本当にうれしくて嬉しくてたまらない。
日本文化の宝箱だ!
大喜びの娘。
「犬ヶ島」
(画像お借りしました)2018年5月17日(木曜日)
関西テレビのなんでもアリーナで
試写会がありました。
前の晩は、朝日放送の
試写会「ゲティ家の身代金」でした。
二夜連続試写会です。
うつ病療養中の娘にとって、
ハードスケジュールになってしまいました。
にもかかわらず、
小津安二郎監督を思い出すカットに、
身を乗り出す娘。
(あっ、おづーづのスリッパのワンカットだ
)
)
「この映画は
レディ・プレイヤー1の邦画版だね。
途中でママに話しかけたくなるのを必死でこらえたよ。周りの人の迷惑になっちゃいけないから・・・(;^_^A
でも、胸アツがとまらなくて大変だった
」どうやら
脳疲労が吹き飛ぶほどの
高揚感に包まれたようです(*^▽^*)
そんな彼女の映画感想をUPします。【あらすじ】
ドッグ病が流行る20年後の日本。
ネコ好きの市長は
すべての犬を犬ヶ島に追放。
市長の養子・アタリ少年はたった一人、
愛犬を救うため犬ヶ島へ。
【娘の感想】
ウェス・アンダーソン監督の最新作は
日本が舞台の作品。
ということで、
気合を入れて北斎のTシャツを着て試写会へ。
そうしたら、本編に何度も北斎の絵が出てくるし
黒澤監督、小津監督はじめ
邦画の構図・キャラクターが次々登場!!!!!
1シーン観るごとに、嬉しさがこみ上げてきました

リスペクト(尊重)というセリフのとおり、
私はこの映画にいつまでも拍手を送りたいです

エサを巡る犬同士のバトル。
にじり寄る両者はまるで「用心棒」
ドッグ病の治療薬を開発する教授と企む市長は、
見れば見るほどに「天国と地獄」
そして、アタリ少年を助けるべく立ち上がる5匹の犬。
彼らは「七人の侍」のよう。
特に、野良犬チーフとアタリ少年の
やり取りがステキでしたよ。
チーフは一匹狼。だけど情に厚いという椿三十郎タイプ。
「俺には主人なんて必要ない!」
という割に、
アタリ少年のこと、大丈夫かなって見守っている。チーフはいろいろと悪態をついたりするけれど、
少年は英語が分からないから、
「おーい、黒犬。どこ行ったのー」
なんてマイペースだったりする。
北斎ビールの樽をお風呂代わりに、体を洗ってあげてね、フワフワの犬になる。
あれ、本当に良かったなァ。
「桃太郎」から次第に
「里見八犬伝」や
「忠臣蔵」みたいになってきて、
ちょっと泣いちゃった。
↓きびだんごじゃなく犬用菓子
そういうジャパニーズエンターテインメントだけじゃないよ
この映画は
痛烈なプロパガンダ批判、
もうスゴイ!!
政治家があの手この手で国民を扇動する、その怖いこと。フランク・キャプラ監督の「群衆」みたい。
どんどんワンちゃんとアタリ少年が追い詰められて、
さぁどうなる!?ってハラハラしちゃう。
悪者は悪者で終わらない。
良いものも悪いものも、
互いに生かし、
生かされている。
臓器移植のシーンを通して描かれます。
ストレートかつ奥ゆかしさのあるメッセージ。
とても日本らしい
本当にステキだったから、公開されたらまた観ちゃうかも。
パンフレットは絶対買おうと思います

そして、ウェス・アンダーソン監督からの宿題は
「酔いどれ天使」と「野良犬」
監督が気に入った作品を味わってみたい。
娘の感想でした。














