人は変わるが、美術品は美しいままだ。
「ゲティ家の身代金」リドリー・スコット監督2017年
クリストファー・プラマー、ミシェル・ウィリアムズ
2018年5月16日(水曜日)
朝日放送のゆるキャラ エビシーくんと娘 YEAH!
私、ただのサスペンス映画と思っていました。
違いました(^_^;)
がっつり人間ドラマです。
実際の誘拐事件をベースにフィクションを膨らませた作品。
被害者の母に向かって
「お母さん、泣かないんですか?」
ゾンビのようにたかるカメラマンたち。
母親の悲嘆する顔が撮りたい!
金・金・金・・・アメリカ人とイタリア人の札束を数える対比。
シャッターをおろし、扉を閉める人々。
犯人との友情。
交渉人が学んだもの。
金持ちの苦悩と孤独。
人間と金を描いています。
【あらすじ】
【感想】
心に迫るのは、大富豪の孤独。
一番愛する者には一番安いものを贈った老富豪。
母親は拉致された息子を取り戻すため、身代金を工面したい。
ミノタウロスの像を手にする母。
この像だけが頼みの綱。(↓イメージ画像)
大切な家族は皆、私のもとから離れ、去っていく。
それにひきかえ、彫刻や絵画・美術品だけは変わらぬ美しさだ。
けして私を落胆させはしない。
ドケチと世間からも家族からも誤解される大富豪。
本当は全てを孫に与え、伝えたかった。
お金を持つことの意味、怖さ、責任のなんたるかを。「ゲティ家の身代金」リドリー・スコット監督2017年
クリストファー・プラマー、ミシェル・ウィリアムズ
マーク・ウォールバーグ チャーリー・プラマー
(画像お借りしました)
※2018年5月の記事を再UP
サウントオブミュージックでは、家族思いのトラップ大佐を演じた
クリストファー・プラマー。 今作では大富豪を熱演し、アカデミー賞助演男優賞にノミネート。
最高齢記録となりました。
2018年5月16日(水曜日)
うつ病療養中の娘が吐き気と闘いながら、試写会へ。
私も同行してABCホールへ。
朝日放送のゆるキャラ エビシーくんと娘 YEAH!
私、ただのサスペンス映画と思っていました。
違いました(^_^;)
がっつり人間ドラマです。
実際の誘拐事件をベースにフィクションを膨らませた作品。
被害者の母に向かって
「お母さん、泣かないんですか?」
ゾンビのようにたかるカメラマンたち。
母親の悲嘆する顔が撮りたい!
金・金・金・・・アメリカ人とイタリア人の札束を数える対比。
シャッターをおろし、扉を閉める人々。
犯人との友情。
交渉人が学んだもの。
金持ちの苦悩と孤独。
人間と金を描いています。
登場人物それぞれに見せ場と良い台詞があり
今作でリドリー・スコット監督が好きになりました💖
【あらすじ】
大富豪ゲティの孫が誘拐された。
ギリシャ神話のように美しい青年がとらわれの身に。
母親には身代金50億円など払えない。
離婚して家賃も滞納している生活なのだ。誘拐犯から
「身代金を払わねば、息子を殺す」と脅迫される。
義理父から
「親権をゆずれば金を出す」と脅迫される。
2つのゆすりに母は立ち向かう。
【感想】
心に迫るのは、大富豪の孤独。
一番愛する者には一番安いものを贈った老富豪。
母親は拉致された息子を取り戻すため、身代金を工面したい。
ミノタウロスの像を手にする母。
この像だけが頼みの綱。(↓イメージ画像)
藁をもつかむ思いで、金策に走る。
たどりついた場所は・・・
頭を殴られたような衝撃がはしる!
ぞっとする場面です。
私も彼女の立場だったら、同じ驚愕の表情になると思います。
「お祖父さんが孫へ贈ったプレゼントだから、きっと高価なものだ」
そう思い込んでいた。
アビゲイルは絶句し、呆れ、笑いがこみあげる。
でも、彼女は知らないんです。
高価なモノを与えるとどういうことになるか
ゲティが一番わかっている。
困ったときだけ連絡をよこす嫁、
息子たち、世間の人々。
とても寂しい。
でも、まだ孫がいる。
かわいい孫には堕落してほしくない。
彼の成長を一番楽しみにしていたのだから。
だから、高価なモノなど与えない。
それが富豪の愛のかたち。
そんな祖父の心を知らず、
孫が狂言誘拐を企てたという情報が耳に入る。
あぁ、孫まで・・・わしの信頼を裏切るのか。
大切な家族は皆、私のもとから離れ、去っていく。
それにひきかえ、彫刻や絵画・美術品だけは変わらぬ美しさだ。
けして私を落胆させはしない。
そんな人間不信の彼。
頑なな心を動かしたものは・・・
母の愛。
脅しに屈しないアビゲイルの愛だった。
収集依存に陥った彼の手には、聖母子の絵。
この絵を膝にのせ、暖炉の前で眠る彼の姿。
新聞が風に舞い、それを捕まえようとするゲティ。
別荘を建てる構造も未完のまま。
人に与えることができない分、芸術品にお金をばらまいていた。
彼は銅像になってもにらまれる孤独な老人だった。
オーソンウェルズ監督の映画「市民ケーン」そのもの。
不器用な愛の哀しさが、すばらしい。














