すべてを越えて心は届く。
1人1人が主人公の物語。
 
タレンタイム優しい歌
2009年 マレーシア
(画像お借りしました) 
ヤスミンアフマド監督の遺作。
 
2017年4月
シネマート心斎橋で劇場鑑賞した娘。
「音楽がたくさん出てくるから
劇場で観て良かった!!

サントラ欲しい~って

思ったよ」


 
2つ隣の席に座ってた女性が、
中盤からずっといてたよ。

嗚咽もらすほど泣いてた。

いやぁ~わかるなぁ。
 

監督のオリジナル脚本が本当に素晴らしくて。
青春モノと思えないほど、

内容が深い。

宗教、病気、障害、恋愛、家族・・・

いろんな問題が2時間に盛り込まれている。

ユーモアや悲しみで

あざやかにまとまったラストシーン。
 

たくさんの人が

見たらいいなぁ

と思う、ほんとうに素晴らしい作品!

 
 
【あらすじ】

高校の音楽コンクールタレンタイム

決勝に進んだ7人の生徒は、マレー系やインド系、中国系。

違う言葉、異なる宗教、様々な音楽。

多民族多文化のなかで

若者が越える壁、越えられない壁


 
 
【娘の感想】
「苦しい時ほど人は輝くんだよ」
 
決勝に残った女生徒のお母さんの言葉です。
 

これがこの物語のテーマだって感じた。

 

私の一押しキャラハフィズ
本当にお母さん想いの優しい青年なんです。

たった一人の家族である母は脳腫瘍で入院中。

勉強とコンクールの稽古の合間に病院を訪れます。
タレンタイムで優勝すると賞金がもらえる。
ハフィズは優勝して、そのお金を

母の治療費にあてようと思っている。
 

すると、お母さんが言います。

 

「あなたはそう思ってるかもしれないけど、

私はあなたがいてくれたらいい。

あなたの幸せが一番なのよ」

 

大会の直前、お母さんが亡くなる。
先生たちはハフィズは欠場だろう

とウワサしていました。
 

しかし、ハフィズは出場。

 

「お母さんとの約束を果たすために

この舞台に立ちました」


 

ギターを片手に、

お母さんをしのぶ自作の歌をうたう。
 
ハフィズの歌を舞台袖で聴いていた

二胡奏者カーホウ。

 

彼はハフィズに劣等感を抱き、

一方的にっていた。

 

親の期待と重圧のために、

成績にこだわる中国人のカーホウ。

けれど、彼の心の中でなにかが溶けた。
 

ハフィズの歌

カーホウの二胡の音が重なる。

 

 

歌声がカーホウの心を溶かした瞬間、

即興セッションが誕生する。

 

そして、強く抱き合う2人。

ハフィズのお母さんが二人の心を繋いだのかな。

 

学生だけでなく、

家族の苦悩にも焦点をあてているから
 

苦しいことがあればあるほど

命が輝いていると思えた。

 

そのきがある瞬間、

人は成長するんだなぁ・・・って。

 

 

皆それぞれ、抱える苦しみは違うけれど
その中でなんとか生きている。
 

そんな彼らにはきっと何か得るものがある。

 
 

この物語の最初から最後まで
ドビュッシー月の光が流れる。

メイドのメイリンが弾くピアノの調べ。
彼女は夫と子供を亡くしていた。
苦しみを知る彼女が弾くからこそ、
ぐっとくる。
 
メロディーが映画にそっと寄り添って素敵だった。