真実とは?
陪審員の頭に浮かぶ
幻影かもしれない。

初鑑賞したとき、
あどけなさの残る青年の顔に震えました。
エドワード・ノートンだったんですね。
リチャード・ギア演じる弁護士とともに
私も完全にノックアウト
ストーリーよりも演技に引き込まれました。

「真実の行方」
グレゴリー・ホブリット監督1996年
エドワード・ノートン
リチャード・ギア
ローラ・リニー
フランシス・マクドーマンド
(画像お借りしました)

昔、リチャードギアの甘くてダンディな姿を拝もうと、
なにげなく見たんです。

ところが、被告人の若者にビックリ!
1度みたら忘れられない表現力。

ふり幅の大きさ、
場の空気を全部持っていく破壊力
もうね、あっけにとられました。
ちなみに、今作とセットで思い出すのが、
ショーン・コネリー主演の「理由」
こちらも、ヤラレタ感がなんとも言えませんよ。


※2019年5月の記事を再掲載


【感想】


大司教が惨殺された。
聖歌隊の青年が捕まる。
不利な証拠と動機。
しかし、本当に彼の犯行なのか?

ある本に下線が引いてある。

外と内で顔を使い分ける者は、
どちらが本当の顔か
わからなくなる。


被害者は、人々から尊敬されていた司教。
彼には、知られてはならない裏の顔があった。

検察側司教のイメージを守りつつ
決着をつけたい。

弁護士は被告人の弱々しい風貌
態度を武器無実を訴える。

しかし事件の全容が見えてくると
大きな方向転換を迫られる事態へ!
フランシス・マクドーマンド演じる
精神分析医
青年アーロンを注意深く見つめる

私も面会しているような気分になって

分析医と同じように息を殺して
観察していました。
彼の一挙一動を見逃すまいと、
まばたきも忘れて釘付けです。

弱々しい笑顔、
卑屈な受け答え、
 
本心を隠して司教をかばうアーロン。
「頭が痛い」

両腕で頭をかかえこんでいた
と思った次の瞬間

うなだれていた彼が顔をあげると

Σ( ̄ロ ̄lll)

悪魔のような顔つき。
目つき。

ロイという青年が現れた!
高圧的で、暴力的、キレやすい別人格の顔
精神分析医は身の危険を感じ
いつでも逃げ出せるように
出口の傍へ。
 

ピリピリ緊張する場面です。
そして、さらに粘ると・・・

はじめは注目を集めたくて
弁護を申し出たマーティン。

しかし青年をじはじめる。
彼の心の傷、育った環境を考えると、
警察より病院の治療がのぞましい。

アーロンを救いたい。

正義感が彼の心を動かしはじめる。
手段を選ばない方向へ傾いていくが・・・
女検事にも恋や仕事の野心に燃える
倫理観や正義感を守るがある。

法を守っているつもりの者たちが
幻影に敗れるのです。


弁護士は決着がついた後に真実を知る。

あぁ、なんということだ。
他人を利用してきた自分が
利用される側になるなんて。

はじめて苦い思いを
噛みしめる立場になり
途方に暮れる。

弁護士の後姿がいいですねぇ。

浮かび上がる真実が
どこへいくのか誰もしらない。

人の心理をついた展開にしびれました。

ぴりっとしたラストが印象的な法廷サスペンスでした。