ほっといてよ!
ほっとけないわ!
2人の少女が海岸で知り合い、
泣いたり笑ったりの30年。
ベット・ミドラーの歌を織りまぜた
魅力いっぱいの作品。
 

 

 
フォー・エバーフレンズ
ゲイリー・マーシャル監督
1988年
ベット・ミドラー
バーバラ・ハーシー

「プリティウーマン」の監督さんの作品。

お友達とぎくしゃくしている人に
おすすめの友情物語
 

 

感想 

 

手紙を書いてね。
友達でしょ。
オープニングは2人の手紙のアップからはじまります。
良家のお嬢様と、下町育ちの娘。
 
弁護士と結婚し専業主婦のヒラリー。
自分の実力を磨き、
スター歌手へ出世していくCC・ブルーム。
 
環境の違う2人
自分にないものを持つ相手に嫉妬し、
本音でぶつかる場面がチャーミング!!
CC
「専業主婦って、暇でしょ?何してるの?」
 
ヒラリー
「あら、いろいろと忙しいわよ。
婦人会や慈善事業、園芸教室…」
 
ヒラリー
「子育てなんて歌手の片手間にできることじゃないわ」
 
CC
「なによ!
アンタとは違って自分らしく生きてるわ。
自立に踏み出す勇気もないくせに!」
 
幸せアピールのマウント合戦から
徐々に嫌味合戦に。
 
相手が輝いてみえるからこそ
やきもち焼いちゃう。
 
お互いにつっぱって、強がっていても
自分の心のなかの劣等感でイライラ。
 
ついに
素直になる一歩を踏み出します。
 
「嫉妬してたの。
あなたは、生き生きしてる。
自分で夢をつかんだわ。
才能をあふれるほど持ってる!
私なんて裏声もダメよ」

「裏声なんて、どうでもいいじゃない。
あなたは頭がいい。
美人でだれもがふりむくわ!
歌がうまくたって、
男性たちがふりむくのは美しく教養のあるヒラリー。
そんな憧れの彼女から「嫉妬してる」と
告白をうけたCC。
 
さっきまで、親友解消?絶交だ!
 
遠くなった心の距離がぐっと近くなります。
 
ティッシュをCCに渡しながら、自分も涙をぬぐう。
互いに 劣等感を打ち明けた瞬間、
いつもの2人にもどれちゃう。
いいなぁ~~。
女の友情そのもの(//^ー^//)
こんな風に言いあえるなんて・・・と
気持ちがほっこりしますよ。
 
さらに、
女性にとって人生最大のイベント
コミカルで楽しく描かれます。
 
それは、妊娠、出産のシーン。
 
「立ち会ってくれるって約束でしょ?」
「血が怖いし、ムリよ~」
「あなた、いつもそう!
ドタキャンするんだから!」
 
言い争いながら、分娩室へ!
気絶するCCを看護師たちが介抱します。
 
「ウソでしょ?だれかー!」と
一人で呼吸法するヒラリーの顔(笑)
最高に笑えるシーンです♪
 
そして
海辺の家で病気療養するヒラリーにつきそう場面にじんわり。
親友の娘に浜辺でダンスを教えるCC。

2人の姿を微笑んでみつめる表情が
急に固まりけわしくなっていく。
 
「元気なあなたが娘と遊ぶ姿、みてるとつらいの。
私は娘の成長もみれない。
あなたにはわからないでしょうね。
だってあなたは生きてるもん!」
 
CCはハッキリ言います。
 
「あなたも
まだ、死んでないでしょ。
生きなさいよ!
 
しばらくして、
TVをみている娘とCCの後ろにヒラリーが。
 
1週間も着替えなかったパジャマから着替えて。

「ママ、髪をあんで!」という娘を膝にのせ
ウィンクするヒラリー。
 
これでいい?
 
ええ、それでいいわ。 

目で会話しながら、
笑顔が広がっていく場面がね、じーん。
 
嫉妬を感じるってことは、
生きてるってことだなぁ。

やきもちを焼くほど、
輝いてみえる友人を持てるしあわせ。
 
心細いときに、
顔を思い浮かべる友人がいる幸せ。
 

ベット・ミドラーの歌声
そして
手をふるシルエットがとても素敵でした。