会の期日が迫る。
 

 

 
サンキュー・スモーキング
ジェイソン・ライトマン監督
2006年
アーロン・エッカート
ウィリアム・H・メイシー
ロブ・ロウ
ロバート・デュバル
キャメロン・ブライト

 

ああいえば、
こういうヽ(^。^)ノ
 
呆れるほどしゃべりが上手い男。
 
肺がん患者も、保険屋も丸め込まれる。
 
議員も彼のペースに呑まれてしまう面白さ!
しゃべっている内容は
9割がおかしい間違っている。
 
なのに残り1割で「う~ん、ごもっとも」
 
妙に納得させられてしまう、憎めない男。
これぞアメリカ!
というブラックユーモア
 
オープニングクレジットがクールなんです。
 
煙草の銘柄デザインが次々と。
愛煙家もそうでない人も楽しめる
社会派エンタメ映画です。
 

 

感想 

吸うか?吸わないか?

それを判断するのは個人の選択だ。
人からダメだって言われたから、決めるのか?
政府が、先生が、親が言うからそうするのか?
あれダメ、これダメ・・・
自分自身でよく考えてきめろ。

 
「パパの仕事が見たい。
見学させて」
 
息子が車に乗り込んできた。
 
ハンドルを握るパパは、
浮かない顔でため息をつく。
 
なぜなら、今回の出張先は
肺がんになったかつての
「マルボロマン」の農場。
 
賄賂を渡すというお仕事なのだ。
 
息子の目にうつったパパの姿は…
ロビイストとして
有無を言わせず突っ走るプロの仕事ぶり。
 
「たましいは売らんぞ」
銃を向ける男に、2つの選択を迫るパパ。
煙草の市民権を復活させるため、
策を練る。
ハリウッド映画
カッコよく煙草をふかすシーンを撮ろう。
 
ブラピとキャサリン・ゼダ・ジョーンズに
吸わせるなら2500万ドル。
 
ブラッド・ピットには輪っかの煙で
クールにキメてもらおう♪
 
映画の題名を、新商品につけるのもいいぜ。
↓エージェントをロブ・ロウが演じています。
奔走する彼に殺害予告が!
誘拐そして入院
新聞のネタにされ、
クビを言い渡される、パパ。
でも、息子はきっぱり告げる。
 
「僕には、
常識的でモラルを守る新しいお父さんがいる。
だけど、僕にとって父親はパパだけだ。
人に嫌われるのが
パパの仕事でしょ?
情報操作の王様でしょ?
だったら闘って!」
 
パパは、
チーズアップルパイの上に立つ星条旗をみて、
ひらめいた!

 
映画「スミス都へ行く」
ジェームズ・スチュワートを目指し、
公聴会へ出席する。
さぁ、
どんなディベート反撃に出るのか?
ロビイストにとって、
最も大切な能力は
柔軟な道徳観念
転んでもただじゃ起きない彼に、
なんだかスッキリする1本です(^ー^)

ちなみに今作には、
一度も喫煙シーンがでてきません(^_-)
 
2019年9月の記事を再掲載