クリスマスの朝
プレゼントの包みを開いてビックリ!
書店で本を取り違えたことに
気づいた既婚男女。
倫理観 VS 恋愛感情
2つの気持ちの間で揺れはじめた。

 

 
恋におちて
ウール・グロスバード監督
1984年
ロバート・デ・ニーロ
メリル・ストリープ
ダイアン・ウィースト
ハーベイ・カイテル

ロバート・デニーロが

インタビューで語っていました。


「悪役、クセの強い役を演じるより
普通の男性が一番難しい

それが「恋におちて」のフランク役。
 
遊び人でもなければ、偏屈でもない。
真面目で優しいごく普通の夫であり父親。
そんな彼が恋をした。
「正直に答えてくれ。
俺ってイケてる?」
高校生のように問いかける彼に
友人は苦笑い。
「…(やれやれ笑)」
友人役はハーベイ・カイテル。


  感想

NYの街は

クリスマスプレゼントの包みを
手にする人々であふれかえる。
エンパイアステートビルのスケートリンク。
クリスマスイブの晩。
 
近くにいても気づかない2人。
運命のいたずらは本屋さんで。
見ず知らずの男女が
ぶつかった拍子に荷物が散らばる。
拾い集め「メリークリスマス!」
と言い合って別れた。
翌朝、
本が入れ替わっていたことに気づく。
園芸本は彼女の手に。
釣り百科事典は彼の手に。

そうか!

あのとき袋が

入れ替わったんだ。

ということは今ごろ…

ふっと微笑むフランク。
 

通勤電車で再会する2人。

ちらっとふりかえるフランク。
「どこかで見たような顔・・・」
誰だったかしら?
「あ、あの時の!」
思い出した2人は
「メリークリスマス!」
と言葉を交わす。
でも、まだ名前も知らない者同士。
偶然が重なると
ちょっと意識する。
少し胸がときめく。
 
「名前なんかきけないよ。
だってナンパみたいじゃないか」
 
フランクはそう言いながらも、
利用する駅にいくと彼女を探してしまう。
きょろきょろして落ち着かない。
 
彼女もまた(彼の駅だわ)と、
窓の外をのぞきこむ。

「俺は浮気はしない」
宣言したその舌の根も乾かないうちに
「じつは電車で女性とあった」
と友人に打ち明け、
 浮気ではなく本気になった自分に
戸惑いを隠せない。

私が好きな場面
証明写真を撮るシーン。
連続写真を覗きこみながら、
笑いあう。

でも、
この写真・・・どうしよう。

2人に気まずい現実がつきつけられる。
フランクは
そっと2つに折りたたむ
この夢から現実に覚める瞬間が
せつない。
ただの友達。
私も彼も結婚してるもの。
 
自分に言い聞かせたり、
言い訳すればするほど
恋心がふくらんでいく。
会うと離れがたくて、
ついつい話し込む。

電車に遅れそうになり
2人で走る。
 
待ち合わせの時間に遅れ、
大急ぎで走る、走る==
 
音楽とフランクの走る姿、
高鳴る鼓動が共鳴するように
2人の恋も走りだす。
 

プレゼントをあける場面がありますが、
 
現実でも贈り物を開けてみると
 
期待していたものと違うことがある。
 
結婚生活フタをあける前と後で
 
思っていたのと違うこともある。
 
クリスマスプレゼントを取り違えたように、
結婚相手も
取り違えていたの?
 
一緒にいるとなんだか気が合う。
楽しい。
笑うだけで満たされるのに・・・
 
モリーは列車の窓から、
彼を出迎えた奥さんと子供たちの姿を
見つめる。
 
しかし、
それぞれのパートナー気づいていた。
 

夫が不真面目で浮ついた出来心なら
まだマシ。

なのに
彼女へ対して純粋な気持ちを
引きずる姿に
妻は余計に傷ついて。。

そして、
再びクリスマスがやってきた。
 
渋滞のタクシーの中から、
彼女と出逢った書店がみえる。
フランクは思わずおりて、店内へ。
 
釣りの本が目にとまる。
 
再び偶然が起こるのか・・・
 
クリスマスのNYを舞台に
大人の恋と葛藤が細やかに描かれた
ロマンティックな1本です。

※2018月12月の記事を再UPしました