夫を突然の事故で亡くしたエドナ。
しかし、悲しみにくれている暇はない。
家のローンの返済、子供の教育、
現実は彼女を待ってはくれない。
黒人&盲人&幼い子供と力を合わせ
綿の収穫一番乗りに挑戦する。
広大な綿花畑、
はたして収穫期限に間に合うのか?
愛とは許すことがテーマ。
自分の居場所を守るため
社会的弱者が団結する物語。
未亡人
黒人
感想
許すということは本当に難しい。
頭じゃなく心から許せるということ、
それは理屈じゃなく難しい。
エドナは保安官の夫を
黒人の少年に殺された。
でも、
黒人と協力して家庭を守ります。
彼は戦争で目が不自由に。
兄が自分を厄介払いしたがっていることを
知っています。
「同情や手助けなどいらない。
構わないでくれ」
心を閉ざして生きています。
彼の心を動かす出来事が起こる。
このシーンが私、大好きなんです。
少年フランクが母にお仕置きされる場面。
扉の外で兄がムチで叩かれる音に怯え
びくっと震える。
思わずそばにいる盲人ウィルの手を握る。
小さなポッサムの手が
ウィルの手を握った瞬間
ハッとするウィル。
今まで自分が一番不幸だと思い、
自分を憐れんでいたけれど
父親を亡くしたばかりの子供たちが
目の前にいる。
実感する。
ポッサムの手を握ったまま、
ムチの音を聞くウィルの表情がいいなぁ。。
ジョン・マルコビッチの演技がね
素晴らしいです。
亡き夫の分まで責任を負う母親が
やりたくもない罰を与えている。
彼女の気持ちを思うと胸が痛む。
さぞかし辛かろう。
「あなたは大丈夫ですか?」
寄り添う。
男の子よりも
傷ついているのはお母さんだ…
と知っているんですね。
パンの焼き具合、スープの味見。
ウィルの視覚障碍者用のレコードを聴きながら
夜通し綿花をつむ人々。
起き上がるのも大変なエドナたち。
その上で眠るポッサムの姿が
ランプに照らされる![]()
エドナの暮らす村は
一見平和にみえますが、
実は様々な人間ドラマがあります。
別のパートで描かれます。
「許せない」
初めて鑑賞したとき、
なぜこのシーンが必要なのかなぁ
別になくてもいいんじゃない?
って、ピントこなかった私。
天災、犯罪、黒人差別、女性差別、不倫…
こんな小さな田舎村でさえ
いろいろな出来事が起こる。
生きていると
不条理なことが
たくさんある。
それでも心の隅に愛を。
というメッセージをこめた
作品だったのです。
それが解るのは
ラストシーン。
神父が聖書の一説を読み上げます。
愛は忍耐強く、情け深い
愛はねたまず、おごらない
愛はけして 滅びない
カメラが礼拝堂に座ってる人を
順番にうつす。
被害者、加害者、
裏切った人、裏切られた人が
いがみ合うことなく並んで座っています。
この重要なワンカットにこめた
監督の願い。
それは
許し許される理想の姿でした。
オープニングとエンディングが
つながる珠玉の脚本。
娘のレビュー↓
※2018年5月の記事を再UPしました。
























